中条あやみ、三代目JSB登坂広臣に100万円渡して「恋人になって!」重要シーンの裏側は…<映画「雪の華」現場取材>
2018.10.16 07:00
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『ホットロード』以来五年ぶりの恋愛映画出演となる登坂広臣と女優でモデルの中条あやみが主演を務める映画『雪の華』(2019年2月1日公開)。モデルプレスでは、まだ寒さの残る3月上旬、都内にて行われた撮影を取材した。
今作は、今年発売から15周年を迎える冬ラブソングの名曲、中島美嘉の「雪の華」を、橋本光二郎監督(『orange-オレンジ-』『羊と鋼の森』など)と脚本家・岡田惠和氏(『8年越しの花嫁 奇跡の実話』「ひよっこ」など)のタッグにより映画化。ガラス工芸家を目指すぶっきらぼうだがまっすぐな青年・綿引悠輔(登坂)と、幼い頃から病弱で余命宣告を受けながらも憧れの地・フィンランドに行くことを夢見る平井美雪(中条)の一生に一度、運命の恋を描き出す。
この日撮影されたのは、美雪が悠輔に「100万円で恋人になってください」と申し込むシーン。舞台は悠輔が働くカフェ“Voice”。このシーンについて、「自分が台本を一読したときに、100万出して恋人になってもらうっていうのは面白い反面、見る人によっては引っかかるんじゃないかと思って、演出家として恐怖心みたいなものがあった」と明かす橋本監督。
現実的ではないこのシチュエーションを「いやらしい感じに見せず、生っぽさも見せず」映し出すため、演出では「勢い」を重視。「中条さんが勢いで頑張らないと、登坂さんみたいな男性が巻き込まれていかない。子どもっぽいくらいでいいから、とにかく突っ込んで、巻き込んでいこうとリハーサルから言ってました」と、この日も、細かな確認を何度も繰り返しながらテイクを重ねていた。
セッティング中には、登坂が橋本監督に演出の確認をしていると、そこに中条が加わり、3人で打ち合わせが始まる一幕も。ときには笑みも浮かべ、そこには和やかな空気が流れていた。
そうやって出来上がった1シーン。勢いで詰め寄る中条、それに焦る登坂、見たことない2人の姿…「その勢いをクスクスと笑って見てもらえたら嬉しいです」(橋本監督)。
<登坂広臣コメント>
―(東京編について)カフェ“Voice”のシーンはいかがでしたか?
登坂:悠輔らしさがでたロケーションだったと思います。美雪とのシーンも、先輩とのシーンも、悠輔というキャラクターの素が見える部分でした。僕自身もリラックスして、あえて「演じよう!」と思わずにやってみたら、監督も「その感じがいい」と言ってくださいました。悠輔にとっては家と同じくらい素を見せられる場所かなと思ったので、あまり気負いせずリラックスして演じました。
― 先輩役の浜野謙太さんとの共演はいかがでしたか?
登坂:いっぱい笑わされました(笑)ずっとふざけてるので(笑)カメラが僕にしか向いていないときにもずっとふざけていました(笑)。先輩役の決定が少し後だったので、誰になるんだろうと思っていました。僕(悠輔)にとっては、とても大事な人物なのでずっと気になっていました。浜野さんとは現場で初対面だったんですが、リハやテストを重ねて「あっ、こういう感じか!」と(笑)。悠輔がカフェ“Voice”で、素を見せられるのもあの先輩のキャラクターあってのことだと思うので、とてもしっくりきました(笑)。雰囲気も含め、あの先輩のキャラクターがこの作品のアクセントにもなっていると思うので、感謝しています。
― 東京編の撮影で特に印象に残ったシーンはどこですか?
登坂:美雪と出会った橋の上のシーンですね。二人の出会い方も特殊で、本編でもいちばん最初に悠輔が出てくるシーンだと思うんですが、悠輔の第一声や行動、美雪へかける言葉や態度に、悠輔の人間性が出ているなと思いました。美雪のカバンを盗んだひったくりを追いかけ、カバンを “あの態度”で返し、この映画のキーワードとなる“言葉”を投げかける…悠輔の強さと優しさとがぎゅっと凝縮されているシーンだと思います。中条さんもあのシーンは苦労したと思いますが、お互いにやりづらいところはないか話し合いながら演じました。映画の冒頭部分、観客の方も注目するシーンだと思うので一番気を使った部分だと思います。
<中条あやみコメント>
― 東京の「カフェ“Voice”」で撮影が行われた美雪が意を決して通帳を見せたシーンは、思い出してみてどうですか?
