柳楽優弥が“堂本剛愛”を熱弁「カリスマ。魅力ダダ漏れ」 映画「銀魂」共演で惚れ直す
2017.05.22 07:00
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ドラマ「ゆとりですがなにか」の道上まりぶ役が記憶に新しく、現在、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や「フランケンシュタインの恋」に出演中の柳楽優弥(27)。どんなトガッた役柄をもモノにする実力派が、空知英秋氏の人気コミックを実写映画化する話題作『銀魂』(福田雄一監督/7月14日公開)で土方十四郎を演じる。モデルプレスは昨年9月、東映東京撮影所で行われた撮影を取材。インタビューに応じた柳楽は、人気キャラクターに抜てきされた喜びや福田組の魅力を語るとともに、密かに抱いていた“堂本剛愛”を打ち明ける。
ドS沖田に振り回される土方…
パラレルワールドの江戸を舞台に、侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時(小栗旬)と、その仲間たちの身に起きる様々な事件を描く、笑いあり感動ありの物語。小栗をはじめ菅田将暉(志村新八 役)、橋本環奈(神楽 役)、堂本剛(高杉晋助 役)、長澤まさみ(志村妙 役)、岡田将生(桂小太郎 役)と主役級がズラリ。柳楽と同じ「真選組」には、中村勘九郎(近藤勲 役)、吉沢亮(沖田総悟 役)が抜てきされている。この日、現場では高杉晋助率いる鬼兵隊の船に乗り込んだ真選組・副長の土方十四郎と一番隊隊長・沖田総悟が、岡田似蔵(新井浩文)と対峙するシーンを撮影。盲目でありながらも居合い切りの達人、“人斬り似蔵”と恐れられる岡田を前に危機感が漂うが、土方と沖田の関係が最大に活かされたギャグ要素も含まれる重要なシーンだ。
土方は刀を手にくわえタバコをふかしてスタンバイ、沖田は愛用のバズーカを担ぎ登場。上司であるにも関わらず、沖田にされるがままになってしまう土方が絶叫するシーンでは、監督から柳楽へ「全身の穴という、穴、全部かっぴらいて!」との指示が。そんな指示に戸惑うことなく演技に臨んでいたように見えたが、カットがかかった瞬間、監督・スタッフ一同から笑いが巻き起こると、柳楽は安堵で顔をほころばせていた。
妹から「今までで一番尊敬する」の声
福田監督とはドラマ「アオイホノオ」(2014)、映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』(2016)などでタッグを組んでいる柳楽。「4回目の福田組ということで落ち着きながらも、プレッシャーを乗り越えているっていう感じですね。やっぱり人気のキャラクターじゃないですか、土方さんって。…怖いですね(笑)」と率直な感想を語る。あらゆる作品、役柄を演じ分けてきた柳楽でさえも「怖い」と感じていることに驚きながら、さらに聞いてみるとそこには大の「銀魂」ファンであるという妹の存在が。「(妹から)『今までで一番尊敬する』と言われました(笑)。やっぱり実写化って難しいですよね。それぞれ読者の方々の中でイメージがあるので。そこは難しいですけど、選んでいただいた以上、一生懸命やります!と」と話す。
役作りについて、福田監督からは「漫画やアニメを意識しすぎてその真似をするよりも、“柳楽くんが演じた土方”がいいんじゃないか」とのアドバイスがあったといい、“役者・柳楽優弥”への信頼がうかがえる。もちろん原作はしっかりチェックし、細かいアングルなどの“再現度”を意識する場面は多数あったというが「意識はするけど、意識しすぎていないっていうことかもしれない。どこかで開き直らないと怖いので。役作りってほどのものはしてないかもしれないですね」と柳楽。これまで演じてきた原作モノと比較しても“圧倒的人気キャラ”ということで「ビジュアルも含めて楽しんでいます。いい男を演じられて良かった。それが俳優として一番嬉しいです」と喜びをあらわにする。
“堂本剛愛”を熱弁「カリスマ。魅力ダダ漏れ」
表現者としての根幹に“人を笑わせたい”という欲がある柳楽にとって、“笑いにガチ”な福田組の現場は「居心地が良いです。常に爆笑しているんだけど、シリアスなシーンはしっかりとやる。福田組にはムロツヨシさんや安田顕さんのように演技が上手い大先輩が多いし、共演してさらに好きになる俳優さんも多いので、それもまた(福田組の)魅力ですよね。また出たい、関わりたいって思う」。そんな今作で刺激を受けた共演者について聞くと「僕はね…堂本剛さんが大好きなんです」と打ち明けた。「実は嫁が(堂本のことを)大好きで…(笑)。初期からCDを全部揃えていたくらい。コンビニで、そっちに僕の表紙の雑誌があって、ここにKinKi Kidsの表紙があるとしますよね。もう、こっちなんですよ。KinKi Kidsなんですよ、(妻が)手に取る雑誌は!それで結構『マジかよ…!』って気持ちは感じていたので…」と“衝撃”の瞬間を振り返り、その影響で「本当にKinKi Kids好き、とか堂本剛さん好き、って言ってる人たちと同じくらいの知識量はあるんですよ。だからちょっと悔しさもありながら、確かにカッコイイし…みたいな」と長きにわたり、堂本がジェラシーの対象だったとのこと。
そんな特別な想いもありながら、実際に共演した今回「もう…なんていうんですかね。カリスマ性みたいな魅力がダダ漏れ。そりゃあ好きになるわな!って」とまたも“惚れ直す”ことに。「色っぽいですよね。個性的で、天才っていうイメージもあって。だから好きです」と“堂本剛愛”を熱弁。「そういうエピソードもあったので、どのタイミングで(堂本と)話そうかなって(笑)。まだ話してなかったのに、いきなりネットで出ちゃうのかな……」と照れながらも、接触のときを画策していた。
また同じ真選組の一員を演じた中村勘九郎に対しても「歌舞伎が好きで、勘九郎さんの作品も何回か観に行っていたので、インの日はド緊張しちゃって。しかもすごい格好してる(笑)。ハチミツだかなんだか塗りたくって、真っ金金になりながら、挙げ句の果てには全裸になってるわけですよ。しかもロケで暑いし…もう、汗ビチャビチャになっちゃって(笑)。芝居どころじゃない」と大興奮。その緊張は「今年一番」だったといい「初っ端のシーンなんですけど…そこは最初に言っておきますが(汗ビチャビチャすぎて)まずかったですね。許してください。でも、後半は頑張ってるので!」とご愛嬌で笑わせた。
最近はキャラが濃すぎる(笑)
年齢を重ねるごとに魅力を増し出演作が絶えない中、個人的なキャリアとしては「変換期」を意識しているという。「元々、割と王道な青年の役柄が多かったんですけど、最近はちょっとキャラが濃すぎる(笑)。今回の土方さんは、福田組だから『是非!』という気持ちが圧倒的に強くて。大河ドラマも盗賊団の頭で、またキャラ濃いんですけど(笑)、そろそろ少し普通の青年とか、皆さんが共感しやすいような役柄をやっていけたらと思います」と“偏りすぎない”絶妙な立ち位置を模索しているようだった。(modelpress編集部)
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