杉咲花は「この年代では特出」 朝ドラヒロイン起用理由をプロデューサーが明かす<おちょやん>
2019.10.30 18:46
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女優の杉咲花が、2020年度後期連続テレビ小説「おちょやん」のヒロインに抜てきされ、30日、東京・渋谷NHKにて行われた会見に出席。会見後、ドラマ制作統括の櫻井壮一氏が囲み取材に応じた。
杉咲花、朝ドラヒロイン抜てき
同作は、現在放送中の「スカーレット」(戸田恵梨香主演)、2020年度前期「エール」(窪田正孝主演)に続く、103作目の作品。脚本は「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」(TBS)、「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日)などで知られる八津弘幸氏が手掛ける。今なお上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた、女優、浪花千栄子さんの人生がモデル。大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代が、奉公に出ていた道頓堀でお芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を目指し、喜劇の世界と出会い、喜劇界のプリンスと二人三脚で、昭和の戦前、戦中、戦後の激動期を駆け抜けるという大阪のど真ん中を舞台にした、笑って、泣けて、人情あふれる、波乱万丈の物語を描く。
杉咲は2016年度前期「とと姉ちゃん」にて高畑充希演じるヒロインの妹役として朝ドラ初出演。現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演している。
杉咲花は「この年代では特出した演技力」
櫻井氏は会見で、「まずこの企画が決まった段階で女優さんを演じられるということで演技力が非常に大事だなと。色々中身を詰めていく中で戦前戦中戦後という長い期間を演じられるのは誰なんだろうという中で杉咲さんのイメージが固まった。この年代では特出した演技力で、チャーミングさと力強さを兼ね備えた稀有な方」とキャスティング理由を説明。8月にオファーをし、杉咲が快諾したという。囲み取材でも改めて杉咲を起用した理由を聞かれ、「大阪で古い時代の女優さんの話をやるって決まったときに、この年代で一番実力がある方にやって頂きたいという思いがあってその中で杉咲さんのイメージが固まってきてお願いしようとなった」と経緯を説明。
これまで様々なキャラクターを演じてきた杉咲だが、「シリアスな役柄、暗めの役も多いかと思うんですけど、逆に明るい弾けた、かつ大阪弁でやって頂くというのがワクワクする、どんなドラマになるんだろうとイメージが膨らんできてお願いした」と作品との親和性に期待したという。杉咲は17歳から40代後半までを演じる予定。
「まんぷく」(安藤サクラ主演)から5作連続で、オーディションではなくキャスティングでの起用となるが、櫻井氏は「起用方法は各番組に委ねられているので、流れがあるわけではない。今回我々がオーディションにするかキャスティングするかと判断が委ねられていた」とあくまで各作品ごとに起用方法を考えており、たまたま連続でキャスティングでの起用が続いているとした。
杉咲花ヒロイン朝ドラ「おちょやん」の意味は?
タイトルの「おちょやん」とは、おちょぼさんがなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く、小さい女中さんを意味する。女中奉公していた8年間はヒロインの原点であり、その言葉の親しみやすさ、かわいらしさ、意地と誇りなどの象徴として、タイトルになったという。「おちょやん」は2020年秋放送開始、2020年4月よりクランクイン予定。(modelpress編集部)
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