「警戒レベル4」は“全員避難”必要 「レベル3」は“高齢者等避難”【台風19号】
2019.10.12 12:38
台風19号の接近に伴い、東京都の一部を含む多くの地域で避難勧告が発令されている。内閣府は5段階の警戒レベルのうち、「レベル4」での全員避難を呼びかけている。
5段階の警戒レベル レベル4は「全員避難」
内閣府は今年3月、避難勧告等に関するガイドラインの改訂を行い、災害時に住民がとるべき行動を5段階に分け避難のタイミングを明確化することに。そのうち警戒レベル3では「高齢者等避難」、警戒レベル4では「全員避難」を呼びかけている。なお既に災害発生時となる警戒レベル5では、「命を守る最善の行動」を取る必要がある。
12日午前までに関東圏を含む多くの地域で発令されている「避難勧告」「避難指示」も警戒レベル4にあたる。なお、さらに広域に出されている「避難準備」は警戒レベル3。
警戒レベル5は既に災害が発生している状況であるため、政府は警戒レベル3、警戒レベル4で安全・確実に避難することを呼びかけている。
警戒レベル別住民が取るべき行動
・警戒レベル5
既に災害が発生している状況であり、命を守るための最善の行動をする。
・警戒レベル4
・指定緊急避難場所等への立退き避難を基本とする避難行動をとる。
・災害が発生するおそれが極めて高い状況等で、指定緊急避難場所への立退き避難はかえって命に危険を及ぼしかねないと自ら判断する場合には、近隣の安全な場所への避難や建物内のより安全な部屋への移動等の緊急の避難をする。
・警戒レベル3
避難に時間のかかる高齢者等の要配慮者は立退き避難する。その他の人は立退き避難の準備をし、自発的に避難する。
・警戒レベル2
ハザードマップ等により災害リスク、避難場所や避難経路、避難のタイミング等の再確認、避難情報の把握手段の再確認・注意など、避難に備え自らの避難行動を確認する。
・警戒レベル1
防災気象情報等の最新情報に注意するなど、災害への心構えを高める。
台風19号、非常に強い勢力
非常に強い勢力で接近中の台風19号は、12日午後から東海や関東に上陸の恐れ。気象庁の発表によると、12日から13日にかけて、東日本を中心に、西日本から東北地方の広い範囲で猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなり、記録的な暴風となるところも。また、台風本体の非常に発達した雨雲がかかるため、広い範囲で記録的な大雨となる見込み。状況によっては、大雨特別警報を発表する可能性もあるという。(modelpress編集部)
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