有村架純&中村倫也「石子と羽男」起用理由は?新井順子P&塚原あゆ子Dが現場で見た“本当にすごい”一面<石子と羽男―そんなコトで訴えます?―>
2022.07.08 06:00
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女優の有村架純と俳優の中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(毎週金曜よる10時~※初回15分拡大)が8日にスタートする。放送を前に新井順子(あらい・じゅんこ)プロデューサーと塚原あゆ子(つかはら・あゆこ)監督が合同取材に応じ、映像化のきっかけや有村と中村のキャスティング理由を明かした。
本作は、4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル・石子(有村)と、1回で司法試験予備試験と司法試験に合格した高卒の弁護士・羽男(中村)の“石羽コンビ”が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガル・エンターテインメント。
新井:弁護士作品をやりたいなと思っていました。企画を考え始めた時に重いテーマの作品をやっていたので、もう少し身近でキャラクターが面白い弁護士作品をやりたいなと思ったのがきっかけです。
この作品は結構前から企画を練っていたのですが、ようやく実現し撮影ができているという状況です。「有村さんに今作のようなキャラクターものをやってもらったら面白いな」ということを考えながら作っていました。石子と羽男のキャラクターが面白く、大きな事件を取り扱っている弁護士作品が多い中「身近な事件を取り扱ったら新しい弁護士作品になるのかな」と思いました。
― 塚原さんは新井さんから弁護士作品を撮ると聞いてどのように感じましたか?
塚原:私は弁護士作品を結構やっていて。直近だと日曜劇場「グッドワイフ」(同局系/2019年)という作品を撮っていたのですが、法廷台詞が難しいんです。そのため弁護士作品は台本が難しくなりますが、法廷シーンなどを含めて専門用語に対して逃げずに向き合う覚悟を持って取り組まないといけないと思いました。まさに今苦労しているんですが、弁護士の普通をリアルにやろうとすると大体台詞が難しい。視聴者に伝わらずに「何を言っているんだ」とツッコまれない程度にリアルさを出すのは難しいなと思いながら進めています。
ジャンルで言うと金曜ドラマ「MIU404」(同局系/2020年)のようなコミカルな作品になるのかな。カメラの手前に来て台詞を言って去っていくというカット割りを要求されるような王道のコメディー作品を撮った経験はありますが、コメディーという分野はすごく難しく限られた才能がある人達だけがやっていい分野だと私は思っているので、コミカル止まりです。あとは、今作も時々ラブがあります。
― 各話のテーマはどのようにして考えられているのでしょうか?
新井:10話分の事案は初めに大まかに決めています。今まさに法律改正をされているようなテーマに踏み込んでいて、「自分では気づかずにもしかしたら手を染めているかもしれない」というギリギリのテーマで攻めています。最近ニュースで聞く事柄に次々とツッコんで、2022年の夏にふさわしい旬なテーマをお届けします!
新井:有村さんとは「中学聖日記」(同局系/2018年)と映画「コーヒーが冷めないうちに」(2018年)を一緒にやっていますが、コミカルな架純ちゃんを見たいなと思ったからです。
中村さんは「この恋あたためますか」(同局系/2020年)でかっこいい役を演じていましたが、かっこいいだけではない中村さんを見たいと思ったからです。私は「メグたんって魔法使えるの?」(日本テレビ系/2020年)でのコミカルな中村さんが好きで、有村さんとタッグを組んだら面白いかなと思いました。
― 「最愛」(同局系/2021年)で吉高由里子さんとは「わたし、定時で帰ります。」(同局系/2019年)以来の再タッグとなり、今回有村さんとは「中学聖日記」以来の再タッグですが、再タッグをしたくなる方の決め手は何ですか?
塚原:割とすぐにもう1度一緒にやりたいと思います。でもなかなか2度目に恵まれることは多くないので、どうしても一期一会になってしまいます。パート2をやりたいと言ってもそう簡単にはできないので、本当に神様のタイミングです。
新井:決め手はないです。企画を作っている段階で「イメージキャストは誰かな?」と考えた時に「最愛」では吉高さんで、今回は有村さんが浮かんだということです。断られていたらもちろん違う方にはなっていたので、タイミングが1番だと思います。あとは「次どういう役やりたい?」と本人達とも話します。別の番組を観ている時に「この人こういう役をやれば面白いんじゃないかな」と考えていることもあります。
塚原:有村さんは今までの路線とは全く違う役どころで、本当に表情が豊かです。コミカルな台詞回しに「乗っかるぞ」とコメディーを意識して、現場で乗っかってきてくれています。コミカルだけどぐっとくる表情もちゃんと抑えていくように演出して撮っていきたいです。
新井: 1話では有村さんがボサボサになるシーンがありますが、現場では「ボサボサいいね!いいぞいいぞ、風吹けー!」と言っていました(笑)。
塚原:中村さん演じる羽男はコミカルだけではなく、彼のバックボーンや色々と抱えているものを、そして中村さんだから見せることができる表情やキャラクターの幅の広さを届けたいと思っています。
新井:羽男の転機となるシーンについて色々と話したことがあったのですが、中村さんって完璧だなと。様々な作品などで鍛えられているからなんでもできちゃうんですよね。羽男はきっちりした役ですが、それが崩れる瞬間でどう奥深さを出していけるかを模索しています。
― 有村さんと中村さんの役への向き合い方はどのように感じていますか?
