三浦宏規&高野洸ら、舞台「キングダム」開幕で感無量 原作者・原泰久氏「4度泣きました」
2023.02.09 12:49
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俳優の三浦宏規、高野洸らが7日、東京・帝国劇場で行われた舞台『キングダム』の開幕記念会見に登壇。原作者の原泰久氏からの感想が読み上げられる場面があった。
舞台「キングダム」
同舞台の原作『キングダム』は、2006年に『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載が始まると次第に人気を獲得し、既刊67巻の累計発行部数は9500万部を突破。著者である原泰久氏は本作がデビュー作ながら、2013年には第17回手塚文化賞マンガ大賞を受賞。昨年、TVアニメ第4シリーズも放送された。2019年4月には実写版映画が公開。2022年7月公開の『キングダム 2 遥かなる大地へ』もヒットを記録し、今年『キングダム 運命の炎』が公開予定となっている。様々なメディアミックスを経て、常に社会現象といえる盛り上がりを巻き起こし続け、2023年2月、演劇の殿堂・帝国劇場で満を持しての初舞台が開幕した。演出は、ミュージカル『ローマの休日』の世界初演、ヒットミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』等、帝国劇場で多数の作品を演出した山田和也氏、脚本は、プレミア音楽劇『VOICARION』シリーズの原作・脚本・演出をつとめる藤沢文翁氏が手掛ける。音楽は、アニメ『キングダム』をはじめ、数々の有名アニメーションの劇伴を手掛けるKOHTA YAMAMOTOが担当。オーケストラの生演奏により『キングダム』の世界を壮大に表現する。
アクションは、殺陣の第一人者渥美博氏が極限まで身体で表現。また信と嬴政を加勢する、山の民の自由自在な躍動はパルクールを採用し、『映画泥棒』の振付で知られるHAYATEが担当した。全高約5m、多様なパーツが変化すると、各場面において多彩な構えを見せる舞台セットは美術の松井るみ氏が手掛け、それぞれのパートで最高のスタッフが集結し、壮大な舞台『キングダム』を表現している。
同会見には、三浦と高野のほか俳優の小関裕太、牧島輝、女優の華優希、乃木坂46の梅澤美波、女優の美弥るりか、俳優の有澤樟太郎、声優の梶裕貴、IMPACTors/ジャニーズJr.の鈴木大河、俳優の神里優希が出席した。
三浦宏規・高野洸・小関裕太・牧島輝ら舞台「キングダム」フレッシュなキャスト集結
キャスティングにおいても、帝劇のセンターポジションを初めて射止めた、未来のエンターテイメントを背負うであろうフレッシュな20代の4人。天下の大将軍を夢見る、戦災孤児の少年・信を演じるのは三浦と高野。2人とも2017年からミュージカル『刀剣乱舞』に兄弟(三浦=髭切・高野=膝丸役)の役で出演し、現在の『刀剣乱舞』ブームの立役者として知られている。三浦は、近年も舞台『千と千尋の神隠し』(2022年/帝国劇場)ハク役や、ミュージカル『ヘアスプレー』(2022年/東京建物 Brillia Hall)リンク役など着実にキャリアを重ね、帝劇初主演。高野はダンスユニット・Dream5としてキャリアをスタートさせ、映像・舞台・音楽と活動の場を多彩に広げながら、満を持して、異例の帝劇初出演にして初主演を務める。
中華統一を目指す若き秦国王・嬴政と、信の親友でともに天下の大将軍を目指す・漂の2役を務めるのは、映像・演劇で鮮烈な活躍を見せる小関と牧島。昨年5月にコロナ禍で全日程完売となったミュージカル『四月は君の嘘』で主演を務めた小関と、ミュージカル『刀剣乱舞』や映像作品でも活躍中の牧島が、帝劇初登場となった。
紙面から溢れるばかりに大きな矛を振るう、存在感あふれる王騎役を帝劇の帝王と謳われる山口祐一郎が演じるほかは、帝劇初出演のフレッシュなキャストが大部分を占める、帝劇の伝統と革新を表現したような魅力あふれるフレッシュな座組で、建て替えの決まっている帝劇113年の歴史に爪痕を残す挑戦作が開幕した。
帝劇の舞台に帝劇初出演キャストが揃うのは、開場時と、全キャストオーディションを行った『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『千と千尋の神隠し』といった大きな節目の作品以来のこととなる。
三浦宏規・高野洸・牧島輝・梅澤美波ら舞台「キングダム」開幕で意気込み語る
