山田孝之、6年の思い語る　綾野剛からねぎらいも

映画は、現代社会の闇を容赦なくえぐり、ハードな内容ながら国民的ベストセラーとなった真鍋昌平氏の同名コミックスが原作。金に困り“後がない”客たちに「10日で5割（トゴ）」、時には「1日3割（ヒサン）」という超暴利で金を貸し付け、返済が滞る債務者は徹底的に追い込んで回収するヤミ金「カウカウファイナンス」のカリスマ社長・ウシジマを山田が演じ、ドラマ・映画ともに人気シリーズに。この日公開の同作でシリーズは完結となる。

山田孝之、ファイナルに思い馳せる

山田は、主演として同シリーズが6年続いたことに「この作品を見てくれる人がいたから続けてこられた。ありがとうございます」とファンに感謝。

この日は客席から「終わらせないで！」「（ドラマの）『あぶない刑事』みたいにリターンズで戻ってきて！」などという声も上がっていたが、「映画を見ていただければ、その言葉は出ないと思う。見事に終わらせていると思っているので」と続編はないことを話し、「ウシジマは最後だが、面白いことができないかなと（同作の）山口（雅俊）監督に探りを入れたら、今（別の）企画が3つ動いているというので、どれかにかめたら…楽しみにして」と、再タッグを望んでいた。

綾野剛が山田孝之にねぎらいと感謝

同作でウシジマの盟友・戌亥役を演じた綾野は「いろんな思いがありますが、（作品を）6年続けてこれたことは尊敬で敬意。そのチームに参加できて感謝しています。山田孝之が主役としてきちんと立ち続けた姿を見た周りのたくさんの役者が共鳴し、毎回素晴らしいゲストが集まっていると改めて思う。（ファイナルは）寂しいけど、終わりではなく新たな始まり。山田孝之、敬意を込めてありがとう。お疲れ様でした」と山田をねぎらった。

また、イベントの最後には、山田以外のキャストが降段し山田が一人で感謝の挨拶を行った。山田が客席に対して深々とお辞儀をする様子などを綾野はステージ袖から終始見守っていた。

このほかイベントには永山絢斗、最上もが、間宮祥太朗、大賀、玉城ティナ、安藤政信、高橋メアリージュン、崎本大海、やべきょうすけ、YOUNG DAIS、山口雅俊監督が出席した。（modelpress編集部）