同性愛者公表のAAA與真司郎、職場環境の変化に期待「普通に接してほしい」
2023.11.07 16:58
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AAAの與真司郎が7日、都内で開催された『work with Pride 2023 カンファレンス』に登場。職場環境の改善に対する考えを語った。
與真司郎、帰国後の感情の変化明かす
LGBTQ+の職場環境改善を目的とした同イベント。7月に同性愛者であることを公表した與は、カミングアウト後について「日本には居づらいなと思っていたので、その次の日にフライトを取って、アメリカ人のスタッフとみんなであっちに戻ったんですけど」とし、「この2週間前に(日本に)帰ってきたんですけど、どういう状況に日本がなっているのかって、正直分からなかったんですよね。今回日本に帰ってきて感じたのは、最初の1週間くらいは、レストランとか行ったり街を歩いていても、バレたときとかに、何か思われているんじゃないかなって、言われているんじゃないかって自分の中で思ってしまうところがあって」と吐露した。しかし「たぶん自分が思いすぎているだけで、皆さん別に何も思っていないというか、いい意味で。1週間が経って『自分が考えすぎなのかな』と思って」と考え方に変化があったと告白。「自分がもっともっと普通に生きていくっていうのを、日本でもしていくべきだなっていう。この2週間ですごく感情の変化がありました」と報告した。
與真司郎、職場環境の変化に期待
そして、職場環境の改善に対する考えを問われた與は「普通=ノーマライズするっていうことが、すごく僕は夢ですかね。別にゲイだから、レズビアンだからっていって、何も変わらない。“だから何?”くらいの感じになるのが、一番僕たちの望んでいること。別に特別扱いされたいわけでもないですし、気を遣われたいわけでもないですし。それはけっこう感じることがあって。気を遣われているなって。それを望んでいるわけでは全くなくて、本当に普通に接してほしい」と呼びかけた。ファンから、友達や家族にはカミングアウトできても、企業では難しいという声が寄せられているという與は「芸能界もやっぱり一緒で。芸能界ってちょっとカミングアウトしやすいみたいな印象があると思うんですけど、やっぱり僕は本当にしづらかったし。すごく信頼しているメイクさんとかスタイリストさんにも言えなかったんですよね」と告白。「言ってしまうと、逆に重みになっちゃうんじゃないか。言っちゃったらその人たちも隠さないといけないってなるんじゃないか。そういうところもあってなかなか言えなかったんですけど、それが会社で『僕ゲイですけど何か?』『ゲイなんだ。へえ、オッケー』みたいな感じになってくれれば」と笑顔を見せ「どこかでやっぱり僕たちはマイノリティなので」「(マジョリティが)言いやすい環境を作ってくれると、本当に僕たちは助かるなと思います」と変化に期待を込めていた。
與真司郎、セクシュアリティ公表は「やってよかった」
また、若い世代からの反響については、親子で自身のファンである男性から、親が自身のセクシュアリティについて理解してくれたという内容のDMが届いたことについて言及。「本当にやってよかったなって思いました。お母さんの方も、僕がやったことを見ていなかったら『もしかしたら違う考えになっていたかも』『否定的になっていたかもしれない』っていう話をしてくれて。すごくやってよかった」と語った。近しい人たちの反応については「否定された方も何人かいましたけど、僕が否定される方に分かるまで話すタイプなので、みんなけっこうプラスでしたかね。でも周りのスタッフはすごく驚いていました。最初に僕が、実はゲイなんだよねって言ったら、『え!?』っていう感じ。何を返したらいいのかっていうのも、たぶんわからない人がけっこう多くて」と説明。「気を遣ってくれているんだなっていう感じはすごくしましたけど、説明をちゃんとして。『こういうことがあって』『だからか』って。話し合うことってすごく大事だなって思います。異性愛者の方とかも、同性愛者のことがわからないっていうのは当たり前だと思いますし、それはお互いジャッジをせずに話していくっていうのはすごく重要なんじゃないかなって。やっぱりアメリカとかでは、普通にそういうのはテレビで話されたり。芸能人の方とかも、カミングアウトを。俳優さんからシンガーとかもけっこうカミングアウトしている。最近は本当に多いので、アジアもそうなったらいいなと思います」と考えを明かした。(modelpress編集部)
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