“インタビュアー”篠田麻里子が山田孝之を直撃!映画『テラフォーマーズ』コラボ企画(C)モデルプレス

山田孝之、“やりたいこと”へのアプローチ「できるまでやる。不可能だとは思わない」<篠田麻里子がインタビュアー初挑戦!vol.3>

2016.04.25 12:00

累計発行部数1500万部突破の人気コミックを実写化した映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開/三池崇史監督)とモデルプレスのコラボレーション企画で、今作に出演する篠田麻里子がモデルプレスのインタビュアーとしてキャスト陣を直撃!第3弾は蛭間一郎(ひるま・いちろう)役の山田孝之。篠田が現場で見たのは、空き時間も一郎と同じように静かに過ごす姿だったが、果たしてどんなことを考えていたのか?悩みごとや目標へのアプローチ法に至るまで、熱く語ってくれた。

  

現場で読んでいた本は?

篠田:早速ですが今回、演じられた蛭間一郎について教えてください。

山田:ほぼいるだけの役です。

篠田:いるだけの役!すごく寡黙なイメージがあるんですけども。

山田:暗いですね。過去も描かれていますけど、人に裏切られて騙されていますので、人をあんまり信用できないというか。若干拒絶してる部分もあると思ったので、そういう風な佇まいは意識していましたね。

篠田:休憩中もずっと本を読まれていたじゃないですか。それもすべて含めて、役作りなのかなと思ったんですけど。

山田:何読んでたっけ…。多分、すごいくだらない本読んでたと思います。

篠田:(著書の)『実録山田』ではなく?

山田:あ、是非そちらのほうもよろしくお願いします(ニッコリ)。

篠田:一郎も本をたくさん読む人なので、役作りなのかと。

山田:そういう深い意味は全くなくて。普段は全然本読まないんですけど、その時は自分の本を作るために情報が欲しくて、いろいろ読んでただけです。

篠田:普段からすごく本を読まれるのかと思っていました。

山田:全然、読んだことないです。人生で4冊くらい。

篠田:その4冊はどんなジャンルの本なんですか?

山田:…それはあんまり言わないほうがいいかもしれないな。

役によって“重心”を決める

山田孝之演じる蛭間一郎(左)(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
篠田:すごく気になりますけど、それは置いといて(笑)。一郎を演じる中で難しかったことはありますか?

山田:難しさはないですね、ほぼ“いただけ”なんで。ただ、映画を観てくれればわかりますが、一郎にはやらなきゃいけないことがあるので、それがバレないように。それ以外は本当にそこにいるだけの芝居をしてるわけなので、空気を消すっていうことをすごい心がけていました。目立たないように。

篠田:それは難しい部分ではなく。

山田:小栗旬とかがやるとしたら難しいでしょうけど。もう、溢れ出すオーラが。僕はそういう部分については至って普通なので、大丈夫です。

篠田:(笑)。空気を消すという意識ですね。

山田:そうですね。なるべく速いアクションをしないように。引きの画面で、みんなが集まってるところの端っこにスーッて来る感じ。タタタッて来ると目立っちゃうじゃないですか。だからゆっくり動くようにしてました。

篠田:猫背の姿勢も印象的でした。

山田:そうですね。まっすぐ胸を張って、重心が真ん中という人じゃないだろうなと思って。重心や姿勢は大体、役によって決めるんですよね。

篠田:そうなんですね!

山田:猫背で、どっちかに偏ってるとダルそうに見えるし、あんまり自分を主張しない感じになるじゃないですか。

篠田:避けてる感じになりますね。ビジュアル面で言うと、原作では太っている役柄ではありますけれど。

山田:30kg~40kgくらい増やさないといけなかったけど、それを1ヶ月くらいでやるのは無理なんで諦めました。それはそこまで重要な要素じゃないなと思っていましたし。まぁ一番問題なのは、もし続編をやるってなった時、20年後、蛭間が総理大臣になってるんですよ。僕が総理大臣って…説得力ねぇなって(笑)。

篠田:それはまた新境地になりますね!

