なにわ男子・大西流星、あざといキラキラアイドル封印で挑む初単独主演 メンバーには“良い意味での裏切り”誓う<夢中さ、きみに。/取材全文>
2021.01.04 18:00
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なにわ男子/関西ジャニーズJr.の大西流星が初の単独主演を務めるMBSドラマ特区枠『夢中さ、きみに。』(毎週木曜深夜24時59分~)が1月7日より放送スタート。モデルプレスなどの取材に応じ、今作への思いを語った。
大西流星主演ドラマ「夢中さ、きみに。」
「第23回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 新人賞」「第24回 手塚治虫文化賞 短編賞」をはじめ多数の賞を総ナメした話題作を実写ドラマ化。単行本1巻でありながら累計20万部を突破しており、先日発表された『このマンガがすごい!2021』(宝島社)オンナ編にて1位『女の園の星』、5位『カラオケ行こ!』と異例のWランクインも果たした、今最も目が離せない作家・和山やまの初の映像化作品となる。本作は、ユニーク過ぎる男子高校生・林美良(はやし・みよし)と二階堂明(にかいどう・あきら)を中心に展開する、高校生たちの少し不思議な、なんでもない日常がたんたんと丁寧に描かれる異色の青春群像劇。TBSドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などヒット作を多数手がけてきた塚原あゆ子監督がメガホンをとる。
無駄な行為を楽しんでいる、ミステリアスな魅力の男子高校生・林美良役に、なにわ男子のメンバーで、“あざとかわいい”愛され力が抜群の大西。共演者には、“逆・高校デビュー”を果たした二階堂明役に、特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」の主人公・飛電或人役で一躍注目を集めた高橋文哉。ほか福本莉子、坂東龍汰、楽駆、前田旺志郎、望月歩、河合優実、伊藤万理華、横田真悠らが出演する。
また、主題歌はなにわ男子の新曲「夜這星」(読み:よばいぼし)。本作のために描き下ろされた楽曲となり、毎回ドラマのエンディングを飾る。
大西流星、なにわ男子メンバーには「良い意味で裏切られると思う」
― 脚本を読ませていただいて、独特な世界観だと感じたのですが、大西さん自身はどのようなイメージを抱きながら読みましたか?大西:初めてこの作品で主演すると聞いたときは、「夢中さ、きみに。」という題名からするとめちゃくちゃ甘酸っぱい青春物語で、恋愛要素があったりするのかなと想像していたんですけど、実際に原作を読んでみたら何とも言えない独特な世界観で、堂々とボケるというよりはクスッと笑えるような、狙いにいっていないシュールな笑いが多くて、とても面白い作品だなと思いました。
僕が演じる林くんのお話もあれば、高橋文哉くんが演じる二階堂くんのお話もあって、ひとりひとりの個性が強くて、いそうでいないようなキャラクターがたくさん出てきます。林くんみたいな子は僕の周りにはいなかったですけど、他のキャラクターを見て「こういう子いたな」と自分の高校時代を思い出しながら、一から役作りをしました。
― 普段はなにわ男子としてグループで活動することが多いと思いますが、ひとりで新しい現場に飛び込んでみていかがですか?
大西:ここ数日メンバーと会っていないだけでも違和感があって寂しくなります(笑)。その分、今までにやったことのない役柄や現場に対してのワクワク感もすごくあって、主演という形ですが、キャストの皆さんも同世代の方が多いので、本当の学校のクラスメイトのように休憩中はわちゃわちゃしていて、皆さんに支えられています。まだ撮影が始まって3日目なんですけど(笑)、これから頑張っていこう、と思っています(※取材は12月中旬)。
メンバーもすごく応援してくれていて、まだどういう役柄なのかを言っていないので、放送を楽しみにしていてほしいです。特に大橋(和也)くんとか、大ちゃん(西畑大吾)とかは、題名からして「恋愛のシーンあるん?」「ハグとかするん?」ってめっちゃ聞いてきたんですよ(笑)。「まぁまぁまぁ」って濁したらニヤニヤしていたので、良い意味で裏切られるかなと思っています。
― メンバーの反応も楽しみですね(笑)。初単独主演が決まった際に、何か嬉しい言葉をかけてくれたメンバーはいますか?
