小松菜奈「本当に血を吐くのではないか」全身全霊で乗り越え快挙
2017.02.05 22:26
views
女優の小松菜奈が、「第90回キネマ旬報ベスト・テン」で新人賞を獲得し、5日に都内で行われた表彰式に出席した。
小松菜奈「血を吐くのではないかというくらい辛い現場」
小松は、映画「溺れるナイフ」や「ディストラクション・ベイビーズ」をはじめとする4作品での演技が評価され、同賞に選出。表彰式にはブラックのドレス姿で登壇し、「このような素晴らしい賞を頂けてとても光栄に思います」と声を弾ませ、「評価して頂いた作品は、一昨年、順番に撮影をしたのですが、自分の心が追い付かないくらい全身全霊で戦った年でした」と振り返った。「溺れるナイフ」で演じた主人公・夏芽役は「特に私の中で特別」だったといい、「すべてを剥き出しに無我夢中でただただ走り続けるような現場だったのですが、それが10代最後で演じられたので、私の中で大切な作品になりました」と述懐。「『溺れるナイフ』の現場は本当に血を吐くのではないかというくらい辛い現場でした。でもそれを10代最後にできたということもありますし、素晴らしいキャストの中で夏芽という役を演じることができて、本当に感謝しています」と目を輝かせた。
小松菜奈は「何も言わずとも本当にできている」
そんな小松の演技について、「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也監督は、「本人は『お芝居ができません』と初めは言っていたのですが、そんなことはなくて、何も言わずとも本当にできている、というのが小松さんの印象です」と小松の女優としての資質を絶賛した。主演女優賞は宮沢りえ、主演男優賞は柳楽優弥
同賞は、老舗映画雑誌「キネマ旬報」が1924年(大正13年)からスタートさせたもので、その年を代表する「日本映画」「外国映画」を10本挙げるほか、「日本映画主演男優・女優賞」「日本映画助演男優・女優賞」「新人男優・女優賞」などその年の賞賛すべき映画作品や映画人を表彰。今年度は日本映画1位に「この世界の片隅に」、外国映画1位に「ハドソン川の奇跡」が輝いたほか、「主演女優賞」を宮沢りえ、「主演男優賞」を柳楽優弥が受賞した。(modelpress編集部)
「第90回キネマ旬報ベスト・テン」受賞作品&受賞者
日本映画ベスト・テン第1位:「この世界の片隅に」外国映画ベスト・テン第1位:「ハドソン川の奇跡」
文化映画ベスト・テン第1位:「ふたりの桃源郷」
主演女優賞:宮沢りえ
主演男優賞:柳楽優弥
助演女優賞:杉咲花
助演男優賞:竹原ピストル
新人女優賞:小松菜奈
新人男優賞:村上虹郎
監督賞:片渕須直
脚本賞:庵野秀明
外国映画監督賞:クリント・イーストウッド
読者選出 日本映画監督賞:片渕須直
読者選出 外国映画監督賞:クリント・イーストウッド
【Not Sponsored 記事】