米津玄師、同志・wowakaさんの死に「何も手がつかない」
2019.04.10 12:33
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ミュージシャンの米津玄師が10日、自身のブログにて、5日に急性心不全のため亡くなった、ロックバンド・ヒトリエのメンバーで深い親交のあったwowaka(ヲワカ)さんへの思いをつづった。
米津玄師、盟友の死に「何も手がつかない」
「こういうの書くの野暮かな、とか思ったりもしたけど、他に何も手がつかないし、気持ちに整理をつける為にもやっぱり書きたいと思う」と切り出した米津。ボーカロイド曲の制作を行うボカロPとして活躍していた2人は、約10年前のニコニコ動画で出会ったという。「当時の自分からすると今まで聴いたことのない音楽を作る人だった」というほど強い印象を受けたそうで「ほとんど同じ時期に投稿し始めたこともあって、彼にだけは負けたくないと勝手にライバル視していた。それ以上に尊敬していたし、多大な影響を受けた」と音楽制作におけるwowakaさんの存在の大きさを吐露。
また同じくらいのタイミングでボカロから一旦離れ、自分の声で歌うようになったために「同じような境遇の人間が他にいなくて不安だったのもあり、たまに2人で飲みに行ってはだらだらくだらない話をした」と、似た部分があり意気投合していたことも明かした。
米津玄師、wowakaさんは「ライバルであり、親友であり、どこか兄のよう」
「年を重ねるごとに飲みに行く頻度が加速していき、最近は週二、三で飲んだりしてて」とも打ち明けた米津。「酔っ払って寝始めると梃子でも動かなくなり、誘導してタクシーにぶち込むまでが彼と飲むときの様式美。それもそれで結構楽しかった。気持ち良さそうに寝てるその姿を写真に撮り溜めてて、いつか本人に全部披露してやろうと思ってた。それがもう不可能になったことに実感が湧かない」と続け「僕にとって彼はライバルであり、親友であり、どこか兄のようでもあった。でも亡くした。今は虚しいけど、それも時間が攫って行くんだろうなと思う」と言葉に。最後には「とりあえず僕は、なるたけ今までとおんなじように生きていこうと思います。結局免許取りに行けなかったし海にも行けなかったですね。一緒にいて楽しかったですよ。ばいばいまたのんましょーね」と締めくくった。
wowakaさん、31歳で死去
8日、ボカロPの「現実逃避P」としても知られるwowakaさんが、5日に死去していたことがバンドの公式サイトで発表された。31歳だった。ヒトリエは直前の6日、7日にも全国ツアー『ヒトリエ TOUR 2019 “Coyote Howling” 』の京都・岡山公演を実施予定だった。(modelpress編集部)
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