「ミス・サイゴン」キャスト&海外クリエイティブ会見・稽古披露に登壇した桐山照史(C)モデルプレス

WEST.桐山照史「お兄ちゃん2人が優しすぎて」と感謝「ミス・サイゴン」初参加で感じる新鮮さ

2026.09.19 16:23

WEST.の桐山照史が、19日に都内で行われたミュージカル「ミス・サイゴン」キャスト&海外クリエイティブ会見・稽古披露に登壇。本ミュージカルにかける想いや意気込みを語った。

  

桐山照史らトリプルキャストで主演「ミス・サイゴン」

「ミス・サイゴン」稽古披露(C)モデルプレス
「ミス・サイゴン」は、「レ・ミゼラブル」のクリエイティブ・チームが手がける第2弾として製作され、日本では1992年から1年半の帝劇ロングラン以来、通算上演回数1569回を重ねるヒット作。ベトナム戦争末期のサイゴンが舞台で、エンジニアの敬遠するキャバレーで知り合ったベトナムの少女キムと、米兵クリスの2人の愛、別離、運命的な再会。そしてキムの子タムへの究極の愛まで、全てを歌で表現する。

「ミス・サイゴン」稽古披露(C)モデルプレス
舞台装置のスケールも規格外で、キムとクリスの別離は実物大のヘリコプターが登場する象徴的なシーンとして有名。そんな「ミス・サイゴン」が2022年の帝国劇場公演以来、4年ぶりに再演が決定。桐山は、エンジニア役を駒田一、東山義久と共にトリプルキャストで務める。運命に翻弄されるベトナム人少女キムは、屋比久知奈、清水美依紗(新キャスト)、ルミーナ(新キャスト)がトリプルキャストで、戦争の後遺症に苦しむことになる米兵クリス役を甲斐翔真、小林唯がダブルキャストで務める。

まず、稽古風景を公開し、屋比久と小林による「Last Night of the World(世界が終わる夜のように)」、「The Morning of the Dragon(モーニング・オブ・ドラゴン)」、駒田による「If You Want to Die in Bed(生き延びたけりゃ)」、清水による「I’d Give My Life for You(命をあげよう)」が披露され、その後、囲み取材が行われた。

桐山照史、稽古は「全てが初めて」

駒田一・東山義久・桐山照史(C)モデルプレス
エンジニア役を務める桐山は「全てが初めてです。こういう現場もそうですし、自分が演じる役を他の方が演じられるというのも初めてで、その方々の様子を稽古場で見るというのも初めてで、すごく新鮮な中で稽古をさせてもらっています。演出のクリス(クリストファー・キー)や振り付けのリチャード(・ジョーンズ)が丁寧に一個ずつ教えてくれています。この稽古をしっかりと務め上げて、最高の『ミス・サイゴン』を届けられるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします!」と力強く挨拶をした。

駒田一(C)モデルプレス
同じく、エンジニア役の駒田は「『ミス・サイゴン』は世界でもトップクラスのミュージカルでございます。稽古が始まって1か月ちょっとですが、順調すぎるくらいに稽古が進んでおります。新しいカンパニーは50人くらいでおよそ半分が新しいメンバーですが、前から一緒にやっていたんじゃないかと思うくらい馴染んでいます。秋も深まってきていますが、稽古場は暑苦しいぐらいの熱量をもって稽古が進んでおりますので、素敵な作品をお届けすることができると信じております」と稽古の順調さをアピールした。

東山義久(C)モデルプレス
同じくエンジニア役の東山は、2022年の30周年という大切な節目の時に大役をいただきまして、4年ぶりにまた演じさせていただきます。一さんがおっしゃっていたように、前からいたんじゃないかというくらいの熱気があって、今回、2026年のカンパニーでしかできない『ミス・サイゴン』になってくると思います。自分も2022年のエンジニアを再構築して皆様にお届けしたいと思っております」と意気込みを語った。

「ミス・サイゴン」新キャストも意気込み

屋比久知奈・清水美依紗・ルミーナ(C)モデルプレス
キム役もトリプルキャスト。2022年に引き続きキムを演じる屋比久は「4年ぶりに参加することができてとても嬉しいです。キャストが大きく変わって、クリスも演出に入るということで、新しい景色がすでに見えているので、本番でどういう形で皆様に作品が届くのか、とてもワクワクしています」と心境を語った。そして、新キャストの清水は「前回もキムを演じた屋比久さんの背中を見ながら、稽古からたくさんの刺激とたくさんの学びを受けながら頑張っています」と、同じく新キャストのルミーナは「本当に素晴らしいキャストの皆さんと偉大な作品に参加できることを嬉しく思っております。精一杯生き抜きたいと思います」と思いを伝えた。

小林唯、甲斐翔真(C)モデルプレス
クリス役はダブルキャスト。甲斐は「今回の公開稽古が本番のような空気感で、肩を並べて一緒に頑張っている方々の気合いの入ったパフォーマンスをしている姿に、改めて誇りを持てるなと思いました。皆さんの目に届く時まで、磨いて磨いて、凄まじい作品にしたいと思っております」と気合の入ったコメントを届け、小林は「憧れていた作品に参加できて、刺激的な稽古の期間を楽しく過ごしております。(甲斐と)身長差はありますが、僕は僕で頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と語った。

演出を手掛けるクリストファー・キーは、「『レ・ミゼラブル』の演出もしているので日本は初めてではありませんが、今回、『ミス・サイゴン』の演出もさせていただくということで、また日本に来られて嬉しく思っています。自分自身もワクワクしております」と、振付担当のリチャード・ジョーンズは「またこうして日本に来て、この作品を新たに作り上げていくことに喜びを感じています。皆さんに気に入ってもらえたら幸いです」と伝えた。

桐山照史ら、お互いの魅力は?

