浅野忠信・池松壮亮・小芝風花ら豪華俳優陣が集結　「ブルーリボン賞」授賞式

浅野忠信、感極まり涙

主演映画「私の男」での演技を評価され、主演男優賞を受賞した浅野は「本当にありがとうございます。記者の方が目で見て判断してもらえて嬉しかったです」と喜びのコメント。「これまで一生懸命やってきて、情熱をかけてこられるのが、役者しかなくて…」と言葉を詰まらせ、涙を滲ませながら心境を明かし「こういう賞をいただけて本当に嬉しいです」と感謝した。

シースルーのブラックドレスに身を包んだ女優の安藤サクラは、実姉である安藤桃子監督と二人三脚で務めた主演映画「0.5ミリ」や「百円の恋」での好演が評価され、一昨年に続き2度目の主演女優賞を受賞。「おめでとうとか、やったねとか、皆さんと一緒に喜べているのが私はとても嬉しいです」と笑顔を見せ、「映画の繋がりっていう力をすごく感じた。学ばせてくださったすべての方々に、本当にありがとうございますと伝えたい」と受賞の喜びを語った。

池松壮亮・小芝風花ら若手俳優陣も受賞

また、助演男優賞に輝いた池松はブラウンのスーツを着こなし登場。昨年8本の映画に出演し、「紙の月」「海を感じる時」「ぼくたちの家族」の3作品で受賞した池松は「皆さん1作品なのに、一人だけ合わせ技みたいに…。でも、去年関わった皆様に感謝しています」とお茶目にコメント。新人賞を受賞した小芝風花は、緊張した様子を見せながらも「お正月に新聞でノミネートさせていただいたのを知って、母と一緒にお年玉もらったみたいだね、宝くじが当たったみたいだねとすごく喜びました。オーディションで清水崇監督が私を見つけてくださったおかげです。魔女の宅急便に関わってくださったすべての皆さんに感謝しています」としっかりスピーチした。

そして、助演女優賞を受賞した女優の小林聡美は「自分の作品を観たあとに、反省して軽く落ち込んだりするんですけど…」と受賞に戸惑いを見せながら、「映画の神様のお戯れとしか思えません。このお戯れに感謝してみます」とコメントし、笑いを誘った。

ブルーリボン賞は、在京スポーツ新聞7社の映画担当記者で構成される東京映画記者会が制定する映画賞。授賞式にはこのほか、作品賞に輝いた「超高速!参勤交代」の本木克英監督らが登壇。司会は昨年の主演男優賞・高良健吾と主演女優賞・貫地谷しほりが務めた。（modelpress編集部）

■「第57回ブルーリボン賞」受賞者

作品賞：「超高速!参勤交代」（本木克英監督）／監督賞：呉美保（「そこのみにて光輝く」）／主演男優賞：浅野忠信（「私の男」）／主演女優賞：安藤サクラ（「0.5ミリ」「百円の恋」）／助演男優賞：池松壮亮（「紙の月」「海を感じる時」「ぼくたちの家族」）／助演女優賞：小林聡美（「紙の月」）／新人賞：小芝風花（「魔女の宅急便」）／外国作品賞：「ジャージー・ボーイズ」（配給・ワーナー・ブラザース映画　出目宏氏）