大野拓朗 (提供写真)

大野拓朗、初主演のガンバレルーヤ・よしこへ「だんだん可愛く見えてしまう」

2018.09.04 11:25

3日、京都・よしもと祇園花月にて「京都国際映画祭2018」開催概要発表会見が行われた。

  

キャッチコピーは「京都上映中。」

「京都国際映画祭2018」開催概要発表会見 (提供写真)
「京都映画祭」の伝統と志を引き継ぎ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに開催されている「京都国際映画祭」。5年目を迎える今年のキャッチコピー「京都上映中。」には、名作を生み出してきた京都の街全体で、映画のある幸福をたくさんの人たちと共有したいという思いが込められている。

京都を代表する巨匠、中島貞夫監督の59年に及ぶ映画人生の集大成となる、20年ぶりの長編最新作「多十郎殉愛記」のワールドプレミア上映も決定するなど、例年以上の盛り上がりが期待される。

会見の司会は、お笑いタレントの木村祐一と平野智美KBS京都アナウンサー。5回目を迎えるにあたって木村は「これから10年、20年と回を重ねていくのが楽しみ」と語った。

大野拓朗、映画デビューのよしこの印象は?

「京都国際映画祭2018」開催概要発表会見 (提供写真)
上映作品に出演したゲストが登場。「TV DIRECTOR’S MOVIE」フジテレビ共同制作映画「Bの戦場」から大野拓朗と久馬歩(ザ・プラン9)、「京の映画」より「POST入ル」に出演した高野祐衣が登壇した。大野は、この作品がガンバレルーヤよしこの初映画デビュー、初主演だったことを話し、「だんだん可愛く見えてしまうのを楽しんで見ていただきたい」と笑顔で印象をコメント。沖縄でも大好評だったとのことで、「京都でももっと盛り上げていけたら」とアピールした。

脚本を手がけた久馬は、タイトルのBというのはブスの略と明かしますが、ブライダルのBとかバトルのBとかにもかかっているとフォロー。「本当におもしろいと思うのでぜひご覧ください」と、こちらも自信たっぷり。

大野は「よしこさんがどんどんかわいく見えてくる」と改めて力説。久馬は何度か撮影現場に行ったそうで、行くたびに肌ツヤがよくなっていたと裏話を披露。それからも意外にも感動ストーリーであることや脚本の久馬自慢のセリフも発表し、大野と久馬の思わぬつながりも明かされるなど、トークが盛り上がった。

高野祐衣(右) (提供写真)
続いて高野へのインタビュー。高野は「青春もあり、恋愛もあり、涙もあり、コメディもあり、ひと言では言い表せないお話」と、ストーリーを説明。京都市内で撮影したそうで、久馬が出演していることも紹介されるが、なんと久馬とのラブシーン的なものもあると爆弾発言も飛び出した。さらにこのお話はファンタジーでもあると語り、夜中の鴨川での撮影についても振り返った。

中島貞夫名誉実行委員長「何にも増して嬉しい」

中島貞夫監督 (提供写真)
そして京都国際映画祭実行委員会の中島貞夫名誉実行委員長がステージへ。「今年は様々な面で内容が充実して皆さんにお届けできるのではないか」と語り、自身もちゃんばら映画を作ることができて、京都国際映画祭で発信できるのは何にも増してうれしいことだと笑顔を見せた。

しかし、その一方悲しい出来事もあったと。今年死去した津川雅彦さんについて話したあと、「皆さんの力によって大きく成長させていただければと思います」と前を向いた。

西本願寺でオープニングセレモニー

そして木村が、世界文化遺産である西本願寺の重要文化財、南能舞台にてレッドカーペット・オープニングセレモニーを昨年に引き続き開催することを発表。

平野アナウンサーが、今年も多数のゲストを迎えること、オープニングあるいはクロージングの式典にて、牧野省三賞、三船敏郎賞の授賞式が行われることも合わせて説明した。

映画部門は?

