中村倫也、唯一こだわる料理明かす「受け入れがたいところがある」<美食探偵 明智五郎>
2020.03.03 05:00
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俳優の中村倫也がこのほど、都内で開催された日本テレビ系4月期の新日曜ドラマ『美食探偵 明智五郎』(毎週日曜よる10時30分~)囲み取材に応じた。
中村倫也、唯一こだわる料理は…
東村アキコによる漫画「美食探偵-明智五郎-」(集英社「ココハナ」)を映像化した本作は、探偵の明智五郎(中村)が類まれなグルメの知識を使って、明智の相棒・小林苺(小芝風花)と殺人事件を解決しながら、禁断の愛で惹かれ合う連続殺人鬼・自称“マグダラのマリア”(小池栄子)と対決する様を描く。食をテーマにした物語ということで、中村はテーブルマナーの描写に気を付けているそう。「『全部一回一回、監修の人に見てもらってやるっていうルールを作りましょう』と言って。そこから撮影が進むようになりました」と振り返り「料理の準備とか撮り方とか、色々な撮影の段取りの中で、時間がかかっちゃう。皆、不慣れなので」と苦労していることを紹介。それでも「段階を経るごとに、どんどんスキルアップして、無駄がなくなってきて、スムーズになってきているので、結束力みたいなものは固まってきていますね」と手ごたえをのぞかせた。
物語にちなみ、自身の食に対するこだわりを聞かれると「お母さんの手料理を食べさせてもらって育ってきたので、そこそこ舌は育っているかなと思うんですけど、そこまで『これじゃないとダメ』とか、『ここのあれが食べたい』とか、そういうこだわりは強くはないですかね」と返答。そんな中村が、唯一と言っていいほど、こだわる料理は蕎麦だという。
「僕の最後の晩餐候補は?って聞かれたら、蕎麦って答えているんです」という中村は、食べる手順を紹介。「最初、何も付けず麺だけ一本取って食べて、風味を味わって。つゆをちょっとつけて、空気と一緒に吸い込んで混ぜてみたいな。自分の中の作法みたいなものはあって。思うと、親父がそういう風に食べていたんですよね。それを見て育って、そういう風になっていて、血を感じる」と話していた。
蕎麦は全部好きだという中村だが、アレンジにはモノ申したいそう。「変わり種は受け入れがたいところがありますね。蕎麦は蕎麦として食べたいみたいな。最近、アレンジが多いじゃないですか。アレンジしすぎちゃうと、『それは蕎麦じゃなくてもよくね?』みたいになってきたら、『アウト!』って。心の中で僕のアンパイアが(判定する)」と笑顔を見せた。
中村倫也、衣装のポイントは?「石言葉は危険な愛情」
本作の脚本に関しては「原作があるので、関係性とか構成とか、色々なことをものすごく踏まえた、リスペクトを持ったうえで、各話ごとの展開とか、原作でここのシーンには苺はいないけどここにいさせることによってこういうストーリー展開が転がっていくとか。そういうことがすごく丁寧ですし、アイディアがあって」とアレンジを絶賛。「各話それぞれのシーンの意図があって、紡がれて、それが転がって。毎話、最後のシーンの方になると、ねじれが生じて。『あれ?思ってたのと違う』ってなっていく瞬間があるんですけど、そういうところが非常に巧みな本だなあと思っています」と魅力を語った。また、個性的な衣装に関しては「意外と似合うなって思ってます(笑)」と自画自賛し、「ループタイがいいなって。初めてですね。色々な種類の首に巻くアイテムがおしゃれでありますけど、ネクタイっていうのがスタンダードとされている中で、ループタイだったり。ちょっと違うっていうのは好きなところではありますかね」とも。物語の設定上、石が付いたループタイは祖父のおさがりだそうで「石言葉も調べたんですよ。意外とね、『危険な愛情』という。『ぴったりじゃん』って。『じゃあ、これにしよう』ってなったんです」と裏話を明かした。
幼い頃は、探偵小説を学校の図書室で読んでいたという中村。探偵役を務めるうえでは、謎解きの際の長いセリフに苦労しているようで「まあしんどいですね(笑)。いっぱい喋んなきゃいけない。この間も、15ページくらい一人で喋っているなみたいな日があって。ちょっと耳から炎が出そうに」とジョークを飛ばして報道陣を笑わせていた。(modelpress編集部)
<クレジット>ヘアメイク 松本美奈/スタイリスト 齋藤ますみ
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