塚原:お二人とも本当に真摯に台本を読み込んできてくれています。いつにも増してできるだけ何も言わないで段取り(リハーサル)を終えて、その場で演じながら考えていってもらいたいなと思っていて。コメディーは瞬発力の勝負だと思うので、決めきらないところに発見があるような現場を目指さないといけないのかなと考えています。
台本の中の大きな流れがわかっていなかった場合は相談しますが、シーンの狙いが共有できていれば良いのかなと思っています。ご本人たちは「何も言わないな」と思っているのか「何か言っているよ」と思っているのかはわかりませんが、できるだけ自由に遊んでもらえる土俵にしていきたいです。
新井:2人とも本当に真面目ですね。
塚原:でも2人ともコメディー作品をやらないといけないとわかっているから、真面目な顔では(現場に)入らないようにしているところが「プロだな」と思います。
新井:すごく台詞が多くて長いですが、ほぼ台詞を覚えていて台本を持って入らない。本当にすごいと思います。
塚原:ものすごく喋っていますね。でもしょうがない、弁護士は喋る仕事だから(笑)。
新井:先程も中村さんと撮影をしていましたが、長台詞のシーンに「はー、長い!」と嘆いていました(笑)。
塚原:可哀想に…。
新井:でも私はそういう中村倫也が見たいから「難しいの(台本に)入れといたから!」っていつも言っています。「数字やめて」と言われましたがちゃんと数字を入れました(笑)。「どこで息を吸っているんだろう」というシーンでも台詞をばっちり覚えてきているので、見ていてすごくわくわくします。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
新井順子氏&塚原あゆ子氏の最強タッグでオリジナル作品誕生
― 同作を企画したいと思ったきっかけや経緯を教えて下さい。新井:弁護士作品をやりたいなと思っていました。企画を考え始めた時に重いテーマの作品をやっていたので、もう少し身近でキャラクターが面白い弁護士作品をやりたいなと思ったのがきっかけです。
この作品は結構前から企画を練っていたのですが、ようやく実現し撮影ができているという状況です。「有村さんに今作のようなキャラクターものをやってもらったら面白いな」ということを考えながら作っていました。石子と羽男のキャラクターが面白く、大きな事件を取り扱っている弁護士作品が多い中「身近な事件を取り扱ったら新しい弁護士作品になるのかな」と思いました。
― 塚原さんは新井さんから弁護士作品を撮ると聞いてどのように感じましたか?
塚原:私は弁護士作品を結構やっていて。直近だと日曜劇場「グッドワイフ」(同局系/2019年)という作品を撮っていたのですが、法廷台詞が難しいんです。そのため弁護士作品は台本が難しくなりますが、法廷シーンなどを含めて専門用語に対して逃げずに向き合う覚悟を持って取り組まないといけないと思いました。まさに今苦労しているんですが、弁護士の普通をリアルにやろうとすると大体台詞が難しい。視聴者に伝わらずに「何を言っているんだ」とツッコまれない程度にリアルさを出すのは難しいなと思いながら進めています。
ジャンルで言うと金曜ドラマ「MIU404」(同局系/2020年)のようなコミカルな作品になるのかな。カメラの手前に来て台詞を言って去っていくというカット割りを要求されるような王道のコメディー作品を撮った経験はありますが、コメディーという分野はすごく難しく限られた才能がある人達だけがやっていい分野だと私は思っているので、コミカル止まりです。あとは、今作も時々ラブがあります。
― 各話のテーマはどのようにして考えられているのでしょうか?
新井:10話分の事案は初めに大まかに決めています。今まさに法律改正をされているようなテーマに踏み込んでいて、「自分では気づかずにもしかしたら手を染めているかもしれない」というギリギリのテーマで攻めています。最近ニュースで聞く事柄に次々とツッコんで、2022年の夏にふさわしい旬なテーマをお届けします!