「ミス・サイゴン」稽古披露(C)モデルプレス
日本初演から音楽監督を務めている山口は「今回、本当によく歌えています。演じて、歌って、素晴らしい舞台がまた生まれると思いますので、ぜひご覧いただきたいです」と語った。稽古が始まり、“作品、役に向き合う中で感じた「ミス・サイゴン」の魅力は?”という質問に、桐山は「初めて稽古をさせていただいて、初めてカンパニーに参加させていただいて、今感じている魅力は、アンサンブルさんも含めて、みんなで出すエネルギーが波動みたいな感じで伝わってくるんですよ。決して明るい話ではないですし、ハッピーエンドでもないんですけど、見終わった後に何かグッとくるような、何かパワーをもらえるような感じがあって、それが魅力の一つだと感じました」と答えた。

エンジニア役の3人に「お互いの魅力は?」という質問が投げかけられ、駒田は「ちょっと仲が良すぎるぐらい仲がいいんですよ。ずっと3人でいるので(笑)。歳がボンボンボンと離れていますが、誰が長男か次男か末っ子か分からないくらいです。なぜかというと、個々のキャラクターがバラバラなんです。他の2人からいただけるところはいただいていますし、もらってくれるところはもらってくれたりして、演じるアプローチが違うので、それが面白いなと思っています」とエンジニア役の3人の仲の良さを伝えた。

東山は「僕たちは共演しないので、稽古で、厳しく、シビアに、そして楽しく出来ているので、それはそれで良かったなと思っています。本当にバラバラな3人なんですよ。照史がやっていることが面白すぎて、それを使わせていただいたり、一さんはずっとやられていて安定感が抜群ですし、学ぶところも多いです。照史に関しては、だいぶ前からこの役をやっていたんじゃないかと思うくらいで、役を演じる長さでは、一さんが長男、僕が次男、照史が三男ですけど、照史が次男で僕が三男ぐらいの感じでやらせてもらっている気がします(笑)。僕から学んでもらえるところがあればいいなと思うし、僕も学ばせてもらおうと思っているので、何かしらいつも、いい緊張感とワクワクをもって頑張っています」と桐山の馴染み具合も明かした。

そして桐山は「本当に、お兄ちゃん2人が優しすぎて。僕は、セリフがあって、歌があって、というミュージカルは経験がありますが、最初に音が鳴って、幕が降りるまで音が鳴りっぱなしのミュージカルは初めてなんです。自分がテンパってしまった時、2人が支えてくれたり、『ここはこういうシーンだからこうなんだよ』と説明してくれたりしました。稽古がスムーズに進んでいるのは、お2人のおかげだと思っています」と駒田と東山への感謝の気持ちを伝えた。

そして、「義さんのスピーディーさ、ジャックナイフみたいな鋭さがエンジニアのポイントだなと思いますし、一さんのコメディー力の強さもエンジニアらしい部分なんですよね。お2人が演じるエンジニアの凄さはもっといっぱいあるんですけど、そういう良さを僕は一個一個教科書のように見せてもらって、『桐山、自分だったらどうするかな?』ということを毎日考えながら稽古させていただいています。僕のエンジニアをどういうふうに皆さんにお届けできるか今は分かりませんが、残りの稽古でもっとブラッシュアップしたいと思っています」と、日々刺激を受けていると明かした。

「ミス・サイゴン」演出家、キャストの魅力語る 桐山照史は「Mercurial」

最後は、演出のクリストファー・キーが、キャストそれぞれの魅力を簡潔に伝えて締めくくった。「皆さん、ポジティブな意味ということで受け取ってください」と前置きし、「ルミーナさんは“天高く舞い上がる”という意味のsoaring(ソアリング)。美依紗は“明るく照らす”Luminous(ルミナス)。知名は“誠実、実直”という意味のTruthful(トゥルースフル)。照史は“機知に富んだ”“機転が効く”という意味のMercurial(マーキュリアル)。嘉久は“本能的、直感的”という意味のVisceral(ヴェラセル)。一は“熟練、匠”という意味のMasterful(マスターフル)。翔真はいい意味での“繊細”なVulnerable(ヴァルネラブル)。唯は“力強い”Powerful(パワフル)」と的確に、簡潔に回答。クリストファーの言葉を聞いた桐山は「これ、絶対書いてください!」と笑顔を見せた。(modelpress編集部)
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