E-girls(提供写真)

E-girls、一番辛かったのは「解散について話し合った会議」

2020.11.29 21:27

E-girlsが28日、「E-girls Special LIVE & TALK Show」を開催。2020年いっぱいでの解散を発表したE-girlsのメンバーが、「今だから言える」トークを繰り広げた。


E-girls、メンバー11人が楽曲セレクト

日本テレビのスタジオから生配信された同ライブでは、E-girlsメンバー11人が楽曲をセレクト。

昨年12月に、2020年末をもって解散することを発表していたE-girls。2月から予定していた「E-girls PERFECT LIVE 2011▶2020」もコロナ禍において3公演のみ実施。10公演が中止となり、グループの去就が気になるところだったが、今後の活動について「メンバー一同で協議を重ねた結果、当初の発表通り2020年いっぱいをもちまして活動を終了させていただくことになりました」と改めて発表した。

完結までラスト1カ月。ファンとメンバーが共に青春を駆け抜けた9年という月日に思いを馳せつつ、完全燃焼を目指すメンバーたちが愛を込めて届けたライブ、トークショーとなった。

E-girls、“胸アツ”な演出

E-girls(提供写真)
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配信開始時刻になると、「E-girlsが前に進むために伝えたいこと、それはファンへの“ありがとう“」というナレーションが聞こえてきた。このライブ、トークショーで見せたかったのは、応援してきてくれたファンへの感謝の気持ちだった。

2020年、多くのライブが中止になり、誰もが予想のできない世界に。今できる限りの形で、ファンを喜ばせたいというメンバーたちの想いが、いつもにも増したダンスのキレに表れているようだった。

ブロックごとのテーマから楽曲までメンバーが考え抜いたセットリストで、1曲目に選ばれたのは「EG-ENERGY」。「E-girls! ready set」と声を上げる場面は、ファンにとって“胸アツ”のシーンとなった。過去の公演でも1曲目に披露され、自らを鼓舞するような強い歌詞に感極まった須田アンナが号泣してしまった思い出の曲でもある。

「今はその時 集中してみ!」など、まさにこの日の11人を象徴するような歌詞が続き、キュートなだけじゃない強い大人の女性に成長した彼女たちの姿が凛としていて美しかった。

E-girls、豊かな表現力発揮

続く2曲目は「やりたい曲がたくさん出たのでメドレーにした」と武部柚那が話すように、E-girlsの楽曲の中でも選りすぐりのダンスナンバー「Dance Dance Dance」「Let’s Feel High feat. MIGHTY CROWN & PKCZ®」「Go! Go! Let’s Go!」「Show Time」「DANCE WITH ME NOW!」がこの日のためにアレンジされたメドレーで続けて披露。

確かな技術が光るムーンウォークに、人数を活かしたフォーメーションチェンジ。見事なシンクロダンスは、髪の先までダンスしているかのようだった。

須田の本能的で大胆なダンス、佐藤晴美、楓が長い手足をフルに活用したダイナミックで伸びやかな動き、YURINO、SAYAKAの個性あふれる動き、坂東希の職人気質な所作、山口乃々華がまとう柔らかで華やかな空気感、楽曲ごとに表情からガラリと雰囲気を変えていく石井杏奈。パフォーマー1人ひとりの持つ豊かな表現力が存分に発揮された。

E-girls、メンバーも知らなかった秘密を初告白

E-girls(提供写真)
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パワフルなダンスナンバーのあとは、メンバーの「今だから話せる」トークコーナー。「この場を借りてごめんなさい」と題して、それぞれが懺悔もかねて日頃言えなかったことを伝えていく。

SAYAKAが日頃から立ち位置について厳しくチェックして、クオリティを高めてきたこと。YURINOは「量より質」を合言葉にメリハリを大事にリハーサルに臨んでいたこと。山口は寮の共有スペースに自分の冷蔵庫を置いてしまうマイペースさがあり、武部は先輩メンバーにも遠慮なく意見を発信する気概の持ち主であることも明らかに。

そんななか、坂東が「E.G. SMILE」ツアー中に、足の骨にヒビが入っていたことを初めて告白。舞台ではないところでの転倒だったため、心配をかけまいこっそりスタッフと病院へ行き、メンバーさえも気づかないほど完璧なパフォーマンスを披露していたという。

山口乃々華、一番辛かったのは「解散について話し合った…」

さらに、石井が鷲尾にプレゼントで渡したのがリアルな魚のスリッパでサイズが27cmという独特なセンスも紹介。鷲尾が無意識に猫のように「にゃー」と言っていた口癖が佐藤に移っている疑惑など、E-girlsとして共に過ごしてきた月日の中で、たくさんのエピソードが生まれてきたことを実感する内容となった。

事前に収録されたこの番組にむけた「決起会」のVTRでは、さらに率直なトークを展開。「一番楽しかった思い出」として「Love ☆ Queen」のMV撮影でラスベガスに行ったときの話で盛り上がった。

そして「一番つらかった思い出」として、多くのメンバーがテレビ番組による富士登山を挙げたが、石井が「『Follow Me』の選抜合宿」、山口が「解散について話し合った大阪の会議」と語っていたのが印象的だった。

「つらすぎて強くなれた」とは武部の言葉。「年1回は集まりたいね」「誰が最初に結婚するかな」「メンバーの結婚式には行きたい」と話し合う11人を見ていると、まるで卒業式前のような雰囲気だった。

鷲尾伶菜・藤井夏恋・武部柚那、至極のバラード披露

E-girls(提供写真)
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シャンデリアにクリスマスツリー、満天の星空、日本テレビのスタジオでのライブ配信ということもあり、音楽番組さながらの豪華セットがステージに華を添える。サンタクロースのポンチョをかぶった11人が登場すると「Merry × Merry Xmas★」「Mr.Snowman」「シンデレラフィット~Winter ver~」と冬ソングをパフォーマンス。続けて、鷲尾伶菜、藤井夏恋、武部の3人で織りなす至極のバラード「White Angel」「あいしてると言ってよかった」もキラキラなステージを背景に、しっとりと歌い上げる。

鷲尾の今にも泣き出しそうなほど切ない歌声は、聴く者の心をギュッと掴んで離さない。藤井の歌、芯の強い眼差しの中にチラリと垣間見える弱さが現代を生きる人の共感を呼び、武部は飾らずにどこまでも真っ直ぐ、心から叫ぶようなストレートな歌声で心を打つ。三者三様の異なる歌声は反発するどころか、聴き心地のいいユニゾンになるから不思議だ。

ラストブロックはライブで盛り上がってきた「Follow Me」「E.G. summer RIDER」「Anniversary!!」「ごめんなさいのKissing You」をメドレーで歌唱。さらに「Making Life!」では、画面の向こうにいるファンとタオルを振って踊り、ラストはこれから新しい道を走っていってもエールを思い出すよと伝える「Run with You」を歌い、ファンへの“ありがとう“を伝える一夜限りのライブ&トークショーは幕を下ろした。

佐藤晴美「E-girlsで良かった」

アンコールとして、ピンクの特攻服姿でドラマ「HiGH&LOW」(日本テレビ系)劇中歌の「STRAWBERRY サディスティック」も披露し、ラスト1カ月を爆走していく勢いを見せてくれた11人。

さらに、E-girlsのデビュー日である12月28日には11人体制の集大成とも言えるベストアルバムのリリースに加えて、「LIVE×ONLINE」にてラストライブを行うことも佐藤の口から発表された。佐藤は「本当にE-girlsが大好きだなとか、E-girlsで良かったなって、本当に毎日毎日そういう想いが増していく」と話した。(modelpress編集部)
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