モデルプレスのインタビューに応じた前川百花さん(C)モデルプレス

元“声優の卵”東大2年・前川百花さん、アナウンサーを熱烈に志望する理由 オーディションも複数経験【「第5回学生アナウンス大賞」モデルプレス賞】

2025.03.25 18:15

全国の大学生・大学院生を対象とした次世代を担うアナウンサーを発掘するコンテスト「第5回学生アナウンス大賞」にて、東京大学2年の前川百花(まえかわ・ももか)さんがモデルプレス賞を受賞。表彰式後のインタビューでは、受賞の心境やこれまでの活動、さらには夢を叶える秘訣について聞いた。

  

前川百花さん、受賞の心境語る

前川百花さん(C)モデルプレス
― 受賞おめでとうございます。表彰式を終えた今の心境を教えてください。

とにかく嬉しいです。中学校で放送部に入ってからずっと“声”で伝えるということを続けてきて、声優を目指していた時期もありました。アナウンサー志望に変えてから戸惑うことや落ち込むこともありましたが、こうして賞をいただけると「私もアナウンサーを目指していて良いのかな」という自信を感じることができて、感謝の気持ちでいっぱいです。

― 元々は声優を目指していたんですね!

小学生の頃からアニメが好きだったのですが、中学生になって放送部に入ってから声で表現することの楽しさを知って、声優に興味を持ったんです。部活では全国大会で準優勝をすることもできて、大好きで得意なことを仕事にできたらすごく幸せだなと思ったことがはじまりでした。

高校生のときに声優事務所のオーディションで合格して、“レッスン生”のような形でデビューを目指すメンバーに入ることができて。正式にデビューしてはいないのですが、本格的にレッスンをしたりお芝居をしたりと、“声優の卵”のような活動をしていました。

前川百花さん(C)モデルプレス
― 声優志望からアナウンサー志望に変わったのはいつ頃でしょうか?

大学1年生の秋頃です。大学1年生で声優事務所を辞めて、何もやっていない時期があったのですが、当時入っていたゼミでメディア関係者の方にお話を聞く機会があって。テレビ局に行って報道の現場を見学したときに、人々のために情報を伝えているマスメディアのプライドのようなものをかっこよく感じたんですよね。

というのも、私は高校時代Twitter(現X)を見るのが趣味だったんです…!日々Twitterを見ている中で、時には無責任に情報を流している人や、負の感情を煽るような投稿が目に付いてモヤモヤしていたこともありました。だからこそ、好き勝手に情報を流すのではなく、公共のために、人々のために情報を伝えようとしている記者の方やアナウンサーの方など、報道に携わっている人たちの存在がかっこよく見えて。ちょうど1年前、大学1年生の後半頃に「自分が続けてきた“声に関すること”と、将来やりたいことをマッチさせるとしたら、アナウンサーという職業だ」と思い始めました。

― アナウンサーを目指してから、これまでどんなことをやってきましたか?

アナウンススクールに通ったのですが、やっぱり声優と求められることが違うので、最初は戸惑うことが多かったです。“発声”に関しても、声優はコンパクトに口を動かしますが、アナウンサーは見栄えも要求されるので、口をしっかり開かなければいけなくて、その違いに難しさを感じました。

アナウンサーはフリートーク力も求められるのですが、それも私には難しくて…。論理的に考えることが得意な分、感情にフォーカスして話すことが苦手だと気づいたので、今は「感情まで掘り下げて話す」という練習しています。

前川百花さん、報道への熱い思いとは

前川百花さん(C)モデルプレス
― 授賞式前のスピーチでは、報道に対する熱い思いを伝えていましたね。

自己PRのスピーチではあったんですけど、せっかくフジテレビの会場で、関係者の方がいる中で話せる機会をいただいたので、マスコミや報道に心を奪われたこと、そして感動した話を絶対にしたいと思い、報道の魅力を伝えることに決めました。

前川百花さん/スピーチの様子(C)モデルプレス
― 限られた時間の中で、ご自身よりも報道の魅力を伝えることを選んだというのはすごいです。

「声優をやっていました」とか「先週までカザフスタンに行っていました」とか、パーソナルな部分はここまでの審査で結構語ってきたんです。だから、今まで語ってこなかった未来の話や“自分は何で報道がこんなに好きなのか”ということを伝えさせていただきました!

前川百花さん、東大では経済を勉強

前川百花さん(C)モデルプレス
― 大学ではどのようなことを勉強されているのですか?

学部としては経済学部に所属しています。とはいえ、東大って学部が決まるのが2年の夏なので、経済の勉強をし始めてまだ半年くらいです。国際的なことが好きなので、国際経済からマクロな視点で経済を捉えるというのもやってみたいし、いつか経済情報に強いアナウンサーになりたいので、社会と経済の理論をつなげるようなゼミにも入ってみたいなと思っています。

― 先ほどもカザフスタンのお話をされていましたが、海外にもよく行っているのでしょうか?

小さい頃から漠然と世の中について関心があって、世界の国旗を暗記してニヤニヤしているような子どもだったんです(笑)。去年は声優の事務所を辞めて自由な時間が増えたこともあり、春休みにアフリカ3カ国くらい回って、今年の春休みは既にサウジアラビアとカザフスタンに行きました!サウジアラビアとカザフスタンは大学のプログラムで訪れたのですが、現地の学生さんと交流する機会もあって、違う国の人同士が関わり合うってこんな感じなんだ、という体験ができました。

前川百花さん(C)モデルプレス
― アフリカには個人で?

