映画『リバーズ・エッジ』公開記念舞台挨拶に登壇した二階堂ふみ、吉沢亮(C)モデルプレス

二階堂ふみ&吉沢亮「感無量」 小沢健二からサプライズメッセージ届く<リバーズ・エッジ>

2018.02.18 15:43

18日、都内で映画『リバーズ・エッジ』の公開記念舞台挨拶が行われ、主演をつとめる二階堂ふみをはじめ吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、行定勲監督が登壇した。

  
同作は、世代を超えて熱狂的な支持を集め続ける漫画家・岡崎京子氏の作品群の中でも、とりわけ最高傑作との呼び声が高い、同名漫画が原作。16歳で原作の魅力を知り、実写化を熱望して行定監督に声をかけた二階堂がキッカケで映画化に至った。

そして、岡崎氏と親交の深い小沢健二が製作サイドの依頼を快諾して、主題歌『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』を書き下ろし。この日のイベントでは、小沢からメッセージが届き、司会者が代読した。

(左から)行定勲監督、SUMIRE、森川葵、二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、土居志央梨 (C)モデルプレス

小沢健二コメント

もうずっと前の冬の夜

もうずっと前の冬の夜、岡崎京子さんの家に行くために東京の路上で二階堂ふみさんを待っていると、真っ暗な中に、ふみさんが一人で現れました。療養中の京子さんに負担をかけないために、一人でいらしたのだと思います。ふみさんとぼくは暗い坂を登って、京子さんの家に入りました。

ふみさんが『リバーズ・エッジ』の映画化にかけた熱量は、小宇宙を創れるくらいのものです。それをふみさんは静かにたたえて、京子さんに話をしていました。そこから流れ出た水がこうやって、映画となってみなさんに届きました。

ラッシュを見た時は、ふみさんの顔が京子さんそっくりに見える場面があり、驚きました。あれはなんなのだろうと、今も思っています。吉沢亮くんのあの横顔から川を鳥が飛んでいくシーンは、記憶して、再生して、何度も考えて、音にしていきました。ぼくにとってのヒントは、ふみさんの肩でした。

そうやってできた主題歌『アルペジオ』に声を入れるスタジオでは、ふみさんは言葉の感情を音楽にして、逆に亮くんはすっきりとリズムに凛々しく、録音していました。

ぼくは『アルペジオ』については、「若い人にどう聞こえるか」とか「若い人がどうのこうの」は一切考えませんでした。そういうのは、漫画を描いていた頃の京子さんや、その頃のぼくは嫌いだったし、今も嫌いです、当然。笑

世田谷の小さな空間から流れ出した水が、大きな川になって、流れています。

本当に大きなものって、実は結構個人的で、小さくて、かっこ悪くて、理屈が合わなくて、それでも自然に体が動いてできているのではないかと思います。自然に身体が動く方へ、思い切って飛んで、がんばって。

本当に良かったです、『リバーズ・エッジ』。

小沢健二

二階堂ふみ、小沢健二の言葉に「感無量」

二階堂ふみ (C)モデルプレス
静かに一点を見つめたまま言葉を聞き入っていた二階堂は、小沢のメッセージを受けてコメントを求められると「感無量です」と絞り出すように声を出し、行定監督に顔を向けて「よかったですね」とニッコリ。「ついこの間のことのようですが、撮影も1年前ぐらいでした。クランクインするときに『リバーズ・エッジ』について『私はこう感じる』『こう思った』とか監督も含めてキャスト全員で話して、そういう思いだったり気持ちをぶつけた作品だと思いますので、みなさまにお披露目出来て嬉しいです」と目を潤ませながら映画公開への喜びを言葉にした。

吉沢亮も心打たれる

吉沢亮 (C)モデルプレス
また、二階堂とともに主題歌に参加した吉沢も「本当に感無量です」としっとり話しだし、「結構前にふみちゃんと初めてご一緒した作品のときに“『リバーズ・エッジ』知ってる?”って、そこから始まっているんですけど…」と回顧。

公開を迎えたことについて「(映画が)こうやって形になって公開していることが不思議な感じですね。みんなで色んな話しをして、お客さんに観て頂いて…。お客さんに観て頂いて映画は完成するって誰かが言っていたので、たくさんの人に広まれば嬉しいです」と思いの丈を語った。

二階堂ふみ&吉沢亮「ベルリン国際映画祭」振り返る

二階堂ふみ、吉沢亮 (C)モデルプレス
二階堂、吉沢、行定監督は、先日行われた「第68回ベルリン国際映画祭」に参加しており、昨日帰国したばかり。人生初の映画祭参加となった吉沢は「すごい楽しかったです。会場の熱気もすごくて。敷居の高い感じかと思ったら、みんな映画好きの人がワイワイやっていて、なかなかない場所なので面白かったです」と楽しげに振り返った。

一方、二階堂も、緊張もあったようだが「すごい盛り上がっていて、この映画でベルリン国際映画祭に行くことができて幸せだなと感じながら歩きました」とレッドカーペットを歩いた感想を紹介。現地ではサインや写真などファンとも交流しており「映画好きの方が多くて、(3人の)写真をプリントしてきている方もいました。『どうしてこの写真を?』っていうのもあったのですが、監督のはすごく若い頃の写真で、そういうのを見て3人で笑いながら歩きました」と笑顔を見せていた。

「リバーズ・エッジ」が刺さるワケ

(左から)行定勲監督、SUMIRE、森川葵、二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、土居志央梨 (C)モデルプレス
また、パノラマ部門に正式出品された同作は、3スクリーンで公開され、チケットは即完売。

現地の反応について行定監督は、「どの国もティーンを描く映画はエッジが丸い、優しい映画になっているんですよね。分かりやすいように。でも、この映画はそうでないところが刺さっている。映画の本来あるべき姿というか」と分析したうえで、「それを完成したこと、ベルリンで見せられことを僕らも嬉しいし、選んでくれたベルリンも勇気があるというか感激しました」と話した。
(modelpress編集部)

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