関ジャニ∞丸山隆平、雑誌での発言きっかけで主演に「俳優としてとっても素敵」作・赤堀雅秋氏から絶賛受ける＜パラダイス＞

丸山隆平、中止乗り越え上演「疾走感を持って」

「パラダイス」は、救いようのない詐欺グループの男たちの栄枯盛衰の物語。一見豊かで、平和ぼけしているかのような東京を舞台に、社会の底辺で蠢く男たちが刹那的な幸福を求め、破滅を予期しながらも走り続ける様を描く。

本来は2020年に上演予定だったが、コロナのため中止に。ハプニングを乗り越えて上演されることになり、丸山にとって初のBunkamuraシアターコクーンでの舞台出演となる。丸山は「実際にお客さまが入られてからの初シアターコクーンになる。ワクワクとどんな反応が返ってくるのか楽しみです。毎回フレッシュさを、疾走感を持ってお届けできたら」と意気込んだ。

丸山隆平、“ファン”赤堀雅秋氏の作品への出演に感動

丸山はもともと赤堀作品のファン。映画をきっかけに演劇作品を鑑賞して「好きやなぁと思って、雑誌でそのことを言ったらそれを見てくれて。言っておくものだなぁ」とにっこり。赤堀作品について「いろんな解釈があるけど、今この世の中に生きる人が実感するもの。家族や会社など普遍的なもの、日常的なことを改めて考えられるようなところが好き」と魅力を語った。

ファンだった人物の作品に出演することに関しては、「観客として好きなのと、その世界観に飛び込むことは違う。これほど怖いことはないと思う。だって好きだった世界観を壊してしまうかもしれないし…。幸福さと恐怖は同時にある。でも、こうして作られていくんだと思うと苦しいけど、楽しい」と素直な心境を述べた。

自身のファンという丸山と初タッグを組んだ赤堀は、「俳優としての丸山隆平」について聞かれると、「とっても素敵な俳優だと思う」と即答。続けて「正直、『まぁジャニーズか…』ということで斜に構えていた。でも、稽古の段階からお芝居に取り組む姿や感性を見て、俳優としてとっても素敵だなって。お世辞でもなんでもない。この座組を引っ張ってくれているなという実感がある」と絶賛した。

舞台は10月7日から11月3日まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。（modelpress編集部）

ストーリー

舞台は東京、新宿。表層的には豊かに⾒える平和ぼけしたこの街で、虚無感を抱え、底辺で蠢く⼈間たちの不⽑な戦いと裏切り、つかの間の栄枯盛衰の物語。

巷に蔓延る高齢者を狙った詐欺グループのリーダーの男は、ある日、懇意にしているヤクザのひとりに呼び出され、組織拡⼤という無理難題をふっかけられる。断ることもできず、グループの腹心らと⾔われるがまま手を広げていく。被害にあい、ズタボロにされていく老人たち、その家族を尻⽬に、彼らは一時隆盛を極めるが、やがて暗雲が経ち込め……。