同会見で三浦は「一昨日と昨日でそれぞれ初日を無事に迎えることができ、初日にはなんと原泰久先生にも来ていただき、なんとかスタートすることができることができました。ここから大阪、福岡、札幌と怪我のないように無事全公演走りきれるように、みんなで頑張っていきたい」と力強くコメント。高野は「憧れていた帝国劇場に立てて、昨日カーテンコールを迎えようやく実感しました。本当に初日を迎えられてよかったなと。こうして初日が迎えられたのはスタッフさん含め全員が一丸となって頑張ってきたおかげ。このあともまだまだありますので、怪我なきよう走りきれたらと思います。この感謝を全部公演にぶつけて頑張っていきたいと思います」と意気込みを明かし「壮大な世界観をぜひ味わっていただきたい」とアピールした。
また、牧島は「稽古が始まる前からキングダムが大好きだったんですが、大好きなキングダムの世界に毎日どっぷり浸かれてとても幸せです」と告白。梅澤は「稽古からキャラクターの言葉に心を動かされて、出演者の皆様の姿勢にすごく力をもらっていました。稽古場でも何度涙を流したか分からないぐらい、すごく胸に来るものがある作品だと思う。客席の皆様にもそれをしっかりと受け取ってもらえるよう最後まで走り抜けたいと思います」と笑顔で語った。
小関は「この作品は、まさに戦いの作品です。映画版、アニメ版、もちろん原作も戦っていますが、それに負けず、舞台版ではみんなが肉体を屈指して戦っています。アクロバット、パルクールなどを始めとして、ワイヤーなどを使わず肉体の限界に挑戦している作品ですので、この生の舞台で体感していただけると思います」と舞台版の特徴を解説。「僕は殺陣も初めてですし、この帝国劇場という歴史ある舞台も初めてなので、お話しをいただいた時はすごくしびれていました。実際に立つと、この空間の様々な場所に過去の作品のお客様の残響や役者さんたちの苦労や喜びなどが残っているのだろうと想像しながら過ごしています。国王として鼓舞するシーンは、お客様の顔が見えるのでそこからエネルギーをもらって自分自身も踏みしめて頑張ることができています。皆さんに日々のエネルギーをお渡しできたらと思いながら頑張っています」と話した。
三浦宏規・高野洸・牧島輝・小関裕太ら、原泰久氏との対面時の様子を振り返る
初日を観劇した原氏と対面して思わず「ちょっと泣いてしまった」という牧島。同会見では、原氏からの言葉として「舞台『キングダム』圧巻でした!目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像を遥かに超える感動がありました。キャストの皆様が怪我なく戦場に立ち続けられることを切に願っております」とのメッセージを牧島が代表して読み上げる場面もあった。この原氏の言葉を受けて三浦は「まず開口一番に『4度泣きました』と言ってくださって。その言葉を聞けただけで感無量です。ここまで稽古が大変でしたが頑張ってきてよかったなと」とコメント。高野は「(原氏は)オーラがすごくて、感想をお聞きしている時に嬉しすぎてあまり覚えていないです(笑)」 と緊張の対面だった様子を明かした。
小関は原氏との対面について「初日を両方観に来てくださっていたことにすごく驚きました。1番最後に挨拶をさせていただいたのですが、たじたじになってしまい、あまり覚えていないんです(笑)」と吐露。「『よかったよ』と言っていただけて、よりブラッシュアップするヒントもいただけたと思うので、凄く充実した時間でした」と原氏との交流について語った。
三浦宏規&高野洸、見どころ明かす
本作の見どころのシーンについて高野は「最後のシーンがめちゃくちゃ好きです。オリジナルなので熱い」と回答。三浦は「僕は、2幕の冒頭で紫夏のシーンとして幼少期のシーンがあって、あのシーンを泣かずに観られる人はいないのではと思います。とても良いシーンに仕上がりました」とそれぞれ語った。Wキャストとしてそれぞれのゲネプロ公演を観劇した三浦と高野。三浦は「昔から仲良くさせてもらっている仲なので、『俺たち頑張ってきたな』という思いを感じながら観ていました。やっぱり主人公が似合うなと心から思いました。素晴らしかったです」と高野を絶賛した。
一方の高野は「舞台『千と千尋の神隠し』を観に行ったときも、帝劇に立っている(三浦)宏規を見て『すごいな』と思い、同じ役をやることができるのかと思っていた」と三浦の印象を告白。「今回も本当にかっこよくて帝劇を背負える男だなと力強くて。本当にかっこいい姿から刺激をもらえているので、僕も頑張って最後までやりきりたいな」と三浦を絶賛した。
最後に高野は「楽しみにしてくださっている方に『キングダム』を浴びたという気持ちになってもらえるように、しっかり舞台上で汗を流して最後まで戦い続けたいと思いますので、最後まで応援をお願い致します。最後まで力強く駆け抜けたいと思います」と宣言。三浦は「初日のカーテンコールでも言ったのですが、世界初演、舞台『キングダム』の伝説が今始まりました!皆様ぜひ見届けてください」とメッセージを送った。(modelpress編集部)
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