トラジャ松田元太、初単独主演舞台で魅せた真骨頂…演歌・津軽弁 一瞬で引き込む演技力光る【俺節/ゲネプロレポ】
2026.06.10 04:00
Travis Japanの松田元太が初めて舞台単独主演を務める舞台「俺節」が10日より東京・東京建物 Brillia HALLにて開幕。本記事では9日に開催されたゲネプロの様子をレポートする。<※ネタバレあり>
松田元太主演舞台「俺節」
原作は土田世紀氏の同名漫画。初演から9年。演歌歌手を目指す青年の不器用で純情な生きざまを描く舞台「俺節」が、新たなキャストを得て、ふたたび鼓動を打ち始める。松田元太、ゲネプロで見せた圧巻の演技
歌手を目指して青森から単身上京したコージ(松田)は、抜群の歌唱力を持ちながら、極度のあがり症のせいで、実力を発揮できずにいる。お調子者のギター弾き・オキナワ(稲葉友)は、コージが抱く演歌へのたぎるような情熱にほだされ、自分が根城とするドヤ街「みれん横丁」に連れていく。すると、偶然そこにヤクザから逃れようとする外国人女性・テレサ(キム・チャンミ)が駆け込んでくる。持ち前の正義感から彼女を助けようとしたコージは、ボロボロに殴られた末、無我夢中で歌い出し、周囲を圧倒する。テレサは不法滞在中のストリッパー。彼女への想いが募れば募るほど、コージの演歌は強く、深くなる。やがてオキナワとのコンビで、流しの歌手としての修行を始め、コンテストへの出場を繰り返す中、デビューの話が持ち上がる。だがそれは「コージ1人で、ソロ歌手として」という条件付きだった。
舞台の幕が上がると、そこにいたのは普段のバラエティ番組などで見せる愛されキャラクターとしての松田からは想像もできない、コージとしての姿。口から溢れるナチュラルな津軽弁、そして一瞬にして劇場の空気を支配する圧巻の演技に、観客は瞬時に物語の世界へと惹き込まれていく。
何より客席を驚かせたのは、稲葉が奏でるギターの音色に合わせ、松田が演歌を歌い上げる場面だ。Travis Japanとしてステージで魅せる甘く艶やかな歌声とはまた一線を画す、真っ直ぐで力強い美声。胸の奥底を鷲掴みにするような歌声は、観客の耳だけでなく魂までをも震わせた。
しかし、コージは極度のあがり症のせいで、最後まで歌いきることができない。そんなコージが歌えるのはテレサを想うとき。不法滞在という過酷な現実をはじめ、様々な障がいが2人の前に立ちはだかる。それでも運命に抗うように、確かに惹かれ合い、心の距離を近づけていく2人の切なくも美しい恋模様は、見る者の心を激しく揺さぶっていった。
アイドルとして見せるオーラとはまた違った圧倒的な輝きを放った松田。本作では役者・松田元太の底知れない真骨頂を感じることができる。(modelpress編集部)
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