田中圭、24時間生放送ドラマに挑戦 「嫌がっている顔が楽しみ」鈴木おさむがドS無茶振り…24人のゲストも<田中圭24時間テレビ>
2018.09.27 04:00
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俳優の田中圭が24時間生放送で1本のドラマを作る特別番組『田中圭24時間テレビ』を、AbemaTVにて12月15日よる9時から(16日まで)放送することが決定。このほど、田中と企画・演出を手がける放送作家の鈴木おさむ氏が報道陣の取材に応じた。
田中圭、鈴木おさむ×東村アキコの脚本で24人のゲストと24時間ドラマ
取材は報道陣と同じレベルでしか番組内容を聞いていないという田中の前で、鈴木氏が説明するところからスタート。「簡単に言いますと田中圭が24時間でドラマを作る」というもので、1時間に数分の1シーンを撮影、全ての話が連なり、23シーン撮影したものを編集し、エンディングで1時間のドラマを仕上げて放送する予定。毎シーンゲストが登場し、合計24人のゲストが出演予定。今後一部発表される予定だが、どこにどのゲストが出てくるかは本番まで秘密。ドラマの制作過程を生で見ることができる番組となる。さらに、脚本は『東京タラレバ娘』や『海月姫』で知られる漫画家・東村アキコ氏が鈴木氏と共同で執筆。鈴木氏は「打ち合わせで圭くんのどういうシーンが見たいかって聞いたら『子犬を抱いてほしい』とか『暗殺者に撃たれてほしい』とか、どういうドラマなんですかね、って話をして(笑)。ドラマの内容は決まっているんですけど今は目下どういうシーンを作るかを考えています」と現状を報告。
「スタジオで撮るのもあるし、移動しながらとか、24シーン生で撮っていき、(田中は)ホストなので来たゲストとお喋りしなきゃいけない。ドラマが完成する想定で喋っていますけど、完成しない場合もありますんで、ただそれを役者としてチャレンジして頂くという大変無謀なかつ、斬新な企画になっています」とアピールした。
内容詳細を知った田中圭「いや~受けなきゃ良かった」(汗)
全貌が見えてきたなか、率直な心境を聞かれた田中は「今の率直な気持ちですか?!」と聞き返すと、「失礼というか、言って良いのか分かんないけど、『いや~受けなきゃ良かった』って今は思ってます(笑)」とぶっちゃけ。最初はオファーを受けたとき、「嫌だ、俺のことはほっといてくれ、やらないっす」と断っていたというが、鈴木氏の企画と知り、「じゃあやるよ」と即快諾。「おさむさんと組むのは楽しいからおさむさんが、って言うなら、無条件で『やりたいです』って感じになったし、ドラマを作るって面白いな、となっていたんですけど、24シーンとかゲストとか、東村さんとか今聞いたので、東村さんとおさむさんって最悪のドSコンビなんで(笑)。もう、どうしようって」と本音をぶつけた。
東村氏とは『東京タラレバ娘』のドラマ出演以降、交流があるといい、「『東村さんドSだな』ってイメージよりは、おさむさんと東村さんが2人で僕について話しているときの恐怖(笑)。おさむさんは普段はそうでもないんですけど、舞台の稽古中とかは『そんなドSのことある!?』ってくらいドSなのでちょっと大変かもしれない」と理由を明かした。
鈴木おさむ「田中圭という役者のポテンシャルを世の中に知らしめたい」
鈴木氏は「これで発表しますんで、Twitterで『こんなシーンが見たい』という一般の方(の意見)があれば僕も検索していきますので」とリクエストも受け付けるとし、「お腹空くじゃないですか?お風呂も入りたいじゃないですか?どうぞ入って下さい。ただ撮影しますけど」と様々な田中の表情や姿を全てカメラに収めると宣言。田中も「役者冥利につきます」と頷いた。さらに、鈴木氏の無茶振り発言は止まらず、脚本をいつ渡すか聞かれると、「基本はゲストの方はしっかり読んで来て頂きます。圭くんにはギリでも良いかな。次のシーンに移動する間に突然渡したりするかも」と回答。田中は「いやいやいやいや」と苦笑いをしたが、鈴木氏がそこまで田中に挑戦を課すのは、今年テレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ』でさらなるブレイクを遂げた彼への絶大な期待からだ。
元々、数年に一度舞台でタッグを組むことでお互いの成長を確かめ合ってきたという2人。鈴木氏は「圭くんのポテンシャルが世の中に伝わって嬉しくて、今の圭くんで何か最高の企画ができないかなって思ったときに世の中が驚くことができないかなってふっと企画が湧いて。ニュートラルな感じにいれるじゃないですか?」と田中ありきで今回の企画が誕生。「一緒にお仕事した役者さんは知っていると思うんですけど、彼のポテンシャルはすごいんで!僕は田中圭という役者のポテンシャルを理解しているから、世の中に知らしめたいんですよ。セリフを覚えるのも早い、演技も上手いし、ゲストと合わせるのもすごい、僕のプランではかなりの長台詞を渡して、『すごいじゃん、田中圭』っていうのを見たい」と熱弁を振るうと、田中は「発言がドSすぎる」とタジタジに。鈴木氏は「これからドラマも出て、舞台もやられますけど、今年の最後に燃え尽きて頂こうと」と2018年、役者・田中圭の締めくくりに相応しい作品になると胸を張った。
鈴木氏がここまで田中に全幅の信頼を寄せているのと同じく、いやいや言いながらも田中の言葉からは根底に流れる鈴木氏への強い信頼が伝わってきた。
「おさむさんが書く世界と『表現したい』と思っている作品が持つ力がすごく好きで、そこに関われるならっていうのと、普通におさむさんの人柄にも憧れていたり、『この人天才だな』って思うところもいっぱいあるし、自分にない景色を見て、憧れる人と仕事がしたい。信頼関係があるので、おさむさんが声をかけてくれたんなら『じゃあやろう』って無条件で言っちゃったんですけど…今は『ハードルたけえ~』って素直にびびってます(笑)」
田中圭が「嫌がっている顔が楽しみ」長台詞・体力に自信は?
