Jr.SP和田優希、初主演舞台は「死ぬほど苦労」IMPACTors鈴木大河は私生活にも影響?<アナザー・カントリー>
2022.06.24 19:00
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Jr.SP/ジャニーズJr.の和田優希が主演、IMPACTors/ジャニーズJr.の鈴木大河が共演する舞台『アナザー・カントリー』のゲネプロ・囲み取材会が24日、よみうり大手町ホールにて行われ、和田、大河のほか、共演するおかやまはじめ、脚本・演出を手掛けた鈴木勝秀氏とともに登壇。作品への思いなどを語った。
和田優希&鈴木大河、役作りでの苦労明かす
本作は、1930年代のイギリス、未来のエリートを養成すべく、上流階級の子息が学ぶパブリックスクールを舞台にした物語で、伝統と規律を重んじる男子だけの寄宿生活の中で、みずみずしく描かれる、少年たちのロマンス、抵抗と葛藤、そして挫折…などを描いた作品。自由を求める同性愛者ガイ・ベネット役を演じた和田は、ジャニーズではない外部の舞台は初出演にして初主演ということから「そうですね…ホッとしてます!」とにっこり。ガイの盟友で共産主義に傾倒するトミー・ジャッド役を演じた大河も外部では初舞台。「セットや小道具もほとんど本しかないし、ストレートプレイも初めてだった。同年代の俳優さんたちのおかげでやってこられたなと思います」と和田と目を合わせながら話していた。
難しい役どころだが「死ぬほど苦労しました。性格は自分に似ているかなって思う反面、表に自分のやりたいことを表すのは苦手な部分もあるので、憧れもありました」という和田。大河も「難しい単語がすごいあったんですけど、どんどん言っていくうちに普段の生活でもちょっと出ちゃったりして(笑)。元々理屈っぽいところあるんですけど、拍車がかかっちゃって…」と私生活にも影響が出るほどの役作りをしたことを明かした。
和田優希、同世代俳優とのコミュニケーションは?
同性代の役者が多いが、コミュニケーションはどうとっていたか聞かれると、和田は「パンフレットで座談会をやっているんですけど、稽古始まってからまだ2~3日目だったんです(笑)。みんな慌てて話したよね(笑)」と実は座談会で打ち解けていたことを告白。今では仲がとても良いそうで、「多和田くんがひたすら兄貴で。エグい距離の詰め方をしてくれたので、感謝です」と仲を深めるきっかけとなった多和田任益に感謝していた。
そして最後に「これまでの『アナザー・カントリー』の看板を汚さないように、最後の最後まで全力でやりきっていきたいです!」と意気込みを語った。
和田優希・鈴木大河らが演技合戦
思春期ならではのまっすぐな熱情と思考、権力闘争、階級社会への疑問、資本主義と共産主義の対立など、様々なテーマを内包した本作。特に世界が混沌としている現在、自分らしく生きるには?の問いは、観る者に多くの気づきと勇気をもたらす。劇中では、シンプルなセットの中それぞれが抱える葛藤が繊細に描かれ、若者たちの気持ちをさらけ出すような熱い演技合戦が行われていた。
スターへの登竜門「アナザー・カントリー」
『アナザー・カントリー』は劇作家ジュリアン・ミッチェルによって書かれた戯曲で、1981年ロンドン、ウエストエンドのグリニッジ・シアターで初演し、ロングラン。同性愛に偏見が強かった当時、そのタブーに鋭く斬り込んだ本作は、大きな衝撃と感動を巻き起こした。翌年のウエストエンド劇場協会賞(現ローレンス・オリヴィエ賞)にて最優秀演劇賞を受賞。舞台では、主役ガイ・ベネットを本作が初舞台のルパート・エヴェレットとコリン・ファース、そしてトミー・ジャッド役をまだ駆け出しだったケネス・ブラナー、ダニエル・デイ=ルイスらが演じた。後にルパート・エヴェレットは映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』、コリン・ファースは映画『英国王のスピーチ』で主演、ケネス・ブラナーは英国一のシェイクスピア俳優と称され映画監督としても活躍、ダニエル・デイ=ルイスはアカデミー主演男優賞を3度受賞。彼らが現在、英米演劇界を支える名優になっていることを考えると、まさにスターへの登竜門的作品といえる。1984年にはマレク・カニエフスカ監督により映画化。舞台に引き続きルパート・エヴェレットがガイ・ベネット、コリン・ファースがトミー・ジャッドを演じ、世界中でブレイク。特に日本では英国美少年ブームの先駆けとして、今なお絶大な支持を得ている。2013年にはBBCのラジオドラマとして放送、トミー・ジャッド役にトム・ヒドルストン(映画『マイティ・ソー』ロキ役)が演じたことも有名だ。
6月24日から7月3日まで東京・よみうり大手町ホール、7月7日~7月10日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、福岡・7月12日~7月13日までキャナルシティ劇場にて上演される。(modelpress編集部)
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