映画「桜ノ雨」の主演を務める山本舞香/(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会【モデルプレス】

山本舞香、映画初主演決定 定番卒業ソングを実写化<キャスト発表>

2015.09.11 07:00

女優の山本舞香が映画初主演を務めることがわかった。

  
ボーカロイド楽曲で火がつき、中高生の定番卒業ソングとなった「桜ノ雨」の実写映画化が決定。2011年「三井リハウス」14代目リハウスガールでデビュー、映画『劇場版 仮面ティーチャー』(2014)、『暗殺教室』(2015)、『Zアイランド』(2015)と立て続けに話題作に出演を果たし、今後もドラマ『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビ系)、『暗殺教室』の続編が控えている注目の若手女優である山本が主演の未来役に抜擢された。

定番卒業ソングを映画化

『桜ノ雨』は2008年にhalyosy氏が歌声合成技術・応用ソフトウェアVOCALOIDを使用し、ニコニコ動画で発表した楽曲。ボカロオリジナル曲でミリオンを達成している曲の一つとなっている。同曲の関連動画再生数は3,000万超を記録し、さらには、ファン有志により合唱を披露する企画が始まるなどして、2009年、2010年春と合わせて200を越える中高校の卒業式で合唱され、全国を感動の渦に巻き込んだ。いまや国民的な卒業ソングとして確立され、現在も日本各地の中・高校卒業式で歌われる定番ソングになっている。2012年には小説版「桜ノ雨」(PHP研究所)が刊行。20万部を超える大ヒットを記録し実写映画はその小説版を基に進行する。

小説は楽曲の制作者halyosy氏自身が原作・原案として参加し、以前から構想していたVOCALOIDキャラの学園生活を軸に「音浜高校合唱部」を舞台に、学園の四季を綴る青春群像劇。監督は、第24回ゆうばり国際映画祭のオフシアター・コンペティション部門で北海道知事賞を受賞した青春映画『リュウグウノツカイ』(2013)で劇場デビューを果たした新鋭・ウエダアツシ。今回原作に惚れ込んで挑んだのは、あたたかく、にぎやかで、ちょっと切ない“青春ドラマ”。四季折々のオール静岡ロケを敢行し、雄大な自然を背景にした抒情的な映像美で、郷愁を呼び起こす温かな物語を紡いだ。

フレッシュな次世代キャストが集結

山本舞香
浅香航大
未来が想いを寄せるハル役に、映画『桐島、部活やめるってよ』『悪の教典』(2012)、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013)やNHK連続テレビ小説『マッサン』で注目され、今年もドラマ『破裂』(NHK)、舞台『AZUMI』など多数出演が控える若手俳優の浅香航大が決定。

広田亮平
久松郁実
そのほか、4歳のころから芝居を始め2003年にNHK朝の連続テレビ小説『こころ』に出演、その後映画『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』(2009)、『おしん』(2013)、『魔女の宅急便』(2014、とんぼ役)など数々の大作を経験している広田亮平と、ドラマ『GTO』(2014)、『ごめんね青春!』(2014)、映画『青鬼ver.2.0』(2015)、『東京PRウーマン』(2015)などで活躍し、『CanCam』専属モデルとしても活躍する久松郁実といったフレッシュな新世代キャストが集結した。

山本はソロ歌唱に挑戦

山本は「台本を読んだ時、未来は自分には難しい役だなと思いました」と不安があったことを明かしたが、「何度も読んで未来のキャラクターを自分なりに作っていきました」と自信を見せる。「初主演が『桜ノ雨』という親しみのある作品で良かったと思います。『合唱ってすごいな』と思っていただけると嬉しいです」とアピールした。

今回、「初めて歌のソロに挑戦しました!」という山本をウエダ監督は「多忙なスケジュールの中、合唱練習にも積極的に参加し、役柄と真摯に向き合い、理解し、自分のものにしようと努力する姿勢はとても17歳の女優さんとは思えないほど頼もしく、何より純粋で少し不器用な17歳の主人公の揺れ動く心情をセンシティブな表情や仕草で見事に演じてみせるその姿には息を呑むものがありました」と絶賛。halyosy氏も「人間味の溢れる未来を表現してくださって『あ…未来さんは本当に生きているんだ…!』と感じさせてくれました。ソロで歌うシーンには、思わず故郷の事を思い出しながら聞き入りました」と太鼓判を押している。

原作小説「桜ノ雨」/Illustration by 優 (C) Crypton Future Media, INC.www.piapro.net
「桜ノ雨」楽曲制作、原作・原案halyosy氏
同作は2016年春より公開。10月22日より開催の第28回東京国際映画祭で今年から新設される“パノラマ部門”の上映作品にも決定している。(modelpress編集部)

