佐々木大光、鈴木悠仁(提供写真)

7 MEN 侍・佐々木大光&少年忍者・鈴木悠仁、先輩が演じた名作舞台「フォーティンブラス」初挑戦「精一杯結果を見せたい」

2023.12.12 12:00

7 MEN 侍佐々木大光少年忍者鈴木悠仁が、2024年3月1日~18日に東京・紀伊國屋ホール、3月23日~24日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演される舞台『フォーティンブラス』に出演することが決定した。

  

舞台「フォーティンブラス」

フォーティンブラスとは、シェークスピアの代表作ハムレットの中に登場するノルウェーの王子の名前。物語の中では、フォーティンブラスの父親がハムレットの国デンマークに戦争で負けて、その復讐のために攻め行ってみたところ、既にハムレットの王家は滅んでしまっていて復讐する相手は死んでいた…という結末に登場する。

長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てて、横内謙介が俳優の視点から書き下ろした作品が、この『フォーティンブラス』だ。

この作品は、劇団善人会議(現、扉座)で初演された後、1995年、紀伊國屋ホールで草なぎ剛、井ノ原快彦の共演で、2001年、扉座で高橋一生を客演に迎え上演され、さらに2003年東京グローブ座オープニングシリーズとして長野博、村上信五の共演で、2021年にはBunkamuraシアターコクーンで戸塚祥太、内博貴の共演で上演された。

世界中に数あるシェークスピアの書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作だ。

佐々木大光が主演 鈴木悠仁と共演

佐々木大光(提供写真)
今回、このフォーティンブラスを佐々木が演じる。そして同じ脇役たちの中でも志高く役者を目指す道化のオズリック役を鈴木が演じる。

演出は演劇界で活躍する敏腕プロデューサー、演出家、映像クリエーターらが新たな演劇の可能性を模索するため集結した。これまでも複合的な演出で観客を魅了してきたチームが今回、チームアルパードとして新たな名前で出発する。

この二人の役者が見つめる俳優とは?そして脇役を演じ続けるフォーティンブラスが主役ハムレットに抱く感情とは?どこにもぶつけることのできない俳優の本質に近づいていく。ショービジネスに生きる若者たちの汗と涙は、見ている者の心を鷲掴みにするだろう。

佐々木は「この作品は『シェークスピアの書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作』だと聞いて、そんな舞台に出演させていただける事に凄く光栄に感じています」と心境を明かし、「たくさんの諸先輩方が出演されてきた舞台でもあり、先輩方にも負けないように精一杯結果を見せたいと思います」と意気込み。

鈴木悠仁(提供写真)
また鈴木も「今回の舞台が決まった時、すごく嬉しかったのと同時に過去の出演者の方々を見て身が引き締まりました。日本の名作と言われているこの舞台に出演させてもらう事をすごく光栄に感じています。演技の経験は少ないですが精一杯頑張りたいと思います」と意欲を見せた。(modelpress編集部)

佐々木大光コメント

今回『フォーティンブラス』に羽沢武年として出演させていただく事になりました、佐々木大光です。この作品は「シェークスピアの書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作」だと聞いて、そんな舞台に出演させていただける事に凄く光栄に感じています。さらにこの作品はたくさんの諸先輩方が出演されてきた舞台でもあり、先輩方にも負けないように精一杯結果を見せたいと思います。よろしくお願いします!

鈴木悠仁コメント

舞台『フォーティンブラス』に岸川和馬として出演させていただく鈴木悠仁です。今回の舞台が決まった時、すごく嬉しかったのと同時に過去の出演者の方々を見て身が引き締まりました。日本の名作と言われているこの舞台に出演させてもらう事をすごく光栄に感じています。演技の経験は少ないですが精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします!

ものがたり

お馴染みの名作『ハムレット』が華やかに上演されている、とある古ぼけた劇場。その楽屋で、売れない役者・羽沢武年が、上演中だというのにヒマしている。彼の役は、ノルウェー若き王子、フォーティンブラス。

役者は勇ましいが、最初の出番は、芝居が始まって約2時間15分後。それもただ舞台を通り過ぎるだけ。二番目の出番は全ての物語が決着を見た後。のこのこ登場し、最後のまとめをするだけの、いわば「刺し身のツマ」。

その上ハムレット役の大スターは、横暴で、陰険で、勝手に芝居を変えるわ、若い女優に手を出そうとするわとタチの悪いことこの上ない。武年ばかりでなく、オズリック役で恵子の恋人である岸川和馬やオフィーリアに抜擢されたバラエティタレントの刈谷ひろみさえも、そんなスターに嫌気が差し、楽屋に一触即発の不穏な空気が流れている。

そんなある夜、芝居のはねた劇場に、突然不気味な亡霊が姿を現す。亡霊は、自らを「フォーティンブラスの父」だと名乗り、そして武年に向かっていった。

“我が息子フォーティンブラスよ。さあ、今こそその汚れ亡き高潔な血を熱くたぎらせ剣を抜け。そしてその剣に、ハムレットへの復讐を誓うのだ!!”

その言葉にとまどいながらも武年は、亡霊にハムレットへの、そして大スターへの復讐を誓うのだった。しかし劇場付きの老女優、松村玉代は、亡霊の姿を見て驚いた。この男は「フォーティンブラスの父」なんかじゃない。昔、玉代が一緒に芝居をしていた俳優の岸川和春…すなわち、オズリック役の岸川和馬の死んだ父親の亡霊だ…しかし何故今頃、和馬の父が亡霊となって、思い出の詰まったこの劇場に……??

果たして武年の復讐の行方は?そして亡霊が寄せる、この舞台に対する想いとは?
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