有村架純&中村倫也の起用理由語る
― 有村さんと中村さんを起用された理由について教えて下さい。新井:有村さんとは「中学聖日記」(同局系/2018年)と映画「コーヒーが冷めないうちに」(2018年)を一緒にやっていますが、コミカルな架純ちゃんを見たいなと思ったからです。
中村さんは「この恋あたためますか」(同局系/2020年)でかっこいい役を演じていましたが、かっこいいだけではない中村さんを見たいと思ったからです。私は「メグたんって魔法使えるの?」(日本テレビ系/2020年)でのコミカルな中村さんが好きで、有村さんとタッグを組んだら面白いかなと思いました。
― 「最愛」(同局系/2021年)で吉高由里子さんとは「わたし、定時で帰ります。」(同局系/2019年)以来の再タッグとなり、今回有村さんとは「中学聖日記」以来の再タッグですが、再タッグをしたくなる方の決め手は何ですか?
塚原:割とすぐにもう1度一緒にやりたいと思います。でもなかなか2度目に恵まれることは多くないので、どうしても一期一会になってしまいます。パート2をやりたいと言ってもそう簡単にはできないので、本当に神様のタイミングです。
新井:決め手はないです。企画を作っている段階で「イメージキャストは誰かな?」と考えた時に「最愛」では吉高さんで、今回は有村さんが浮かんだということです。断られていたらもちろん違う方にはなっていたので、タイミングが1番だと思います。あとは「次どういう役やりたい?」と本人達とも話します。別の番組を観ている時に「この人こういう役をやれば面白いんじゃないかな」と考えていることもあります。
有村架純&中村倫也の現場での向き合い方に感心
― お二人へはどのように演出されているのでしょうか?塚原:有村さんは今までの路線とは全く違う役どころで、本当に表情が豊かです。コミカルな台詞回しに「乗っかるぞ」とコメディーを意識して、現場で乗っかってきてくれています。コミカルだけどぐっとくる表情もちゃんと抑えていくように演出して撮っていきたいです。
新井: 1話では有村さんがボサボサになるシーンがありますが、現場では「ボサボサいいね!いいぞいいぞ、風吹けー!」と言っていました(笑)。
塚原:中村さん演じる羽男はコミカルだけではなく、彼のバックボーンや色々と抱えているものを、そして中村さんだから見せることができる表情やキャラクターの幅の広さを届けたいと思っています。
新井:羽男の転機となるシーンについて色々と話したことがあったのですが、中村さんって完璧だなと。様々な作品などで鍛えられているからなんでもできちゃうんですよね。羽男はきっちりした役ですが、それが崩れる瞬間でどう奥深さを出していけるかを模索しています。
― 有村さんと中村さんの役への向き合い方はどのように感じていますか?
塚原:お二人とも本当に真摯に台本を読み込んできてくれています。いつにも増してできるだけ何も言わないで段取り(リハーサル)を終えて、その場で演じながら考えていってもらいたいなと思っていて。コメディーは瞬発力の勝負だと思うので、決めきらないところに発見があるような現場を目指さないといけないのかなと考えています。
台本の中の大きな流れがわかっていなかった場合は相談しますが、シーンの狙いが共有できていれば良いのかなと思っています。ご本人たちは「何も言わないな」と思っているのか「何か言っているよ」と思っているのかはわかりませんが、できるだけ自由に遊んでもらえる土俵にしていきたいです。
新井:2人とも本当に真面目ですね。
塚原:でも2人ともコメディー作品をやらないといけないとわかっているから、真面目な顔では(現場に)入らないようにしているところが「プロだな」と思います。
新井:すごく台詞が多くて長いですが、ほぼ台詞を覚えていて台本を持って入らない。本当にすごいと思います。
塚原:ものすごく喋っていますね。でもしょうがない、弁護士は喋る仕事だから(笑)。
新井:先程も中村さんと撮影をしていましたが、長台詞のシーンに「はー、長い!」と嘆いていました(笑)。
塚原:可哀想に…。
新井:でも私はそういう中村倫也が見たいから「難しいの(台本に)入れといたから!」っていつも言っています。「数字やめて」と言われましたがちゃんと数字を入れました(笑)。「どこで息を吸っているんだろう」というシーンでも台詞をばっちり覚えてきているので、見ていてすごくわくわくします。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー」第1話あらすじ
この世の中には、嘘のようだが本当にあった珍トラブルがいくつもある。「カフェで充電していたら訴えられた!」「コンビニでお釣りを多く受け取ったら訴えられた!」一見些細なコトだと思えるが、どんな小さなトラブルでもその裏には誰かの“大切な暮らし”があるはずだ。同作では、そういった問題を抱えてマチベン(町の弁護士)の元にやってくる人々の人生や社会にひそむ問題、またそれに関わる人間模様を描く。それらのトラブルに向き合うのは、4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒のパラリーガル・石田(有村)と司法試験予備試験と司法試験に1回で合格した高卒の弁護士・羽根(中村)。正反対のようでどこか似た者同士の2人が、様々なトラブルに挑む中で自らのコンプレックスに向き合い成長していく姿をコミカルに描く。
【Not Sponsored 記事】