中条:先に冬のフィンランドのシーンを撮っていたのですが、最後のシーンの気持ちを作るために、フィンランドで何回もそのカフェ“Voice”で100万円を渡すシーンのリハーサルをやりました。エンディングのシーンを撮って日本に帰ってからも、リハーサルやテストを何回もして撮ったシーンで、何回もやりましたが、この映画で一番難しかったかもしれません。100万円を渡して付き合ってもらうなんて、すごいお話じゃないですか。あのシーンはすごく悩みました。
― 悠輔と美雪の最初のデートシーンは、どうでしたか?
中条:100万円を渡した後にデートをすることになったんですが、美雪は、来る気がしない、もしかしたら来ないんじゃないか、とどこかで思っていました。悠輔がちゃんと待ち合わせ場所に来てくれたと思ったら、返事はぶっきらぼう。でもその後に乗った船では、緊張しながらも付き合っている人ってこんな気持ちなんだなと思ったり、デートしているカップルを見ながら羨ましい、自分には程遠いと思っていたのに、本当のものではないと分かっているけど、それでもデートができたという幸せな気持ちになったり…。そういう部分が自分自身ともマッチしたというか、美雪を演じていて美雪の感情に自分でほっこりしたし、悠輔もぶっきらぼうながらにお弁当を食べてくれたりもして楽しかったなと覚えています。
― 悠輔と美雪が初めて出会う、ひったくりのシーンはどうでしたか?
中条:あのシーンは絶望しかないです。美雪が病院で、残りどれだけ生きられるか分からないということを言われて帰っていたらひったくりをされて、何も反応もできないくらい力が抜けていて…。小さい時から自分は運を持って生まれてきた子ではなかったとも言っているので、あのシーンはちょっと諦めている部分があったかなと思いました。
(modelpress編集部)
キャスト:登坂広臣 中条あやみ 高岡早紀 浜野謙太 箭内夢菜/田辺誠一
主題歌:中島美嘉「雪の華」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:橋本光二郎
脚本:岡田惠和
音楽:葉加瀬太郎
<ストーリー>
余命を宣告された美雪の夢は2つ――1つは両親が出会った<約束の地>フィンランドでオーロラをみること。そしてもう1つは、人生で初めての恋をすること。
ある日、ひったくりにあった美雪はガラス工芸家をめざす青年・悠輔に助けられる。悠輔が男手ひとつで兄弟を育てていること、そして働く店が危機になっていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかけて――。
かけがえのない出会いが、美雪に一生分の勇気をあたえて、悠輔の人生を鮮やかに彩っていく。東京と<約束の地>フィンランドを舞台に描かれる、一生に一度、運命の恋。
中条あやみ、登坂広臣に100万円渡して「恋人になって!」重要シーンの裏側は…
ある日、ひったくりにあった美雪を悠輔が助けたことで出会った2人。その後、悠輔が男手ひとつで兄弟を育てていること、そして働く店が危機になっていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかける。この日撮影されたのは、美雪が悠輔に「100万円で恋人になってください」と申し込むシーン。舞台は悠輔が働くカフェ“Voice”。このシーンについて、「自分が台本を一読したときに、100万出して恋人になってもらうっていうのは面白い反面、見る人によっては引っかかるんじゃないかと思って、演出家として恐怖心みたいなものがあった」と明かす橋本監督。
現実的ではないこのシチュエーションを「いやらしい感じに見せず、生っぽさも見せず」映し出すため、演出では「勢い」を重視。「中条さんが勢いで頑張らないと、登坂さんみたいな男性が巻き込まれていかない。子どもっぽいくらいでいいから、とにかく突っ込んで、巻き込んでいこうとリハーサルから言ってました」と、この日も、細かな確認を何度も繰り返しながらテイクを重ねていた。
セッティング中には、登坂が橋本監督に演出の確認をしていると、そこに中条が加わり、3人で打ち合わせが始まる一幕も。ときには笑みも浮かべ、そこには和やかな空気が流れていた。
そうやって出来上がった1シーン。勢いで詰め寄る中条、それに焦る登坂、見たことない2人の姿…「その勢いをクスクスと笑って見てもらえたら嬉しいです」(橋本監督)。
登坂広臣&中条あやみ、クランクアップコメント到着
撮影は、東京と冬と夏のフィンランドで行われ6月にクランクアップ。以下、登坂と中条よりクランクアップコメントが到着した。<登坂広臣コメント>
―(東京編について)カフェ“Voice”のシーンはいかがでしたか?
