高杉真宙は“チャラいの真逆” 「散歩する侵略者」黒沢清監督が評価<第9回TAMA映画賞>
2017.11.18 21:53
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18日、東京・多摩市で開催された映画ファンの祭典「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」にて、「第9回TAMA映画賞」授賞式が行われ、最優秀新進男優賞を受賞した高杉真宙が登壇した。
高杉真宙、“映画に愛される役者”を目指す
本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰する「最優秀新進男優賞」。高杉は今年『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』と6本が公開され、特に『逆光の頃』での演技について「過去の自分から脱皮して大人へと一歩踏み出す様を体現し、力強い眼差しや気概によって発せられる逞しさに心を奪われた」と評価され、受賞に至った。高杉は「今回こうして選んでいただき本当に嬉しく思います。ありがとうございます」と感謝しつつ、引き締まった表情を緩めることなく「改めてもっと頑張らなきゃなって、すごく強く思いました」と語った。
昨年撮影した作品が一気に公開された今年。「自分の中では本当にたくさんの映画に出させていただき、めまぐるしい毎日で充実した楽しい日々でした。去年は“もっと、もっと”と貪欲に成長していきたいという風に生きて、それで今年こうしてここに立っていられるんだなと思います」と積み重ねを実感。
“映画に愛される役者”を目標に掲げており「僕は元々映画をたくさん観るタイプではありませんでした。少しずつ映画の素晴らしさや、この仕事をやっている実感が出てくる中で、もっと自分が映画を愛し、もっと色々な人に巡り合い、色々な作品に出たいと思いました」と語った。
『散歩する侵略者』黒沢清監督が見た高杉真宙
また高杉が“宇宙人”役で新境地を見せた『散歩する侵略者』が最優秀作品賞を受賞。黒沢清監督は高杉について「皆さん見ていてお分かりだと思いますが、本当に真面目で熱心。チャラいというのの真逆」と魅力を表現し「見た目がこうですから色んな役が回ってくると思うんですけど、芯のしっかりした真面目な青年でした」と語った。「第9回TAMA映画賞」
国内映画賞のトップバッターとして注目を集める同賞は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したもの。最優秀作品賞は『散歩する侵略者』と『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』。最優秀男優賞を浅野忠信(この日は欠席)と池松壮亮、最優秀女優賞を満島ひかりと長澤まさみが受賞。最優秀新進男優賞には高杉と間宮祥太朗、最優秀新進女優賞には土屋太鳳と石橋静河が選ばれた。(modelpress編集部)
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