大西:この作品で主演させていただくと聞いたのは、メンバーと一緒にいるタイミングだったんです。なにわ男子で11月に配信のコンサートがあったときに、通し稽古の前に、(関ジャニ∞の)大倉(忠義)くんが「打ち合わせ」と言ってみんなを集めて企画書を渡してくれて、僕もそれを見て初めて知りました。
なので最初は戸惑いしかなかったですが、なにわ男子で主演させていただいたドラマ「メンズ校」に続いて、またドラマのお仕事をいただけて、演技に挑戦できることがすごく嬉しかったです。メンバーも「おめでとう」と言ってくれて、励みになりました。
“あざとかわいい”大西流星、キラキラアイドルは封印
― 大西さんは、林美良という役をどのように分析して、役作りしましたか?大西:林くんは本当にパワフルで、今まで林くんみたいな人を見たことがないです(笑)。漫画の世界らしいキャラクターで、良い意味でクセがあり、高校生なのにずば抜けて大人。目が据わっているというか、無表情が多く不思議な雰囲気なので、目の力を抜くようにしています。アイドルでいるときはキラキラさせようと頑張っているんですけど、そこは今回しっかりオフにして役を作っています。
逆にそういう役だからこそ、クスッと笑えるシーンでは自分の中でテンションを上げて、引き立つようにしました。本当に自分と重なる部分があまりないので(笑)、等身大の気持ちでいきたいとは思っていましたが、ゼロから作り上げていきました。でもそこまで「こういうふうにしよう」と役作りしすぎると、作っている感じが出てしまうので、なるべくセリフの言い回しはナチュラルさを意識して演じています。
― 実際に演じてみた感覚としては、やはり難しい?
大西:難しいですね。今まで出会った人の中に「林くんはこういう人かな」と想像できる人がいなかったので、とにかく原作を読み込んで、気になるような謎の存在になってやろう、という気持ちで頑張っています!
― 周囲を夢中にさせるという意味では、アイドルと近い部分があると思いますが、役柄に活かせそうなことはありますか?
大西:なにわ男子でいるときは自分もわちゃわちゃしますが、どちらかと言うとメンバーがわちゃわちゃしているのを俯瞰で見て笑っているタイプなので、一歩引いて見ているという意味では林くんと似ていて活かせそうだなと思います。それ以外は、本当に林くんはあざとくなくて狙っていないので(笑)、難しいです。ある意味自分に自信があって、嫌われてもいいし淡々と話すけど、嫌われない存在なので、アイドルの僕としては逆にうらやましいです。林くんから良いところを吸収して、アイドルに活かしたいです(笑)。
― 大西さんはテレビ番組で“あざとさ新No.1候補”と取り上げられ話題となっていますが、共演者の方に早速“あざとい攻撃”をしたエピソードがあればお聞かせください。
大西:え~!どうなんやろう(笑)。役の距離感のこともあるし、高橋文哉くんとのシーンもあまりないので、まだそこまで発動できていないです。これから徐々に出していけたら(笑)。
― ドラマの現場では、アイドルのときとアプローチの仕方や求められるものも変わってきますよね。
大西:そうですね。でもめちゃくちゃ楽しいです!私生活でやったら怒られるようなことやダメなことでも、役を通してなら逆に良しとされるので、普段できないことに挑戦できてすごくワクワクするし楽しいです。アイドルのお仕事では、どうやったら1ミリでもキラキラできるのかなと考えたりして素で楽しんでいますけど、ドラマは本当に別物として考えています。最近はドラマに出させていただく機会も増えたので、演技のお仕事をもっとやっていきたいなと思っています。
― では今作では大西さんのキラキラを封印?