奥山和由氏 (提供写真)
「映画部門」については、奥山和由京都国際映画祭総合プロデューサーが登壇し説明。

今回5回という区切りを迎えたことについて、毎回スケールが大きくなった、大きく成長したなと思うと振り返り、「こういう映画祭は大きくなるほど軸がずれていく怖さもある、5回という区切りの中で原点を振り返ってみていきたい」と話し、映画部門の大テーマは原点復帰になることを伝えた。そして、中島監督の29年ぶりとなる新作を5回目で上映できることが意義深いとも。

さらに今回は宮川一夫撮影監督の特集もあることに触れ、大尊敬している撮影監督であると告白。ベルリン映画祭のトップディレクターが、監督は誰でも宮川さんが撮っているだけでウエルカムと言っていたというエピソードも披露。加えて、深作欣二監督の特集についても「(監督の作品は)アクション、文芸もの、女性ものと幅広い」と話し、今年は第一回、来年も行う予定であることを発表した。

中島貞夫監督の最新作「多十郎殉愛記」撮影秘話

奥山和由氏、中島貞夫監督 (提供写真)
ここで平野アナウンサーから特別上映作品 ワールドプレミア上映作品として、中島貞夫監督の20年ぶりとなる長編最新作「多十郎殉愛記」が紹介。改めて登壇した中島監督に奥山総合プロデューサーがインタビュー。

奥山氏が撮影所にいったとき「ちゃんばらだけはちゃんとやったよ」と監督が答えたそう。手応えはという問いかけに「若いバリバリの連中がやってくれるとそれだけで迫力が出るはず」と監督。主演の高良健吾は一ヶ月ほど京都に入り込んで、徹底的に勉強してもらったと振り返った。

さらに、切られ役も吉本の若手から20人ほどを抜擢して、3週間徹底的に訓練したとのこと。「ちゃんばらのシーンに関しては自信がある」と胸を張った。

高良健吾「肉体の限界に挑戦」

主演の高良からメッセージ映像も。「この映画は今の時代劇の技術的な限界に挑戦するというよりは、役者の限界、体力、肉体の限界に挑戦した時代劇になっている」と話し、一太刀一太刀の重み、殺陣の動きのひとつひとつの理由、思いにこだわって作った時代劇であることをアピール。

「みんなでこだわって作った、それが映っていると思う、とても自信があるので見ていただけるとうれしい」と語ったあと、京都国際映画祭でワールドプレミア上映が決定したことについても触れ、「いち早く見ていただけるのはうれしい、ぜひ映画祭に足を運んでください」とコメントした。

アート部門は?

おかけんた (提供写真)
映画部門に続いては「アート部門」も紹介。京都国際映画祭アートプランナーのおかけんたが「これまで映画の皆さん、アートの皆さんと話していたことがある、映画もアートもその他もぜんぶ、それを結びつけるのはなんなのか、それを模索してきた」とのこと。

今回、中島監督に作品について伺ったときに一つ気がついたことがあると話し、京都国際映画祭で映画とアートを結びつけるものとして、工芸と映画について説明。そしてプレミア上映の前に学生が映画の資料を見て、実際に映画に参加したようなイメージで工芸を作成してもらったことや、中島監督の本棚を立誠図書館に展示することなどを発表した。

さらに、島原の珈琲店での作品展示などについても触れたあと、今回のテーマ「夢あるなぁ」について言及。昨年高校生に「アーティストになってどうするんですか?」と聞かれたと話し、「その答えになるのが伝承であり、それを自分自身で形にして未来につないでいく、それがアーティストの役目であり、映画の役目であり、それを夢のカタチとしてみなさんに見ていただく」と思いを語った。

そして「アート部門」のゲストが登場。「京都マルイ」で「佐久間一行ぜんぜん大変じゃないアドベンチャーアート展」を開催する佐久間一行、元淳風小学校やそのほかの会場で『いくくるフィギュア「どやさ!」展』を開催するpadGALLERYから菩須彦さん、美和いちこさんがステージへ。

出演者一同がステージへ

「京都国際映画祭2018」開催概要発表会見 (提供写真)
開催概要発表会見も大詰めとなると、出演者一同がステージへ再登場。そして映画祭と京都をつなぐ「架け橋ガール」今くるよ、「架け橋ボーイ」清水圭、さらに京都住みます芸人のタナからイケダ、モンブランという、京都市盛り上げ隊のメンバーが登壇。くるよは、小さなころから映画大好きで、京都では昔から映画が盛んだったことに触れ「盛り上げていきたいのでよろしくお願いします!」と挨拶。清水も京都市盛り上げ隊、市長とタッグを組んで盛り上げていきたい、と意気込みを語った。

最後は京都国政映画祭2018成功への思いと気合を込めて、ステージの全員で「京都国際映画祭2018!」「どやさ!」のコール&レスポンスで締めくくり、会見は終了した。(modelpress編集部)

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