(左から)荒川良々、山田孝之、佐藤健(C)狩撫麻礼 いましろたかし/KADOKAWA刊

山田孝之が主演&プロデュース 「2秒で出演を決めた」佐藤健、荒川良々も出演<ハード・コア>

2017.08.11 04:00

俳優の山田孝之が主演・プロデュースを務め、盟友の山下敦弘監督と組み、愛読書であったコミック「ハード・コア-平成地獄ブラザーズ」(作:狩撫麻礼/画:いましろたかし)を『ハード・コア』として映画化することが発表された。佐藤健荒川良々の出演も明らかになった。

  
都会の片隅で決して豊かでも恵まれてもいない日々を送る正真正銘のアウトロー・権藤右近(山田)。あまりにもピュアで、世知辛い世の中に馴染めず信念を曲げることができない右近は、自分を見下し、利用しようとする奴らに卑屈になれず、常に戦い居場所を失くしてきた。

そんな右近と、素朴な友人・牛山(荒川)の面白くも無為な日々を歯がゆい気持ちで見守るのが、権藤の弟・権藤左近(佐藤)。3人はやがてあまりに破天荒な事件に巻き込まれ、人生を一変するやも知れない事態に直面する。

山田孝之ファンの佐藤健「2秒で出演を決めた」

今回が2作目となる映画プロデュースとなった主演の山田は、同作について「男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っ直ぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう」とコメント。一方、兄弟役を務める佐藤は「山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。詳しく話を聞いていくと、素敵な共演者の方々、原作、そして山下監督とご一緒できるとのことで、棚から牡丹餅的な気持ちです」と出演への喜びをあらわにした。

また、荒川も「オファーを頂いて、自分が生きてくうえでのバイブル『ハード・コア』の映画化、『やっっっと来た!』と感じています。山下監督と、10年程前に下北沢の居酒屋で初めてお会いした時に『ハード・コア』の話しになり映画化になるなら牛山の役は自分しかいないという話しをしたとかしないとか…まさか実現するとは、初めての山下組!死ぬ気でやります!」と気合十分。2度目の共演となる山田に向けて「今回はガッツリです。食うか食われるか!下から見るか上からみるか!相手にとって不足なし!首を洗って待ってろよ!」とコメントした。(modelpress編集部)

山田孝之コメント

全くどうしようもなく不器用な男の生き様を見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは?とすら思えてくる。そして男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っ直ぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう。

佐藤健コメント

山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。詳しく話を聞いていくと、素敵な共演者の方々、原作、そして山下監督とご一緒できるとのことで、棚から牡丹餅的な気持ちです。不思議な魅力を漂わせる映画になればいいなと思っております。ご期待ください。

荒川良々コメント

オファーを頂いて、自分が生きてくうえでのバイブル「ハード・コア」の映画化、「やっっっと来た!」と感じています。山下監督と、10年程前に下北沢の居酒屋で初めてお会いした時に「ハード・コア」の話しになり映画化になるなら牛山の役は自分しかいないという話しをしたとかしないとか…まさか実現するとは、初めての山下組!死ぬ気でやります!

山田孝之さんとは2度目の共演です。今回はガッツリです。食うか食われるか!下から見るか上からみるか!相手にとって不足なし!首を洗って待ってろよ!佐藤健さんとは、今回が初対面です、よろしくお願いします。

現在邦画はビックリする程漫画原作ばかりです…。原作を読んでいる方にも、読んでいない方にも楽しんでもらえるような、スゴイ映画になるよう一生懸命に挑む所存です!乞うご期待!!役作りは完璧に仕上がってます!早く始めて下さい!

狩撫麻礼氏コメント

いましろたかし君とコンビが組める。「ハード・コア」のすべては、そこから発想しました。最下層の男たちの世間とのギクシャク、それに尽きます。山下敦弘は良き映像作家である、と思います。映画に期待しています。

いましろたかし氏コメント

なんというのか、この漫画を実写でやろうという人達が現れるとは思ってもみませんでした。楽しみです。

山下敦弘監督コメント

「なんで今『ハード・コア』を映画化するの?」と、ある友人に言われました。“今”っていうのがこのご時世って事なのか、僕の監督のキャリアにおいてなのか意味は分かりませんが、ともかく傑作マンガ「ハード・コア」を前にしてご時世もキャリアもへったくれも無いです。山田孝之の口から「山下さん「ハード・コア」って読みました?」っていう言葉が飛び出して早5年。もうこれはやらねばというか、やる運命というかハッキリ言って使命にも似た境地です。

原作を初めて読んだのは確か23歳くらいの頃。とにかく興奮しっぱなしで、自分の描きたいこと、描くべきことが全て詰まっていると感じました。が、しかし41歳になった今、あの頃の興奮はありません。この19年で何かを得ては確実に何かを失なったんだと思います。気付いたら主人公の右近より歳とってました。そんな普通のオッさんがマンガ界の中でも純度の高い『ハード・コア』を監督します。是非とも楽しみにしていてください。
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