山田:ん~、まぁ面白そうですけどね。老けメイクしなきゃいけないですから。

透明人間になったら何をする!?

篠田:蛭間は“ネムリユスリカ”の能力で変異しますが、山田さんが特殊能力を1つ身につけられるとしたら?

山田:んー…なんだろうな。んー…。

篠田:真剣に悩まれていますね。

山田:んー…相手の思考をちょっと操れたりする能力かな。めんどくさい時あるじゃないですか。

篠田:思考を読み取る、ではなく操る方ですか?

山田:うん。多少操れたらいいなと思いますね。色んな手続きとか、めっちゃめんどくさい時とかあるじゃないですか。そういう時に、なんかこう…ピュッと操って。「この人は良し!」ってさせれば。

篠田:例えば、透明人間になったら何をしますか?

山田:透明になったら………ダメだ、スケベなことしか浮かばない。

篠田:今、表情でわかっちゃいましたよ(笑)。

山田:だってそうなるでしょ(笑)。

篠田:現場で占いをやりましたよね?

山田:あぁ、ありましたね。

篠田:その時、山田さんが「俺、初めて占いやったんだ」とおっしゃっていて。

山田:何言われたか忘れちゃった。

篠田:それで思ったんですけど、だいたい女子が占いをやるときって、何らかの悩みがあるじゃないですか。山田さんは占いなどにはあまり左右されないということで、悩みができた時はどうするんですか?

山田:自分で解決するしかないですよね。結局、誰かに手助けしてもらうにしても、自分のことは自分で動かなきゃ解決できないですから。占ってもらう時間があるなら、自ら少しでも行動を起こしたほうが解決に近づくんじゃないかと。人の力が必要な時は相談しなきゃいけないですけど、占いって「そうなんですよね~」ってなっちゃいません?

篠田:なりますね。

山田:「こういうことだから、こうしなさい」と言われて、「そうしようと思ってた。でもできてない」という。言われたところで、自分がやんないと変わらないから。

篠田:確かに、結論は出ないですよね。

山田:でも“最後のひと押し”が欲しい人にとっては、占いもひとつのきっかけとしていいと思いますよ。

夢を叶える秘訣「考えて、計画は練らないと」

山田孝之の“夢を叶える秘訣”とは?(C)モデルプレス
篠田:最後になりますが、モデルプレスの読者の女の子に向けて、“夢を叶える秘訣”を教えてください。

山田:夢…叶えたことあんのかな…?

篠田:今の状況は違いますか?役者というのは。

山田:夢というものの捉え方が違うから…やりたいと思ったらやっちゃう。できるまでやる。不可能って思わないですね、何でも。真剣にいろいろ考えた上で行動していけば、ほぼできるだろうと思うんですよ。それこそ本気で総理大臣になりたいと思ったとして、本気でやったらなれると思う。めちゃくちゃ大変だろうけど。宇宙飛行士になりたいっていうことと同じくらい。でも可能性はゼロじゃない。他の全てを捨てて、本気でそれだけに注ぎ込んでいけばいつかできると思う。

篠田:これまでは計画を立てて進んできたタイプですか?

山田:もちろんそうですね。考えて、計画は練らないと。ただ動いたところで無謀というか、逆に遠回りになっちゃうと思って。考えすぎて行動できないのは意味ないですけど、ある程度考えて「こういう風にやれば、きっとこういう風になるだろう」とイメージしながら行動していけば大体できると思います。

篠田:山田さんに憧れる人がたくさんいると思うんです。役者を志す上での心がけなどはありますか?

山田:難しく考えないことじゃないですか?芝居はすべての人間がやってることだから。例えば嘘泣きとか、愛想笑いとか、知ったかぶりとか。これって誰でもやったことがあるし、芝居じゃないですか。だから誰でもできると思います。誰でもできることを突き詰めてる馬鹿らしさが好きでもあったりするので。

篠田:難しく考えないほうが、楽にできますよね?