大西:封印しました!狙いにいっているキラキラではなく、つい出てしまうようなおっちょこちょいな部分や可愛さが林くんの良さでもあるので、“狙わない”、“欲しがらない”(笑)。アイドルの蓋をして考えています。
大西流星、空前の焼き芋ブーム到来「幸せでしかなかった」
― 撮影が始まってまだ日も浅いとのことですが、現段階で撮影して印象に残っているシーンはありますか?大西:最近めちゃくちゃ焼き芋にハマっているんですけど、松屋さん(福本)と焼き芋を無邪気に食べるシーンがあって、幸せでしかなかったです!しかもその焼き芋が岐阜のちゃんとしたいいところのものをお取り寄せしてくださったみたいで、林くんはいつも無表情なんですけど、そういうところでは幸せな表情をして素が出ているのかなと思います。それがクランクインの日だったんですけど、めちゃくちゃ素敵なクランクインを飾らせていただきました。焼き芋を4本くらい食べて、最高な1日でした(笑)。その日はお弁当も出たんですけど、焼き芋のためにお弁当は控えました(笑)。
― ドラマの撮影自体は、緊張するタイプですか?それともうまく役に入れるタイプですか?
大西:監督はもちろん、初めて会うスタッフさんや共演者の方ばかりだったので、本読みはめちゃくちゃ緊張しました。まず一言挨拶をしてから、大西流星としての会話より役として台本を読む会話が先だったので、逆に皆さんのイメージがゼロのままでできてやりやすかったです。
撮影に入ってからはワンチームとして、僕は主演は主演でも引っ張るという形ではなく、スタッフさんに支えられながらの毎日です。現場の雰囲気もとても良いので、外は寒いですが心は温まるような、そんな現場になればいいなと思っています。
― 主演として心がけていることはありますか?
大西:笑顔は絶やさないようにしています!林くんが無表情なので、合間のときは笑っておこうと(笑)。スタッフさんともたくさんお話をして、皆さんに見守られながら撮影が進んでいくんだろうなと思います。
― 塚原あゆ子監督とのお話で印象に残っていることがあれば教えてください。
大西:塚原さんが手掛けてきたこれまでの作品を僕も見させていただいていたんですけど、本当に素晴らしい方なので、塚原さんが原作から作る空気感がどうなるのかワクワクしました。本読みのときから「どういう学生だったの?」とか他愛もない話で話しかけてくださって、的確なアドバイスをくださったので、良い意味で課題が残った本読みになりました。
撮影が始まってからもテストの時点でモニターからわざわざ走ってきて「今のよかった」「もうちょっとここを詰めていこう」と伝えてくださるので、すごくわかりやすくて、ワンシーンワンシーン、一言一言、塚原さんから勉強させていただいていて、吸収するものがすごく多いなと撮影を通して感じています。女性なのにこんなにもついていきたくなるほど逞しくて、その落ち着きも“出来る大人”みたいな雰囲気がぷんぷんしているので(笑)、背中を見ながら「かっこいいな~」と思っています。
大西流星、朝からスチーマーの女子力発揮 愛猫・ときくん愛も炸裂
― 林は無駄なことを楽しむつかみどころがないキャラクターですが、大西さんが無駄だと思いつつもつい楽しんでしまう生活習慣はありますか?大西:今日家を出発しなくちゃいけない20分前くらいに起きて、だいたいいつも髪の毛を濡らしてドライヤーをして…と準備をするんですけど、謎の余裕で朝から顔パックをしだして、スチーマーをして、めっちゃゆっくり過ごしていたんです(笑)。それで5分前に「ヤバいヤバい!」って焦るという、無駄なことをしていました。無駄なことではないかもしれないですけど、「今せんでええやろ!」っていう時間配分のミスが多くて、ついギリギリになっちゃったりします(笑)。
― ギリギリの時間をゲーム感覚で楽しんでいる?(笑)
大西:そうですね(笑)。出発の1時間前に起きても、ゆったり過ごして結局10分前に焦り出すパターンです。焦って追い込まれるほうが力を発揮できるみたいです(笑)。
― 原作では、林のささやかな日常が描かれていますが、大西さんが最近感じるささやかな幸せを教えてください。
大西:幸せ…なんやろう。もちろんドラマの撮影現場で素敵なキャストさんと一緒に演技をさせていただいていることが一番の幸せですが、たまに家族から自分の猫ちゃんの写真が送られてくるのが小さな幸せです。僕が仕事で家にいないときでも、僕のベッドの枕で寝てくれている写真が送られてきて「忘れてないんやなぁ~」って。めちゃくちゃ可愛くて毎日眺めちゃいます。いつもなら家に帰ってぎゅーってするんですけど、最近はその時間がなくなってしまったので、自分が撮っていた動画や家族からの写真を見て癒やされています。
― 可愛いですね。ちなみに猫ちゃんのお名前は?