山本舞香(未来役)コメント

「こんな曲があるんだよ」とマネージャーから教えられて、初めて「桜ノ雨」を聴きました。中学の卒業式の思い出が頭に浮かんできました。

台本を読んだ時、未来は自分には難しい役だなと思いました。私は人見知りだけど内気ではないので、こんなに内気で言葉をのみ込んでしまう女の子を演じることができるか少し怖かったです。でも、決まったからには全力でやろうと思いました。何度も読んで未来のキャラクターを自分なりに作っていきました。

ウエダ監督は1シーンごとに近くに来てくださって、必ず未来のことを細かく説明してくださいました。私も自分の思っていることやアイデアを伝えて話合いながら撮影のぞみました。キャストのみなさんとは歌のレッスンからずっと一緒だったので、たくさんお話して仲良くなりました。スクリーンにそれがでていればいいなと思います。

初主演が「桜ノ雨」という親しみのある作品で良かったと思います。「合唱ってすごいな」と思っていただけると嬉しいです。私も初めて歌のソロに挑戦しました!未来という役を通して観てくださるみなさんに何かを伝えられたらいいなと思います。

浅香航大(ハル役)コメント

多くの学校で「卒業ソング」として歌われている「桜ノ雨」を初めて聴いた時、率直にとても良い曲だと思いました。「桜ノ雨」の作曲者である桜音ハルという役を演じさせて頂く事にあたりましては、ハルというキャラクター像を意識した上で高校生の淡くも強い心の思いを表現出来たらと。

また撮影に入る前からピアノの練習に取り組み、撮影でもピアノの演奏シーンや手元のカットで吹き替えを使わずに全て僕自身で演じる事が出来たことに達成感を感じています。撮影はオール沼津のロケーションで、僕も撮影の合間に釣りをしたり、行きつけの飲み屋が出来たりと、とても素晴らしい場所でした。そんな沼津の温かさが作品に影響し、力になっていると思います。

僕も音楽が大好きなので、この曲や合唱、音楽の素晴らしさを沢山の方に感じていただきたいと思い作品に取り組みました。是非観てください!音楽の素晴らしさを改めて感じていただけると思います。

広田亮平(蓮役)コメント

この作品に出演することが決まった時は、嬉しさとともに、北村蓮という青年を演じることへの不安もありました。何事にも弱気な彼の気持ちの変化をどう表現するか悩みましたが、合唱練習やリハーサルを通して、撮影に入るのがとても楽しみになりました。

自分自身高校を卒業したばかりだったので、「桜ノ雨」を初めて聞いた時は、自分が高校生のころの思い出が鮮明に浮かんできました。思い出から抜け切れていない状態だったからこそ、この曲を歌うことへの気持ちがさらに高まったと思います。この作品では「桜ノ雨」だけでなく、様々な素晴らしい歌が歌われています。その1曲1曲にみんなの気持ちが込められているので、曲を楽しみながら、映画を見ていただけると嬉しいです!

久松郁実(瑠華役)コメント

Q.「桜ノ雨」の曲を聴いた時の感想。台本を読んだ率直な感想をお聞かせください。
初めて「桜ノ雨」を聴いたとき、とてもステキな曲だなと思いました。一度聴くとメロディーが耳に残り、何度でも聴いてしまう。そんな曲だと思いました。台本を読んだとき、この素敵な学園ストーリーの中に自分も入れるんだな~と思ってすごくワクワクしたことを覚えています。

Q.役が決まった時の感想をお聞かせください。
瑠華は後輩から憧れられていて、副部長として合唱部を引っ張っていく子です。私と正反対なので最初は瑠華になりきれるのかな?と思いましたが、自分にとってこの役は新しい挑戦だったので絶対成功させようとやる気十分でした。

Q.ウエダアツシ監督、その他のキャストとのお仕事はいかがでしたか?
ウエダ監督はとっても優しくて、お芝居の指導も丁寧にしてくださいました。今回は同世代のキャストさんが多く控え室でも常に皆でおしゃべりをしていました。主演の山本舞香ちゃんは「みんなでお弁当食べよー!!」って声をかけてくれてリーダーシップをとって皆を引っ張っていってくれました。

Q.これからご覧になる方にメッセージを。
この作品のために、合唱を一から練習しました。どうすれば力のある合唱ができるか…たくさん考えました。ストーリーはもちろんですが合唱部の唄うシーンにも注目して観て頂けたら嬉しいです。

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