高杉真宙「ロミオとジュリエット」主演で“有名作”特有の緊張感 自信持てた理由語る
2023.09.12 20:00
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俳優の高杉真宙が12日、東京・有楽町よみうりホールで行われた舞台「ロミオとジュリエット」(同所にて9月13日より上演)開幕直前囲み取材に、共演の藤野涼子、演出の井上尊晶氏とともに出席。有名作で主人公を演じるにあたっての緊張感や、自信を持てた理由などを語った。
高杉真宙「ロミオとジュリエット」開幕前日に「落ち着かない」
初日を前日に控えた心境を尋ねられると、主人公のロミオを演じる高杉は「感情で言うと忙しない感じがありますね」といい、「稽古場では4、5回通すことができたんですけど、今日これから初めて劇場で通すので、ゲネですら落ち着かないというか、今日でさえこんなに落ち着かないんだったら、明日はもっと落ち着かないんじゃないかなと思うので、これまでやってきたことを信じてやっていきたいと思います」と意気込んだ。また、演じる上で気をつけている点を聞かれた高杉は「どこに…。どこもかしこも気をつけているんですけど(笑)、今回、特に尊晶さんに言っていただいているのは、言葉を信じることということを心に留めていて、セリフを大事に言うというか、それは気をつけている…と信じています(笑)」と打ち明けた。
高杉真宙「ロミジュリ」主演で緊張も
さらに、有名なシーンも多い本作だが、演じていて難しいシーンについては「難しいという表現はあまりなかったかもしれないです。フラットでした。フラットに全部難しかったのかもしれないですが(笑)、逆に有名すぎるシーンがあるからこそ変に緊張したり、ちょっとドギマギすることはあった気がします」と明かし、「でもそれは最初だけで、自分自身のものにしてというか、今はできていると思うので、変に意識せずにすべて本当にフラットにできていると自信を持って言えると思います」と胸を張った。高杉真宙、緊張乗り越え抱く想い
そしてPRコメントを求められた高杉は「ロミオをさせていただくことになって、稽古を始めて1か月ちょっと経って、劇場に来て今やっているんですけど、自分自身もまだ正直どんな風になるのかわかっていなくて、それくらい今やっていることに夢中になって演じることができているのかなとポジティブに捉えてやっております」と吐露。「これまでたくさんの先輩方がやられてきていて、その作品を今回やらせていただくことになって、もちろん始めは緊張していたんですけど、僕が出ているところ以外を見ていて思うのは、やっぱり僕らが作ってきた『ロミオとジュリエット』というものがあって、それをみなさんにまっすぐ届けたいなというのがあります。僕がロミオで藤野さんがジュリエットで、僕らはそれだけを見せてしっかりと感じていただけるように演じられたらいいなと思っているので、楽しみに待っていてくれたら嬉しいっす!」と言葉に力を込めた。演出・井上尊晶氏、高杉真宙&藤野涼子にエール
なお、高杉のロミオと藤野のジュリエットについてコメントを求められた井上氏は「これは2023年版と言っていいかなと。本当に初々しく、高杉さんもちょっと天然なところもあったり、でもちょっと長男なところがあったり、いろんなものがミックスされて1つの色に染まることはないなと思います」と口に。「この2人が最大限、役に没頭できるというか、突っ走ってくれているなと。いろんな壁にきっとぶつかっていると思うんですけど、ぶつかって倒れたら倒れればいい。倒れれば俺が助けるから、倒れないより倒れたほうがいいというか、傷ついたほうが早いから、それを恐れず、失敗というか転ぶことは恐れなくていいから、そういうものを果敢に挑戦してくれている稽古場かなと。日に日に変化があるし、僕も日々いろいろなことを注文しているんですけど、明日、この2人ならその壁を乗り越えられるかなと思っています」とエールを送った。高杉真宙、主演舞台「ロミオとジュリエット」
若者の、疾走する激しくもたった5日間の恋の結末を描いた本作は、映画・バレエ・音楽など様々な芸術に影響を与えた傑作として知られている。長年、蜷川幸雄のもとで演出助手や演出補を務め、自身でも「オセロー」「夏の夜の夢」の演出など数々のシェイクスピア作品にも携わってきた井上氏が演出を務める。(modelpress編集部)
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