山田:はい、芝居をするってことに関しては。その上で金持ちになりたい、モテたい、売れたい、大河ドラマに出たいとかってなると、そのために何をするのか自分でプランを練って、必要な行動をしていかないといけないと思うんですけど。例えば大河ドラマに出たいけど出られない状況なら、今は映画で時代劇をやっておいて、時代劇ができるんだっていうことを見せるとか。やりようはいくらでもあると思うんですね。

篠田:計画を練ることが大事ということですね。

山田:それは絶対そうだと思います。何をするにしても、どんな職業でも。

篠田:ありがとうございました!

ラストは“女優・篠田麻里子”にインタビュー

大迫空衣役で三池組に初挑戦した“女優・篠田麻里子”(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
「やりたいことは、できるまでやるだけ」と語ってくれた山田。インタビューを終えた篠田は「山田さんの言葉ひとつひとつが印象的でした。いつもテレビなどでぶれない姿を拝見していましたが、その芯には自分を信じる大きな力があるんだなと。納得しました」と刺激を受けた様子だった。

映画『テラフォーマーズ』とモデルプレスのコラボ企画、ラストを飾るのは“女優・篠田麻里子”へのインタビュー。初の三池組、初の大規模撮影で「大変なことだらけだった」という彼女が現場で得たものとは?女優として進化を遂げる今に迫る。(modelpress編集部)

山田孝之(やまだ・たかゆき)

1983年生まれ。鹿児島県出身。三池崇史監督作品の常連で、『クローズ ZERO』(07)、『十三人の刺客』(10)、『悪の教典』(12)、『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14)に出演する。『鴨川ホルモー』(09)、『闇金 ウシジマくん』シリーズ(12/14)など、一度見たら忘れられない存在感を放つ役を演じ、比類なき個性派俳優として高く評価される。その他の出演作は、『凶悪』(13)、『MONSTERZ モンスターズ』(14)、『バクマン。』(15)、『信長協奏曲』(16)など。映画『何者』が公開待機中。

篠田麻里子(しのだ・まりこ)

篠田麻里子がインタビュアーに初挑戦(C)モデルプレス
1986年3月11日、福岡県出身。2013年までAKB48の中心メンバーとして活躍。AKB48活動中からドラマや映画等に出演するとともに、女性ファッション誌「MORE」の専属モデルを務める。現在「ペットの王国 ワンだランド」(毎週日曜9:30~ABC・テレビ朝日系)レギュラー出演中。今秋には舞台「真田十勇士」(9月11日~東京・新国立劇場他)の公演が控えている。

映画『テラフォーマーズ』

映画『テラフォーマーズ』4月29日(祝・金)全国ロードショー(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
4月29日(祝・金)全国ロードショー
監督:三池崇史
出演:伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、ケイン・コスギ、菊地凛子、加藤雅也、小池栄子、篠田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、福島リラ、小栗旬
原作:「テラフォーマーズ」作:貴家悠/画:橘賢一(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
<ストーリー>
21世紀、人口爆発を迎えた人類が選択した火星移住計画。人類はコケと<ある生物>を送ることで、火星を地球化させようとした。それから500年。計画の仕上げのために火星へ送り込まれた隊員15人のミッションは、その生物の駆除。簡単な仕事、高額なギャラに参加を決めたメンバーたちだが、小町小吉(伊藤英明)だけは勝手に志願した幼馴染の奈々緒(武井咲)に付き合い、火星行きを決意していた。ところが火星に着いたら、話が全っ然違う!<ある生物>は人型に異常進化した驚愕生物=テラフォーマーへと姿を変え、その凶暴性で隊員たちに次々と襲いかかる。絶体絶命な状況。しかし彼らの身体には、彼らも知らされていないある秘策が仕込まれていた!果たして人間たちは自ら生み出してしまった想定外のヤツらに打ち勝ち、生きて地球へ帰ることができるのか。

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