土屋太鳳、佐藤健からの手紙に涙「気持ちが追いつかなくて辛いこともあった…」<8年越しの花嫁 奇跡の実話>
2017.12.16 13:41
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俳優の佐藤健と女優の土屋太鳳が16日、都内で行われた映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の初日舞台あいさつに、薬師丸ひろ子、杉本哲太、浜野謙太、中村ゆり、瀬々敬久監督とともに出席。佐藤からサプライズで手紙を贈られた土屋が、涙する一幕があった。
佐藤健、土屋太鳳の言葉で「強くなれた」
舞台あいさつの最後、佐藤は「太鳳へ」と切り出し、サプライズで土屋への手紙を読み上げた。「今でもよく覚えています。『るろうに剣心』で共演した時、僕から刀を盗んでウシシと笑い、陸上選手ばりのダッシュで走り去っていくあなたを見ながら、やばい子が現れたなと思ったことを」と土屋との出会いから振り返り、約3年ぶりの共演となった本作では、土屋の存在に支えられていたことを伝えた。「『健先輩は本当にすごいです』『唯一無二の存在です』と何度も言ってくれた。だけど僕はそんなことなくて。むしろ君がそう言ってくれる言葉の数だけ強くなれました。土屋さんにそういっていただけるから自信を持つことができた。尊敬してもらえる先輩でい続けられるように自分を奮い立たせることが出来ました」と続け、「命というものに本当の意味で向き合うことが出来る唯一無二の女優さん。それが作品を終えた今、あなたに抱く印象です」と言葉を送った。
土屋太鳳、涙「健先輩と同じ時代に生きられてよかった」
手紙に耳を傾けながら瞳を潤ませていた土屋は、何度も感謝し、「去年はいろんな作品をやらせていただいて、気持ちが追いつかなくて辛い部分もあったんですが…」と涙。「健先輩と一緒に作品を作れることを励みに頑張ってきた。健先輩と同じ時代に生きられてよかった」と声を震わせながらも懸命に伝え、最後には「このお手紙を家宝にします!」と笑顔で会場を沸かせた。同作は、結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を、8年間待ち続けた新郎の奇跡の実話を映画化。目を覚まさない恋人を献身的に支え続け、苦悩しながらも彼女を思い続ける尚志役を佐藤、病と闘う麻衣役を土屋が演じる。(modelpress編集部)
佐藤健が土屋太鳳に贈った手紙全文
太鳳へ。今でもよく覚えています。『るろうに剣心』で共演した時に、僕から刀を盗んでウシシと笑い、陸上選手ばりのダッシュで走り去っていくあなたの背中を見ながら、『やばい子が現れたな』と思いました。
当時、『土屋太鳳』で検索してみたりして、すると直筆アンケートで書かれた文章の長さ、信じられないほど几帳面に並ぶ文字の列に衝撃を受けたり、何時間かけて書いたんだってくらいのブログの長さに衝撃を受けたり、その当時あなたは、いわゆる単館系の映画と呼ばれる映画の主演を多くやっていたのですが、それらの作品を片っ端から観たりしていくうちに、そのときビビッと感じた思いはあの時から確信に変わっていきました。
そんなあなたと、4年越しですか、夫婦役としてこんなにも素敵な作品で共に人生を歩めたことを心から嬉しく思います。
しかし、一つだけ心残りがあります。それは主に宣伝のときのことなのですが、君は事あるごとにずっと、『背中を追いかけてきた』『本当に尊敬している』『健先輩には本当に感謝している』などと何度も言ってくれて、その度にどうしてもうまくリアクションが取れずごめんなさい。
もちろん嬉しいのですが、なんといいますか、これは本当に感謝したいのは僕の方なんです。君が僕にそう言ってくれるのは今に始まったことじゃなくて、出会ってから今まで、もちろん今回の作品中も何度も『健先輩は本当にすごいです』『健先輩は唯一無二の役者さんです』とかなんとか言ってくれて。でも僕は本当全然そんなことなくて。むしろ君がそんなこと言ってくれた数だけ、僕は強くなれました。土屋さんにそんなこと言っていただける自分に自信を持つことができました。尊敬してもらえる先輩でい続けられるように自分を奮い立たせることも出来ました。
そして現場であなたが僕に向けてくれたそのエネルギーが、僕のガソリンであり、もはや役作りの全てでした。
あなたはこうも言ってくれました。『健先輩の尚志さん、素敵です。もし健先輩の尚志さんが素敵なんだったとしたら、それは麻衣が太鳳だったからです』。麻衣さんが太鳳だったから僕は尚志さんとして、麻衣へのこの思いは本物なのだと自信が持てました。本物の気持ちを胸に、あとは立っていただけです。麻衣へのその思いを胸に持ってさえいれば、あとは立ってるだけで、本番中どうなろうとも、その芝居は真実なんだと、間違いじゃないんだと本気で思ってました。何も怖いものはありませんでした。こんな僕に全力でぶつかって来てくれて、こんな僕を信じてくれてありがとう。
だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ自分を褒めてあげて下さい。本当に難しい役だったと思います。心から、お疲れ様。
“命というものに本当の意味で向き合うことが出来る唯一無二の女優さん”それがこの作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です。
ともに生きたあの時間、その記録、この作品、「8年越しの花嫁」僕の宝物です。たくさんの方に愛していただくことを願って。
2017年12月16日佐藤健
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