大西:ときくんです!ひらがなで「ときくん」。3歳のスコティッシュフォールドです。たれ耳の猫ちゃん。本当に癒やしです。
大西流星「夢中になってもらえるように」ファンに成長をアピール
― 初単独主演ということで、大西さんが個人的に成長を見てもらいたい方はいますか?大西:ファンの皆さんが第一です。初めてドラマに出させていただいたときや、初めてミュージカルに出させていただいたときも見守ってくださり、2020年は「年下彼氏」や「メンズ校」など演技をする機会も多く、こうして「夢中さ、きみに。」で主演を務めさせていただくことになり、ファンの方がすごく喜んでくださって反響も大きかったので、ちょっとでも恩返しになれていたら嬉しいです。改めて「もっと大西流星くんを知りたい」と思ってもらえるよう、“夢中”になってもらえるよう、ひとつひとつのシーンを大事に撮っていきたいです。
あとは、なにわ男子をプロデュースしてくださっている大倉くん。「頑張ってね」とたくさんメールが来るんです。しかも大倉くんも同じ日に主演ドラマがスタートするので、先輩の下でもっともっと頑張って、大倉くんにも見てもらって、「良かったね」と一言言っていただけるように頑張りたいです!
― ファンの方以外ではどんな世代に見てもらいたいですか?
大西:同世代の方は特に見てもらいたいです。今学生でいろいろ楽しんでいる方に、こういう世界もあるんだということを知ってほしいです。昨日男子トイレでのシーンを撮影したんですけど、めちゃくちゃ面白い空気感でした。男子校なので女性が見られないような世界が広がっていますし、このドラマを見て原作を読んでみたいと思ってくださったら嬉しいです。作品自体を愛していただけるように、同世代へのアピールをしっかりしていきたいです。
― 撮影を楽しみにしているシーンはありますか?
大西:楽しみにしていたパンダのシーンは撮り終えました!他にも楽しみにしているシーンがめちゃくちゃあって、ワンシーンワンシーンが本当に濃いんです。運動会のシーンで、林くんが網に絡まっちゃうんですけど、江間くん(楽駆)との大事なシーンで代表的なシーンでもあるので、不思議な空気感を出せるように、原作ひとつひとつの林くんの絵を見ながらしっかり再現したいなと思います。
― 最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
大西:和山やまさんの代表作で、賞をたくさん取っているくらい支持されている素敵な作品なので、その世界観を大事にしながら、ゼロからですけど役としっかり向き合って、皆さんが放送日を楽しみにしてくださり、話題になるような作品になるよう、忠実に演じていきたいです。
― ありがとうございました!
大西:お忙しい中ありがとうございました!いい感じに書いてください(笑)。
(modelpress編集部)
ドラマ特区「夢中さ、きみに。」放送情報
MBS:1月7日スタート 毎週木曜 24:59~テレビ神奈川:1月7日スタート 毎週木曜 23:00~
チバテレ:1月8日スタート 毎週金曜 24:00~
テレ玉:1月13日スタート 毎週水曜 24:00~
とちテレ:1月14日スタート 毎週木曜 22:30~
群馬テレビ:1月14日スタート 毎週木曜 23:30~
【Not Sponsored 記事】