「愛のむきだし」“ドラマ化”で話題再燃 一瞬で過ぎる4時間、AAA西島隆弘&満島ひかりの体当たり演技…いつ見てもすごい衝撃作
2017.01.29 14:46
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AAAの西島隆弘や女優の満島ひかりらが出演し、園子温氏が原案・脚本・監督を手掛けた映画「愛のむきだし」。28日、撮影開始からちょうど10年を経た2017年に、未公開映像を含め再編集したTVシリーズとなって配信(J:COM)されることが決定し、話題が再燃している。
国内外で評価、“鬼才”園子温の代表的作品
“鬼才”として知られる園氏の代表的作品で、2009年公開。過激なストーリー、俳優陣の瑞々しい個性のぶつかり合い、スピーディな演出があいまって、「第59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門 カリガリ賞・国際批評家連盟賞」「第64回毎日映画コンクール 監督賞」など、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した。
映画「愛のむきだし」ストーリー
主人公は、厳格な神父の父テツ(渡部篤郎)に懺悔するために、様々な罪作りに励み、ついには女性の股間ばかり狙う“盗撮”のプロとなってしまったユウ(西島)。ある時、街でチンピラに絡まれていたヨーコ(満島ひかり)に出会い、探し求めていた“マリア”だと、一目で恋に落ちる。一方、ヨーコも女装したユウ=謎の女・サソリに恋をするが、実はヨーコは父のかつての愛人・カオリ(渡辺真起子)の連れ子。テツとカオリが再婚し、兄妹関係となった2人は、ユウ・ヨーコ・サソリの複雑な三角関係に陥る。
そんななか、家族に謎の新興宗教団体「ゼロ教会」の魔の手が忍び寄り…教祖の右腕コイケ(安藤サクラ)に洗脳されていくヨーコと家族を助けるため、ユウは戦いを挑むこととなる、というストーリー。
異例の上映時間4時間&AAA西島隆弘、満島ひかりらの演技がすごい
“愛のむきだし”というタイトル通り、様々な愛の形を表現した無敵の“純愛”エンタテインメントである同作。盗撮、パンチラ、レズビアンなどのキーワードが度々登場する“エログロ”な内容で、R-15指定となっている。237分(3時間57分)という異例の長尺が、公開当時も話題を集め、劇場によっては途中休憩を挟んだ2部構成での公開も。DVDも本編が2枚組となっているが、衝撃的なストーリーは長さを全く感じさせず。
前半、盗撮に命をかける変態的主人公をアクロバティックに熱演する西島に笑いつつも圧倒されるやいなや、セーラー服姿でパンツ丸出しで暴れまわるなど満島の体当たり演技に目を見張ると、後半は息つく暇もないほどの怒涛の展開の連続。衝撃的でドラマチックなクライマックスへ一気になだれ込み、まるで4時間が一瞬なほどの感覚を覚える。
キャスト陣の演技は高く評価され、西島と満島は第64回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞をそれぞれ受賞し、第83回キネマ旬報ベスト・テンでは西島が新人俳優賞、満島が助演女優賞に選出。歌手活動以外のファン層を大きく拡大し、俳優人生の転機となった作品だ。
まさかの“ドラマ化”で話題再燃
今回、新たに配信が決定となった「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」は、6時間あったという編集初期段階の“ファーストカット”を元にTV仕様に再構築し、各30分(全10話)のTVシリーズ化。映像のクオリティも10年前から向上させるため、デジタル技術を駆使して4K化する。この発表にネット上では大きな反響が寄せられ、発表後Twitterのトレンドワードにランクイン。「連ドラ化とかまさか!!」「これはアツい、楽しみ」「またにっしーのアクションが見れるの!?」「過激すぎるけど配信できる?」「また映画みたくなってきた」「私にとって衝撃作だった」「2人を好きになったきっかけだから嬉しい」など話題が再燃している。(modelpress編集部)
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