岡田将生、舞台「ハムレット」恋人役・黒木華を抱く　幻想的な世界観に

舞台「ハムレット」

同作で日本初登場となる演出家サイモン・ゴドウィン氏は、ロンドンを拠点に活動し、現在はロイヤル・ナショナル・シアターのアソシエイトディレクターを務めている。同劇場での「Antony ＆ Cleopatra」が今秋開幕し、主演のレイフ・ファインズの人間味と色香に溢れる熱演とともに、演出が高く評価されている。

さらに、12月には「Timon of Athens」（主演：キャサリン・ハンター）がストラッドフォード・アポン・エイヴォンにて開幕。また、2019年8月からはロイヤル・ナショナル・シアターを離れ、ワシントンD.C.に拠点を移し、Shakespeare Theatre Companyの芸術監督を務めるなど、英国のみならず、今最も注目される演出家の1人。彼が信頼し、トニー賞にノミネート経験もあるセット・衣裳デザイナーのスートラ・ギルモア氏とのタッグで、今、最も旬な「ハムレット」が東京・渋谷で開幕する。

岡田将生、恋人役に黒木華

王子ハムレットに挑むのは、テレビ・映画のみならず「ニンゲン御破算」（2018年6月／シアターコクーン）をはじめ、舞台でも精力的に活躍、確かな演技で観客を魅了する岡田。初舞台作品での演出家・蜷川幸雄氏に「いつか君とシェイクスピアをやりたい」と言われていたこともあり、待望のシェイクスピア作品、念願のタイトルロールとなる。

恋人オフィーリアには、記念すべきDISCOVER WORLD THEATREシリーズ第1弾「るつぼ」（2016年10月）で主役を翻弄する悪女を演じ、最近では話題の映画に数多く出演する黒木華。2人は、5年前にドラマでの共演はあったが、舞台では初共演となり、舞台キャリア豊富なカップルに期待が高まる。

青柳翔・村上虹郎ら、若手注目株が集結

また、主人公の母親王妃ガートルードには、同じく「るつぼ」で純粋な妻を演じ、NHK朝ドラ「半分、青い。」での母親役を好演した松雪泰子。復讐に燃えるレアーティーズに青柳翔、ノルウェー王子・フォーティンブラスに村上虹郎と若手の注目株がラインナップ。加えて、ポローニアスに山崎一、クローディアスに福井貴一と実力派ベテラン陣と話題のキャストが揃った。

さらにホレイシオに竪山隼太、劇中劇の女王に秋本奈緒美をはじめ、演出家ゴドウィン氏のワークショップから選ばれた精鋭たちが脇を固める。

岡田将生、恋人役・黒木華を抱く

そして、同作のスタイリッシュかつ幻想的なヴィジュアル写真が公開。岡田演じるハムレットが、黒木演じる恋人オフィーリアを抱き、憂いの表情を浮かべる、観る者の想像力を掻き立てるヴィジュアル。

演出家ゴドウィン氏は、同作を「ダークなおとぎ話」と捉え、今回のプロダクションにおいては、「真実とファンタジーが入り混じることになる」とコメント。公開されたヴィジュアルも、まさにその世界観を伝えるような仕上がりとなっている。（modelpress編集部）