知り合いがアフリカで働いているので、事業を見せてもらいに行きました!私たちの元に届いているコーヒー豆はこんな風に農園で育っているんだ…とか、色々な発見がありました。

― 周囲にもグローバルに活躍されている方がたくさんいるんですね!

父も昔海外に関わる仕事をしていて、ドイツに行ったり、アジアやアフリカの発展途上国でビジネスをしたりしていたので、私も幼い頃から海外を「遠い存在」とは思っていなかったのかなと思います。

― メディアに携わっている方も身近にいたのでしょうか?

親族にはいないので、父にアナウンサーを目指していると伝えたときも驚いていました。東大の学生もコンサル系や外資企業を目指す人が多くて、テレビ局に就職する人は少ない印象です。

前川百花さん(C)モデルプレス
― 大学で様々なことを学び、将来の選択肢も広がったと思います。そんな中でアナウンサーを熱烈に志望し続ける1番の理由は?

声で人の役に立ちたいからです。とにかく声を使うことが中学生の頃から大好きですし、大好きな声を使って社会をより良くできたり、困っている人を助けられたりしたら、自分も相手も周りもみんなハッピーになる。そういうことができるのはアナウンサーしかないので、周りにマスコミ関係者がいなかったとしてもアナウンサーを目指し続けています。

― 尊敬している方、憧れている方がいたら教えてください。

アナウンサーではないのですが、「PIVOT」(ビジネス映像メディア)の竹下隆一郎さんです。大学受験のときに息抜きとして「PIVOT」を観ていたのですが、そのときから竹下さんのファシリテーション力に漠然と感銘を受けていました。ゲストと対話しながら話を掘り下げていって、それを分かりやすく視聴者に届ける力が本当にすごいんです。大学生になってからは「PIVOT」のホームページに「私のゼミで講演会をしてくれませんか」と問い合わせてみたのですが、まさかの受け入れてくださって、そのときにも「こんなにも与えられない大学生にGIVEしてくれる大人がいるんだ」と尊敬しました。メディア業界の人としても、1人の人間としても、あんな大人になりたいなと思っています。

前川百花さんの夢を叶える秘訣

前川百花さん(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者がたくさんいます。そういった読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。

自分の限界を設定せずに夢を見る力をつけることだと思います。元々声優も雲の上の存在でしたが、「絶対声優になりたい」と思い色んなオーディションに挑戦しました。応募して落ちて…を繰り返していく中で、最終的に自分が1番憧れていた事務所にオーディションに合格することができて、夢を見て努力したからこそ、昔の自分だったら想像できなかったところまでいくことができたんです。

最近だと「河野玄斗の赤門道場」というYouTubeチャンネルでナレーションを担当させていただいたのですが、河野さんにお会いできたときも「河野さんに会えるような人間になれたんだな」という気持ちになりました。だから、自分の現状の力がどうであれ、「こういう風になりたい」と夢を見て、それに向かって一心に努力することが、夢を叶える秘訣なのかなと思います!

― 最後に、改めてこれからの意気込みや夢を聞かせてください!

これからは、情報が溢れて何が真実かわからなくなるような時代になると思います。だからこそ世の中の人が「この情報だったら信じられる」というものを発信できるお手伝いをしたいし、そこに自分の声が乗っかればこれ以上の幸せはないなと思っています。

― ありがとうございました。

前川百花さん(C)モデルプレス

「第5回学生アナウンス大賞」

東中健アナウンサー、「第5回学生アナウンス大賞」ファイナリスト(C)モデルプレス
「学生アナウンス大賞」は、フジテレビが運営するアナウンススクール「アナトレ」、「めざましテレビ」、女性ファッション誌「CanCam」、ニュースメディア「モデルプレス」の全面協力のもと、全国の大学生に“アナウンサー”という仕事に触れるチャンスと、アナウンサーを目指すきっかけをつくるべく2021年より発足。今回のMCは「第1回学生アナウンス大賞」のファイナリストであったフジテレビアナウンサーの東中健が務め、グランプリには関西大学2年の森田心愛(もりた・ここあ)さんが輝いた。

グランプリを受賞した森田心愛さん(C)モデルプレス
同コンテストはこれまで東中のほか、渡邉結衣(日本テレビ)、瀧口麻衣(日本テレビ)、中根舞美(テレビ東京)、高橋大悟(※「高」は正式には「はしごだか」/テレビ東京)、大仁田美咲(ABC朝日放送)、友廣南実(CBC)、檜垣すみれ(FBS福岡放送)など、数多くの放送局のアナウンサーやアナウンス職内定者を輩出している。(modelpress編集部)

「第5回学生アナウンス大賞」ファイナリスト一覧

前川百花(まえかわ・ももか)さん/東京大学2年
大河原紳太郎(おおかわら・しんたろう)さん/慶應義塾大学2年
濵野碧(はまの・あおい)さん/成城大学2年
北川花音(きたがわ・かのん)さん/龍谷大学1年
高山胡桃(たかやま・くるみ)さん/近畿大学3年
古姓寛樹(ふるしょう・かんじゅ)さん/慶應義塾大学2年
花田愛実(はなだ・めぐみ)さん/甲南女子大学2年
森田心愛(もりた・ここあ)さん/関西大学2年
内藤茉子(ないとう・まこ)さん/慶應義塾大学2年
【Not Sponsored 記事】

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