コロナ影響「超十代2020」デジタル開催に込められたメッセージ 「厳しい環境の中でも自分たちらしく」総合プロデューサー平藤真治氏が語る
2020.03.10 18:00
3月24日に千葉・幕張メッセで開催予定だった体験型イベント「超十代 – ULTRA TEENS FES – 2020@TOKYO」が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開催中止及びデジタルでの代替開催を決定した。「株式会社超十代」代表取締役で総合プロデューサーの平藤真治氏がモデルプレスの取材に応じ、デジタル開催に寄せる期待やメッセージについて語った。
「超十代」開催中止・デジタル配信決定の経緯
十代(ティーン)の「やってみたい!」「見てみたい!」「触れてみたい!」を実現させる同イベント。モデル、YouTuber、TikToker、アーティスト、スポーツ選手などあらゆるジャンルの十代が集まり、出演者たちと来場者が一緒になって作り上げ、これまでに4度開催されてきた。今回は、場所を幕張メッセからSHIBUYA109内の配信スタジオ「SHIBUYA109 LIVE TV ハチスタ」に移し、無観客で生配信される。
平藤氏は、開催中止及びデジタル配信を決めた経緯について「新型コロナウィルス感染拡大に対する、政府の指針、世の中の反応で総合的に判断。超十代には10代前半の来場者も多い事から、若者自身およびその家族を守る為断腸の思いで中止を決定した」とコメント。
また、十代で構成される実行委員会のメンバーにも意見を求めたところ、「無観客で配信するよりも、超十代らしいコミュニケーションをするべき」という声が上がったことから、オンラインでの交流を主軸にした「超十代2020 デジタル」をLINE LIVEで配信・開催することを決めたという。
「超十代」デジタル配信で伝えたいメッセージ
その他イベントでも、無観客開催や中止・延期が相次いでいるが、平藤氏はデジタル配信という新たな形での開催に「デジタルコミュニケーションが最も得意な世代だからこそ出来たイベントの進化系の形のひとつだと考えている」と期待を寄せる。「超十代のリアルイベントでは1万人が参加するが、デジタルイベントであれば100万人を超える十代が、参加、視聴出来る。遠く離れていても、コストもかからず、感染の危険もなく楽しむことが出来る」とデジタルの強みを掲げ、「全世代のうち、最もデジタルリテラシーが高い十代が、今回の新型コロナウィルス感染拡大にの影響に負けず、与えられた厳しい環境の中でも自分たちらしい新しいイベントの形を作って楽しんでもらいたい」と熱いメッセージを掲げた。
「超十代」デジタル配信に伴う変更点
デジタル開催に伴い、演出やコンテンツも変更する。平藤氏は「デジタルコミュニケーションを主題に配信するので、イベントのショーなどが視覚的演出になるのに対し、番組的演出に変更していきます」とし、リアル開催で行っていたファッションショーやライブは大幅に縮小。代わりに、今回、卒業式が中止になった全国の学生たちに向けた『超十代デジタル卒業式』企画や、卒業、春、応援をテーマにしたカラオケ大会など、ほとんどのコーナーで視聴者と一緒に作っていける企画を採用し、出演モデルをアバター化した新感覚ファッションショーやステージで予定していた「Mr.&Ms.超十代オーディション2020」の受賞者発表なども実施。出演者と参加者が直接コミュニケーションが取れるリプ返タイムを設け、よりファンとの距離を縮められる企画を行っていく。
政府が大規模イベント自粛を要請 今後も継続か
先月26日、安倍晋三首相が「多数の方が集まる全国的なスポーツや文化イベントに関し、今後2週間は中止や延期、規模縮小の対応を取るよう要請する」と表明。これにより、多くのイベントやコンサート等が急遽中止・延期の措置をとっている。今月10日に行われた政府の専門家会議では、感染の現状について「現時点では爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」という見解が発表されているが、「当面、増加傾向は続く」という予想も。
イベント自粛や休校などの対策がどの程度効果があったのか、今月19日頃を目処に公表するとしており、これを受け、安倍首相はさらに10日間程度のイベント開催自粛延長を要請している。(modelpress編集部)
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