生田斗真×広瀬すず、2人きりの教室で…“初恋のもどかしさ”と“ギャップ”が詰まった1シーン<映画「先生!」現場レポ>
2017.06.26 07:00
views
俳優の生田斗真と女優の広瀬すずが初めて共演する映画『先生!』(10月28日公開)。モデルプレスでは、昨年11月、千葉県にある高校にて行われた撮影を取材した。
人気漫画「先生!」実写化
本作は、累計発行部数570万部突破、1996年から2003年まで別冊マーガレット(集英社)で長期連載したコミック「先生!」(作・河原和音氏)を『陽だまりの彼女』『ホットロード』『僕は明日、昨日のきみとデートする』と立て続けにヒット作を手がける、三木孝浩氏が実写映画化。テーマは「教師と生徒の純愛」。大人と子ども、教師と生徒、本音と建前、様々な思いが交錯する中、不器用で純粋すぎる2人の“じれったい恋”が描かれる。『僕等がいた』以来、約5年ぶりに恋愛映画に出演する生田は、主人公の教師・伊藤貢作役。今回が本格恋愛映画初挑戦となる広瀬は、伊藤に人生初めての恋をしてしまう島田響を演じる。
教室で2人きり
本格的な冬…にはまだ少し早い季節ではあったものの、海沿いとあって、校舎には冷たい空気が流れていた。そんな中、撮影されたのは、一人教室に残って勉強をしていた響の元へ伊藤がやって来る…というシーン。そっけない態度を取りながらも、響に勉強を教えてあげる、“伊藤先生”のギャップが詰まったシーンだ。
“初恋のもどかしさ”描く
伊藤の1ショット、響の1ショット、2人のショット…同じ場面を別角度から何度も撮影。監督やプロデューサーが、照明や響の顔の角度を微調整しながら進んでいく。広瀬は机に座ったまま、台詞や角度を一人確認する。まだ撮影が始まったばかりだったが、すでに響が完成しているように見えた。一方の生田は、ぶっきらぼうな性格の伊藤とは違い、撮影の合間には自然と笑顔がこぼれる。冗談を飛ばし、現場を一瞬で和やかな空気に変える“ザ・座長”。しかし、メガネをかけてカメラが回れば、そこにいるのは伊藤先生だ。
好きな相手と放課後の教室で2人きり。何気ない会話も、響の言葉には、妙な緊張感が走る。そして、「なんで優しくしてくれるんですか?」と伊藤へ投げかける。17歳、初恋。どうしていいか分からないもどかしさが、全身から伝わってきた。
幅広い世代から反響
このほか映画には、響(広瀬)の親友で響が所属する南高弓道部の部長・川合浩介役で竜星涼、響の親友でおなじく南高弓道部員の千草恵役で森川葵、響たちが通う南高と同じ地区の北高弓道部のエース・藤岡勇輔役で健太郎、伊藤の同僚である関矢先生役で中村倫也、伊藤と関矢の同僚・美術教師の中島幸子役で比嘉愛未が出演。キャスト発表時の反響については、「今の女子中高生の方々が盛り上がってくれていて、それは宣伝側でも予想していた反応ではあったのですが、当時リアルタイムで原作を読んでいたファンの方々にも好意的にとらえられているという印象です」(ワーナー・ブラザース映画 森本氏)と語るほど、生田×広瀬という組み合わせへの期待値は高い。
もちろん、中には「実写化にありがちな『実写化してくれるな!』っていう人もいらっしゃいます」という意見もあるようだが、「生田さんと広瀬さんの2人が並んでいるビジュアルを見たら、納得していただけるんじゃないかと思っています」と自信を覗かせていた。(modelpress編集部)
映画『先生!』ストーリー
「自分がその人を好きだって―どうしてみんな、わかるんだろう」
高校二年生の島田響は、いまだ初恋さえも未経験。そんな彼女は、ある日、ふとしたきっかけで隣のクラスの担任・伊藤貢作と言葉を交わすようになる。
世界史の教師・伊藤は、ぶっきらぼうだが生徒思いのまじめな教師。居残り課題を手伝ってくれたり、夜道で守ってくれたり…伊藤はいつも響に優しかった。
そんな優しさに触れ、伊藤を“好き”だと自覚した響は、一直線に恋に走りだすが――。
【Not Sponsored 記事】