また、楽しみなことと不安なことを問われた田中は、「楽しみなことは、応援して下さっている方はもちろんですけど、ドラマを作る過程に興味がある方とか僕を知らなくても俳優になりたい方とかに大変さと面白さと、普段見せることができない制作過程をお見せできるのは良い機会だなと思うし、それを自分と来て下さるゲストの方とできるのが唯一の楽しみで、あとは…全部嫌です(笑)」と困り顔。もちろん24時間撮影を続けること自体が田中にとって初の試み。鈴木氏は「嫌がっている顔が楽しみです。1人で24時間やっていわば耐久レースみたいなものを是非嫌がって頂きたいんですけど、それで最後感動しちゃうんじゃないの?って」と田中が24時間走り続けた先に、視聴者に与える“感動”も見据える。「不安な点は何もない」ときっぱり言い切ると、田中からは思わず「おかしいでしょ!」とキレの良いツッコミが飛んだ。
表情は嫌がっている田中だが、鈴木氏が太鼓判を押した通り、自信がある部分もあるといい「長台詞は本当に嫌です」と訴えた直後には「でも…覚えるのは早いので」とニヤリ。「集中してれば絶対大丈夫だろうなとは思うんですけど、当日の集中力とかもあるし、24時間ずっと集中はできないので、ちょうど集中しているときに台詞があるシーンが来て、『なんかすげえカッコいいじゃん、田中圭!』ってのを見せれたらいいじゃんって思ってます」とふざけるところも彼らしい。
鈴木氏に「これだけはお願いしておきたい」ということがあるか聞かれると、「覚悟は何が来ても大丈夫というつもり、『やめて下さい』はない」と頼もしく、体力に自信があるか、という質問にも「残念ながらあるんですよね~」とドヤ顔。「自慢の筋肉も鍛えておいてくださいね。そういうシーンも出てくるかも知れないから」との鈴木氏からの忠告もあり、女性ファンには悶絶の肉体美が拝める可能性も?田中は「朝は弱い、でも24時間だったら(大丈夫)。顔がむくんでいるくらい」「あんまり外は行きたくないっすね…」と小さな要望を出していた。
リアル「カメラを止めるな!」に
生ドラマ自体も初の経験だが、舞台経験も豊富な田中は「お芝居を生放送でやったことはないですけど、舞台は生なので、カメラがあるない、はありますが、お芝居を生でやることに対する恐怖はない」ときっぱり。「それで言うとお芝居以外のところをずっと撮られるっていう感覚がないし、基本的に“ほっといてくれ”体質なので、途中で『ほっといてくれ』って言うかもしれない(笑)」と芝居以外の部分に不安をこぼした。今では考えられないかもしれないが、VTRが導入される前の1950年代から1970年代頃までは、“生ドラマ”が主流だった。ある意味ドラマの原点回帰とも言え、鈴木氏は「これリアル『カメラを止めるな!』ですからね」と今年大ヒットした話題の作品の名前も出した。
人見知りな田中圭、吉田鋼太郎&小栗旬に公開オファー?
そして、田中がもっとも不安視していたのが共演者とのコミュニケーション。「僕基本人見知りなんで、そこが怖いっす」とこぼすと、鈴木氏は「知ってます。全部それも放送すればいい」と切り返し。「そういうところも見たいじゃない?『芸能界の先輩が来たから頑張っているな』とか『人見知り同士の役者さんだとあんま話さないんだな』とか全部見せてしまうということが今のテレビに大事なことじゃないか?そこに真実があるんじゃないか?」とリアルを追求することを強調。来てほしい共演者がいるかという質問には、「とりあえず知った人が来て(ほしい)。元々の持論で、お芝居はどんなシーンでも敵同士でもなんであろうと、仲が良い方が良いと思っているんですよ。顔合わせとかもなくして皆で飲み会すればいいのにって思うくらい、どれだけ打ち解けられるかでお芝居が変わってくると思っている。連ドラでも初めましての方のときは大体1話から3話までは人見知り解消期間で、4話5話くらいから役も入るしその人とのコミュニケーションもできてお芝居もグッと入ってくるんで。しょうがないんですけど3話まではもったいないという部分はある。その理論をそのまま当てはめると、人見知りで終わる(笑)」と持論を展開しながら率直に答えた田中。
具体的な名前は「お芝居上手くて知ってる人で頼りがいがあるとなると、吉田鋼太郎さんとか、先輩なんだから出ろよ、小栗旬みたいな」と『おっさんずラブ』での共演が記憶に新しい吉田と、同じ事務所の小栗の名前をあげ、場を沸かせ、「そこらへんの先輩たちの胸を思いっきり借りて、やっぱり先輩たちが来たときには僕よりも長台詞を言ってもらって『かっけ~』って言いたい」と想像を膨らませた。
また、「俳優さんじゃない人もいいですね」と提案すると、鈴木氏も「お芝居やってない芸人さんとか、ミュージシャンとか」と大きく頷き同意。「歌っているシーンとか見たいですもんね?」とさらに無茶振りを繰り出すと、田中は「僕がですか!?」と目を丸くし、「はははは!怖いこの人(笑)」と再びタジタジになっていた。(modelpress編集部)
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