「フルーツバスケット」全編アニメ化決定で期待の声 完全新キャストに反響「激アツ」「泣くほど嬉しい」
2018.11.20 14:13
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『花とゆめ』(白泉社)で1998年から2006年まで連載した人気少女漫画「フルーツバスケット」の全編アニメ化が決定。原作の高屋奈月先生が総監修を務め、完全新キャスト&スタッフによる新シリーズが2019年テレビ東京ほかにて放送開始する。20日、ティザービジュアルと一部キャストが解禁され、反響を呼んでいる。
「フルーツバスケット」全編アニメ化決定
全世界コミックス累計発行部数3000万部を突破、2001年にテレビ東京系でTVアニメ化され全26話を放送し、2009年には舞台化を展開。コミックスは全23巻、愛蔵版は全12巻刊行されており、連載が終了し10年経った今でも根強い人気を誇っている同作。2015年9月からWEB上でスピンオフ漫画「フルーツバスケット another」が連載開始し、コミックスの累計発行部数(既刊2巻)は34万部に。物語は女子高生、本田透が主人公。唯一の家族だった母親を亡くしてから一人でテント暮らしをしていたが、透がテントを張ったその場所は由緒正しい『草摩家』の敷地内だった。草摩紫呉に家事の腕を買われた透は、学校の王子様的存在の草摩由希、そして由希を敵視する草摩夾と一緒に住むことに。しかし、『草摩家』には何百年も前から忌まわしき呪いに縛られていた…という内容。
少女漫画らしいドキドキがある中で、意外性のある深い内容で嵌ったら抜け出せない唯一無二の世界観が女性を中心に幅広い層から圧倒的な支持を受けている。
完全新キャスト&スタッフによる新シリーズ
今回、本田透役に石見舞菜香、草摩由希役に島﨑信長、草摩夾役に内田雄馬、草摩紫呉役に中村悠一と、実力派が声優に決定。スタッフとして、監督に井端義秀、シリーズ構成に岸本卓、キャラクターデザインに進藤優、アニメーション制作にトムス・エンタテインメントと、完全新シリーズの制作にあたり、アニメ業界の精鋭たちが脇を固める。さらには、透&由希&夾&紫呉のティザービジュアルを公開。草摩家に透が帰ってきて温かく迎えられている同作らしいビジュアルで、昔からのフルーツバスケットファンには堪らない、そして今までフルーツバスケットを知らなかった人にも物語が伝わる1枚となっている。
反響続々で期待の声
アニメ化にあたり高屋先生は「まず初めに。発表の日をこうして迎えられたこと、心からおめでとうございます。私は原作者ではありますが原作者でしかありませんので、実際にアニメを制作されている制作関係の皆様方の頑張りがようやっと認知されるのかと思うとホッとしています」(※公式サイトコメントより一部抜粋)とコメント。ネット上では「激アツ!絶対観る」「初めて読んだ少女漫画。来年が待ち遠しいー」「透、由希くーーん!!!泣くほど嬉しい…」と反響が寄せられ、「完全新キャストだと!先生が総監修ということなので、楽しみに待ってます!!!」「テーマ曲はどうなるの!?今から気になりすぎる…!!!」と期待の声が続々と上がっている。(modelpress編集部)
原作・総監修:高屋奈月 コメント全文
まず初めに。発表の日をこうして迎えられたこと、心からおめでとうございます。
私は原作者ではありますが原作者でしかありませんので、
実際にアニメを制作されている制作関係の皆様方の頑張りがようやっと認知されるのかと思うとホッとしています。
さてこのお話を最初に頂いた時の感想なのですが。
飾りなくストレートに言えば、「あれぇぇぇぇ?」でした。
なぜかというと……少し長い話になるのですが……私事ながら画業20周年を迎えた頃に戻ります。
その際、フルバ最終回のボイスコミックDVDを作って頂けました。
(全員サービスですので発売はされていません)
同封された冊子のコメントを引用~
――
画業20周年にあたって、何かやりたいこと、したいことはありませんか?と
担当さんにきかれても「いやいいよ、特にないよ」ばかり言っていたんですが、
ふと。
「フルバの最終回を音付きで、声付きで、Forフルーツバスケットが流れてさ、
そんなの読んで(聴いて)一人で号泣したいわぁ」……なんて話を何の気なしに、
その場限り、荒唐無稽の夢物語のつもりで話したのがきっかけでした。
(中略)
……フルバを描いていた頃も、嬉しい事や楽しい事はあったように
つらい事やかなしい事もありました。
「もうフルバを描くのはやめたい」と泣いた時もたくさんありました。
(中略)
だからこそ。
今回でもう一度、フルバの最終回を今度はゆっくりとした気分で、
改めて本当に、ようやく、最終回を迎える事ができるような、肩の力を抜く事ができるような、そんな気持ちになるのです。
――
……このように、まさに、これでようやっと気持ちに区切りがついたような、
幕を閉じられたような、万感の思いになれました。
その後、愛蔵版が発売されるのを機に、ようやく子ども世代を描ける心持ちにも
なれました。
………で。冒頭に戻るわけです。
「あれぇぇぇぇ?幕閉じたのに開いちゃうのぉおお?(笑)」と。
嫌だとかやりたくないといったネガティブな感情は一切無かったんですが
とにかく「あれぇぇぇぇ??」でした(笑)。
ですので、一番最初にいくつかの要望をだしました。
その中のひとつは、すべて新しいメンバーで作ってください。です。
すべて。すべてをです。
閉じた幕をもう一度開けたいというのならば、
新しく、新しいすべてで世界を再構築してくださいと。
もうひとつは、絵を私の絵に寄せないでくれ。ということ。
これはもう単純に私の絵は古いし、病気をした事もとても大きいですが(詳しいことは愛蔵版のあとがきに書いたので良かったら)絵のブレが酷かったので、それも新しく再構築してほしかったのです。
あとは…まぁ細々言ったり好きにしていいと言ったり様々ですが、
私の要望をきちんと受け止め応える努力をして下さる制作関係者の皆様方には本当に感謝しております、改めてありがとうございます。
アフレコ現場に時折お邪魔することも快く許可して頂けてとても嬉しく思っております。
何をするわけでもなくただの見学者になっているだけですが(本当に何もしない)
一足先に拝見できるフィルムが純粋にとっても楽しいです。
作品に思い入れを持ってもらえる。というのはゾッとするほど困難で、
奇跡のようにありがたい事だと常に思っています。
前作へのリスペクトを忘れる事なく、その上で、
一人でも多くの方に新たな思い入れを抱いてもらえるような作品を
構築していってくださることを願っております。
いち視聴者としても放映を楽しみにしております。
高屋奈月
【Not Sponsored 記事】