日本総狂宴ステージ「KEREN」開幕 よしもと芸人も興奮
2019.02.25 12:45
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大阪城公園内に誕生した「COOL JAPAN PARK OSAKA」WWホールのオープニングとして、ノンバーバル・ノンストップショー「KEREN」が25日にスタート。24日にはグランドプレミア公演を行った。
KEREN
同公演は、日本独自の芸能やアニメ、忍者、サムライ、フジヤマ、妖怪、日本の四季、巨大マグロなど「NIPPON」の世界観をテーマに、世界で活躍するクリエイターたちが手がけた最先端のオリジナルレビュー。脚本・演出は「笑っていいとも!」ほか数々のヒット番組の構成を手がけ、編集者・演出・脚本・翻訳・訳詞家など幅広く活躍する高平哲郎氏(※「高」は正式には「はしごだか」)が担当し、鍛え抜かれたパフォーマンスを日本伝統のアナログ舞台装置と世界最先端マルチメディアで装飾する豪華絢爛かつナンセンス、ケレンの極みを描く。
そのほか振付には2017年トニー賞のイザベル・スティーブン賞を受賞したバーヨーク・リー氏、タップダンス振付には北野武監督作品「座頭市の」タップシーンで知られるHIDEBOH氏、殺陣にはクエンティン・タランティーノ監督作品「キル・ビル」(2003)に出演した島口哲朗氏、ビデオコンテンツクリエイターには世界で活躍するマルチメディアスタジオ・Moment factory、宣伝技術には国際的に高い評価を受ける横尾忠則氏を迎え制作された。
「KEREN」不思議でカオスな世界観に引き込まれる
この日は“艶やかな衣装による元禄花見踊り”や“現代アートが演出する平成のビジネスマンたち”、“劇画タッチのアニメーションと剣戟の融合”などをテーマに日本文化と世界最先端技術がぎっしり詰まった12のシーンを展開。コンテンポラリーダンス、タップダンス、社交ダンス、ヒップホップダンスなどジャンルを問わないパフォーマンスと美しく華やかなデジタルアート、不思議でカオスな世界観、スピード感のある展開で観客の視線を一時も離すことなく魅了した。
人気よしもと芸人も鑑賞
また、吉本興業の人気芸人達も多数鑑賞。西川きよし・へレン夫妻、シルク、ハイヒール、アインシュタイン、見取り図、トット、吉本新喜劇女優の末成由美、未知やすえ、月亭八光ファミリーらが、終演後、報道陣に感想を語った。西川きよしは「夫婦でこんなショーを見させていただいたのは初めて。漫才やってるとストーリーが気になりがちだけど、無いんだね。ダイナミックで何が起こるかわからない。うちの家みたいやな」「日本が象徴されていて、大阪の懐かしい感じがした」と大興奮し、ヘレンも「水芸は劇場や寄席で漫才していた頃にあったから、懐かしかった」と回顧。続いて登場したハイヒール、シルクは「1時間10分で日本がサッとわかる」(モモコ)「外国の友達をまず一番最初に連れてきたらすぐに日本がわかるから、そこから遊びに行ったらいい」(リンゴ)「お色気もあったり、客席からも人が出てきたり、仕掛けがたくさんで楽しかった」(シルク)とそれぞれ話した。
脚本・演出を担当した高平氏は作品のコンセプトについて「日本人、外国人向けなどとは特にいつも気にしていない。楽しいものやパロディみたいなものは全世界共通。テーマパークのアトラクションも10個乗ったら面白いし、1つ1つが独立していてストーリーがあるようでないようであるイメージ」と紹介。この日の公演に対しては「よかった。その一言に尽きる。裏でダンサーたちと(稽古を始めてから)半年ですねと話していた」と感慨深気にコメントした。
また演劇ジャーナリストの影山雄成氏は「お客さんが入ってくるときに『すげー』って言葉が聞こえてきて。終演後に『よかったね』は聞くことあるけど、最初にその言葉が聞けるのは本当にすごいんだなと思った」と絶賛した。
「クールジャパンパーク大阪」とは
2019年2月に大阪城公園に開業する「クールジャパンパーク大阪」は、様々なジャンルのエンタテインメントの上演に対応する最新鋭設備を備えた大中小のキャパシティの異なる3劇場を完備した劇場型文化集客施設。世界に通ずるエンタテインメントの発信をテーマに、大阪城公園への訪日外国人をはじめとした国内外の来園者をさらに増加へとつなげ、世界的な観光都市・エンタテインメントシティ大阪の魅力の向上と大阪及び関西全域の経済・産業の成長に貢献するとともに、大阪城公園の自然・緑との調和を図り、愛される施設運営を目指す。(modelpress編集部)
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