登坂:悠輔らしさがでたロケーションだったと思います。美雪とのシーンも、先輩とのシーンも、悠輔というキャラクターの素が見える部分でした。僕自身もリラックスして、あえて「演じよう!」と思わずにやってみたら、監督も「その感じがいい」と言ってくださいました。悠輔にとっては家と同じくらい素を見せられる場所かなと思ったので、あまり気負いせずリラックスして演じました。
― 先輩役の浜野謙太さんとの共演はいかがでしたか?
登坂:いっぱい笑わされました(笑)ずっとふざけてるので(笑)カメラが僕にしか向いていないときにもずっとふざけていました(笑)。先輩役の決定が少し後だったので、誰になるんだろうと思っていました。僕(悠輔)にとっては、とても大事な人物なのでずっと気になっていました。浜野さんとは現場で初対面だったんですが、リハやテストを重ねて「あっ、こういう感じか!」と(笑)。悠輔がカフェ“Voice”で、素を見せられるのもあの先輩のキャラクターあってのことだと思うので、とてもしっくりきました(笑)。雰囲気も含め、あの先輩のキャラクターがこの作品のアクセントにもなっていると思うので、感謝しています。
― 東京編の撮影で特に印象に残ったシーンはどこですか?
登坂:美雪と出会った橋の上のシーンですね。二人の出会い方も特殊で、本編でもいちばん最初に悠輔が出てくるシーンだと思うんですが、悠輔の第一声や行動、美雪へかける言葉や態度に、悠輔の人間性が出ているなと思いました。美雪のカバンを盗んだひったくりを追いかけ、カバンを “あの態度”で返し、この映画のキーワードとなる“言葉”を投げかける…悠輔の強さと優しさとがぎゅっと凝縮されているシーンだと思います。中条さんもあのシーンは苦労したと思いますが、お互いにやりづらいところはないか話し合いながら演じました。映画の冒頭部分、観客の方も注目するシーンだと思うので一番気を使った部分だと思います。
<中条あやみコメント>
― 東京の「カフェ“Voice”」で撮影が行われた美雪が意を決して通帳を見せたシーンは、思い出してみてどうですか?
中条:先に冬のフィンランドのシーンを撮っていたのですが、最後のシーンの気持ちを作るために、フィンランドで何回もそのカフェ“Voice”で100万円を渡すシーンのリハーサルをやりました。エンディングのシーンを撮って日本に帰ってからも、リハーサルやテストを何回もして撮ったシーンで、何回もやりましたが、この映画で一番難しかったかもしれません。100万円を渡して付き合ってもらうなんて、すごいお話じゃないですか。あのシーンはすごく悩みました。
― 悠輔と美雪の最初のデートシーンは、どうでしたか?
中条:100万円を渡した後にデートをすることになったんですが、美雪は、来る気がしない、もしかしたら来ないんじゃないか、とどこかで思っていました。悠輔がちゃんと待ち合わせ場所に来てくれたと思ったら、返事はぶっきらぼう。でもその後に乗った船では、緊張しながらも付き合っている人ってこんな気持ちなんだなと思ったり、デートしているカップルを見ながら羨ましい、自分には程遠いと思っていたのに、本当のものではないと分かっているけど、それでもデートができたという幸せな気持ちになったり…。そういう部分が自分自身ともマッチしたというか、美雪を演じていて美雪の感情に自分でほっこりしたし、悠輔もぶっきらぼうながらにお弁当を食べてくれたりもして楽しかったなと覚えています。
― 悠輔と美雪が初めて出会う、ひったくりのシーンはどうでしたか?
中条:あのシーンは絶望しかないです。美雪が病院で、残りどれだけ生きられるか分からないということを言われて帰っていたらひったくりをされて、何も反応もできないくらい力が抜けていて…。小さい時から自分は運を持って生まれてきた子ではなかったとも言っているので、あのシーンはちょっと諦めている部分があったかなと思いました。
(modelpress編集部)
映画『雪の華』
公開日:2019年2月1日キャスト:登坂広臣 中条あやみ 高岡早紀 浜野謙太 箭内夢菜/田辺誠一
主題歌:中島美嘉「雪の華」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:橋本光二郎
脚本:岡田惠和
音楽:葉加瀬太郎
<ストーリー>
余命を宣告された美雪の夢は2つ――1つは両親が出会った<約束の地>フィンランドでオーロラをみること。そしてもう1つは、人生で初めての恋をすること。
ある日、ひったくりにあった美雪はガラス工芸家をめざす青年・悠輔に助けられる。悠輔が男手ひとつで兄弟を育てていること、そして働く店が危機になっていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかけて――。
かけがえのない出会いが、美雪に一生分の勇気をあたえて、悠輔の人生を鮮やかに彩っていく。東京と<約束の地>フィンランドを舞台に描かれる、一生に一度、運命の恋。
【Not Sponsored 記事】