唐田えりか、涙「皆さんの思いや人生を変えていけるような役者に」<21世紀の女の子>
2019.02.09 11:55
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映画「21世紀の女の子」(2月8日よりテアトル新宿、2月15日より全国順次公開)の劇場公開記念舞台あいさつが8日、テアトル新宿で行われ、女優の唐田えりか、日南響子、松井玲奈、メガホンをとった山戸結希監督、加藤綾佳監督、坂本ユカリ監督が登壇した。
「21世紀の女の子」
本作は、映画『溺れるナイフ』そして映画『ホットギミック』の公開を控える山戸結希監督が企画・プロデュースを務め、自身を含む80 年代後半〜90 年代生まれの新進映画監督、総勢15名が集結したオムニバス映画。“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること”を共通のテーマとして、各監督が8分以内の短編で表現する。各短編の主演には、橋本愛をはじめ、朝倉あき、石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、北浦愛、木下あかり、倉島颯良、黒川芽以、瀧内公美、日南響子、堀春菜、松井玲奈、三浦透子、モトーラ世理奈、山田杏奈(五十音順)と、来る21世紀のアジアを代表する存在として期待される16名の実力派女優陣が顔を並べた。
唐田えりか「こんなド天才がいるんだ」絶賛受ける
オーディションには募集期間が短時間にも関わらず2000人を超える応募があり、そこから選考した後、1人の女優に対して15人の監督が並んでオーディションを行い、各監督が第一志望の女優とタッグを組めたそうで、お互いの第一印象を聞かれると、山戸監督作品の『離ればなれの花々へ』に出演する唐田は「1対ダーだったので(笑)、1回でこんな人数の監督に見られる経験もなかったので、すごく緊張しましたね。私、誰かに選んでもらいたいって願いを込めながらオーディションに挑んだ記憶があります」と回顧し、そんな唐田を指名した山戸監督は「こんなド天才がいるんだって思って、ノートにこっそりと“唐田えりか”って書いて、被りませんように。被ったらプロデューサー権限でそこは譲らない。誰も唐田さんの才能に気付かないでって祈っていました」と告白。これに唐田は「すごく嬉しかったです。いつか山戸さんとご一緒したいと思っていたので、受かったと聞いて、山戸さんって聞いたときは『えっ!』って思いまいました。でもオーディションのときから勝手に運命的なものを感じていたので、すごく嬉しかったですね」と笑顔を見せた。
松井玲奈「試写室で大号泣しました」
また、本作の主題歌は大森靖子(feat. 平賀さち枝『LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ--』)が担当しているが、松井は「個人的な話をしていいですか?」と切り出し、「私、靖子ちゃんが大好きで、今の女の子というものを身を削って表現している方だなと思っていたので、靖子ちゃんの曲が流れた瞬間に、知らなかったので試写室で大号泣しました(笑)」と明かし、「自分がもっと若いときに思い悩んでいたら、きっとこの歌に救われただろうなと思うことが何度もあったので、それをこの『21世紀の女の子』というタイトルが付いた、いろんな思いが詰まった映画の中で最後を締めくくるのにふさわしい曲だなと思って、映画に出る側の人として、音楽と関われたことも嬉しいなと思いました」と熱弁した。唐田えりか、涙ながらに宣言
そして、最後にメッセージを求められると、唐田は「撮影はたった1日だったんですけど、山戸さんの思いや言葉が自分に染み付いていく中で、“山戸さん、もしかしたら私に亜手書きしたんじゃないか”ってくらい、自分の言葉になっていって、完成した作品を見て言葉にならない何かがありました…。本当にそれがどういう思いなのかわからないんですけど…、きっと見てくださった方も共感してくださって、涙を流してくださる方もいるかもしれないです。そういう映画になったというのは、一人ひとりが愛を込めた作品だからだと思います」と涙で声を詰まらせ、「まだそんなに経験がないですし、映画出演も少ないですけど、人の思いを変える映画は、やっぱり愛を込めないとそういう作品にならないと最近感じています。私もこの作品の撮影を終えてから、“そういうことなんだ”と感じて、これから向き合っていく1つ1つに愛を込めて、皆さんの思いや人生を変えていけるような役者になりたいと思います。ということをここで宣言します。頑張ります!」と熱く語り、会場から暖かい拍手を浴びた。(modelpress編集部)
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