田中圭 (提供写真)

田中圭、鈴木おさむと舞台3度目のタッグ「もしも命が描けたら」上演決定

2021.06.02 16:39

俳優の田中圭が、8月12日から東京芸術劇場プレイハウスで上演される舞台「もしも命が描けたら」で主演を務める事が決定した。

  

田中圭、鈴木おさむとタッグ第3弾「もしも命が描けたら」上演決定

田中圭 (提供写真)
伝説の舞台「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」で初めてタッグを組んだ鈴木と田中。「芸人交換日記」は2011年8月に上演されて大きな反響を呼んだ。第二弾として上演した「僕だってヒーローになりたかった」(2017年)も東京・兵庫どちらも追加公演を行い多くの好評を得た。そして2021年8月、遂に待望の第三弾「もしも命が描けたら」を上演することが決定した。

鈴木おさむが作る“独特のモノローグ世界”

同作は、一人の人間が自分の思いと人生を語っていく姿を描く。役者の身体から表現されるモノローグの世界で、鈴木と俳優たちでしか表現できない劇世界が展開していく。

世界的パンデミックの起こった2020年、私たちは未だかつてない経験をした。いまだコロナ禍の中、不安と出口の見えない世界を生きている。だからこそ、8月、魅力的でスリリングな3人の俳優たちと、才能あふれるクリエイターたちとともにエネルギー溢れる舞台を愛溢れる舞台を届けていく。

清川あさみ・YOASOBI、話題のクリエイターたち集結

清川あさみ (提供写真)
舞台のアートディレクションを手がけるのは、「美女採集」シリーズなど写真に刺繍を施す手法で知られるアーティストの清川あさみ。国内外で展覧会を開催する他、広告、空間、映像のデザインなど活動の幅は多岐に渡り、舞台のビジュアルも清川が世界観を構築した。

YOASOBI (提供写真)
そしてこの作品のテーマ曲を手掛けるのはYOASOBI。「夜を駆ける」「群青」など配信のみの楽曲発表がヒットを記録し、遂に1月待望のCDを発売、毎日YOASOBIの音楽が聞こえない日はないという、時代を疾走するユニットYOASOBI(Ayase、ikura)が鈴木の今回の戯曲を基にテーマ音楽を作る。

黒羽麻璃央・小島聖「もしも命が描けたら」出演

田中圭、黒羽麻璃央、小島聖 (提供写真)
共演者はミュージカル「刀剣乱舞」「黒子のバスケ」など2.5次元で活躍し、最近はミュージカル「エリザベート」、5月には「ロミオとジュリエット」(小池修一郎演出)の主演ロミオ役に挑むなど目覚ましい成長を遂げている黒羽麻璃央、そしてヒロインは映像舞台で活躍し、いつまでも瑞々しさを失わない小島聖。この3人がどのような物語を展開していくのか注目だ。(modelpress編集部)

田中圭 コメント

正直な話、おさむさんとのお仕事は僕にとってすごく特別です。最近は「奇をてらったことをやりがちな人」というイメージもあるようですが、おさむさんは誰もが共感できるようなことを面白く、そしてストレートに伝えようとする方。その“鈴木おさむワールド”は僕にとって、「たまには帰りたいな」と無性に思える大好きな世界観なので、こうして3度目の舞台をやることになりました。

これまでおさむさんと一緒にやった2作品、それこそ「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」から観てくださっている方は、どんな舞台になるか何となくわかると思います。その予想をいい意味で裏切りたいなと思いつつ、きっとその予想通りになるんだろうなと(笑)。

このご時世の中でやらせていただく舞台ですから、本当に敷居が低くて気軽に観に来られる舞台にしたいと思っています。おさむさんが描くお話はすごくわかりやすくて、シンプルな中に心に響くものがある。まるで「素うどん食え!」と言うような素朴さや飾らなさが、おさむさんの真骨頂です。よく舞台をご覧になる方はもちろん、あまり舞台に馴染みがない方でも、きっとチケット代以上の経験と感動を持ち帰っていただけると思うので、ぜひ観に来てください。

鈴木おさむ コメント

鈴木おさむ (提供写真)
田中圭君とは「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~」「僕だってヒーローになりたかった」に続き3度目の舞台となります。勝手に「戦友」だと思っている彼と「生きること」と「愛すること」をある意味ストレートにぶつける舞台にしたいと思います。僕と組んだ時にしか出来ないような、田中圭の今の「果汁」を絞って絞って絞り切って皆さんにお届けするような舞台にしたいと思います。

清川あさみ コメント

コロナ渦の今、みんなが本当に大切なことや美しいものに気づいてしまったと思います。命を描いて、人に命を与える。究極の自己犠牲が描かれた、全く新しい形の現代のファンタジー。全ての命あるものは美しい。きっとこのお話は月明かりの光のように、多くの人の心を照らし、希望を与えてくれるでしょう。

YOASOBI コメント

「ハルカ」という楽曲の原作小説を書いていただいたご縁から、鈴木おさむさんとまたこのような形で関わることができて、とても嬉しく思います。今回は僕らにとって初めての舞台のテーマソングということで、また新たなチャレンジができること、今からとても楽しみにしています。再タッグを組ませていただくワクワクと、作品の胸をぎゅっと掴まれるような感動を、楽曲にも閉じ込められたらと思います。よろしくお願いします。

物語

この日の夜、星野月人(田中)は森の中にいた。深い深い森の中で、一本の木にロープをかけていた。そう、35年間生きてきた自分の命を絶とうとしていたのだ。

画家になる夢を持っていたが諦めた月人。生きることを諦めようとしたときに、得たある力…そんな月人が出会った女性、空川虹子(小島)。彼女を笑顔にするために生き始める月人だが、虹子には、光陽介(黒羽)という愛する男性がいた。

月人は今日も誰かのために、絵を描く。命の分だけ…。
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