<10代女性・モデルプレス衆院選座談会>なぜ選挙へ行かない?―彼女たちのリアルな声
2017.10.20 20:30
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選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の総選挙がいよいよ10月22日に投開票日を迎える(解禁後初の衆院選)。今回モデルプレスは、18~19歳の女性有権者3人に集まってもらい、座談会を実施した。
モデルプレスの世論調査では、10代有権者の73.8%が「選挙へ行く」という回答が得られ、高い投票意欲があることをうかがわせた。
そして今回集まってもらったのは、「選挙へ行かない、または迷っている」と答えた、モデルとして活動する相沢りんな(19)、流川るな(18)、李璃(19)の3人。初の衆院選を迎えるにあたって、彼女ら3人は、選挙や政治へどのようなことを考えているのだろうか。座談会を通して探った。
りんな:行かないです。
るな:行かないです。
李璃:迷ってます。
― 行かないとおっしゃった2人の理由は?
りんな:気になってはいるんですけど、選挙の仕組みがよくわかってないです。どこに行ったらいいとか、どういう風に書いて投票したらいいかわからなくて。気になりはしますけど、今年も行かないだろうなっていう感じです。
るな:周りの友達も行かないと思う。そもそも選挙の話を友達としないですし、別の世界の話に感じます。
― ちなみに今回、なぜ選挙を実施すると思いますか?
李璃:衆議院が解散したから新しい衆議院議員を決めるっていうやつ?
りんな:なんで解散したんですか?
るな:うん、そこわかんないよね。
― なるほど…。李璃さんは先ほど、迷ってるとおっしゃってましたが。
李璃:はい。前にテレビで、選挙へ行くのが高齢者が多いから、高齢者の意見が通りやすくなるというのを見て、行ったほうがいいのかなって思いました。意見が言えるのは投票した人だけだって聞いて、増税に関しては意見があるなって思ったので、行ったほうがいいと思いました。
― そこまで考えていても、迷ってる理由はなんですか?
李璃:私の一票で何が変わるんだろうって思ったら…。
りんな:確かに。
李璃:でも、もし1万人が同じようなことを思ってたら、結局社会は何も変わらないと思うので、行ったほうが良いのかなって迷ってます。
― 李璃さんの意見を聞いても、お二人は選挙へ行こうとは思わない?
りんな:確かにその通りだなって思ったけど、なんだかんだ行かないかな。
― 増税に対しては?
るな:嫌ですね。
りんな:嫌だなとは思います。お買い物するのが高くなっちゃうから。
― それでも選挙には行かない?
りんな:うん。あ、矛盾してるかもしれない(笑)。
るな:なんか自分の時間を割いてまでね、行かないと思う。
― ではもし税率が変わっても、それはそれで…。
るな:うん、だって上がっちゃたのはしょうがない。
りんな:しょうがないなって(笑)。
― では質問を変えまして…例えば好きな芸能人が出馬したとしても、興味がわかない?
るな:気にはなるけど、たぶん選挙には行かないかなぁ
りんな:でも何を掲げているのかは調べたりしそう。
― それが自分にとって嬉しい公約内容だったら?
るな:イェーイ!勝てばいいなと思って終わりです。
りんな:確かに。私もそうかも。
― 応援してるけど行かない…投票のシステム自体、ネックに?
りんな:そうかも。
るな:だってわざわざ行くの嫌じゃない?
るな:言ってることを分かりやすくしてほしいですね。
りんな:うん。あともっと簡単に投票できたら。
李璃:あ、スマホとかでサクッと?
りんな:うん。わざわざ時間を割いて足を運んでっていうのがちょっと面倒くさいと思っちゃう。
るな:そもそも選挙って偉い人の話とかを聞いてから投票するんですか?
李璃:いや、投票するだけだよ。私も18歳になるまで何もわかってなくて。衆議院の意味も最近知ったんですよ。めっちゃすごい人なんだみたいな。
りんな:すごい人(笑)。
李璃:神みたいな感じじゃないですか(笑)。
るな:あってるのそれ(笑)?
― (笑)。選挙によって国民から選ばれた代表ですよね。ちなみに学校で選挙についてどう学びましたか?
李璃:高校の授業で投票の練習があったんですよ。その時は顔がいい人を選んでました(笑)。顔が良さげな人の方がいいこと言ってるのかなみたいな。
― そう聞こえちゃう?
李璃:そうそうそう。
るな:やばいね、それ(笑)。
― なるほど。そうなるとルックスをひとつの判断基準にする人もいるかもしれませんね。
りんな:うん、いると思います。私は公約を調べると思うけど、周りの友達で考えたら全然いると思う。
― ちなみに行くとしたらどういう基準で選びたいですか?
りんな:えー行くとしたら…自分の生活をよくしてくれる人がいいなって思います。
るな:ないですね。
りんな:通りかかって「頑張ってるなっ」とは思うけど。
― 聞いたりします?
るな:聞きはしない。
りんな:信号で止まった時にちょっと聞くかなくらいで。
― では…もしイケメンが街頭演説していたら?
りんな:見ます。
るな:とりあえず見るよね。
りんな:でも内容は入ってこないと思う。ただちょっと気になるから、公約とかを後で調べるかもしれないけど。
― なるほど。続いて“政治家”と聞いて、どんなことが思い浮かびます?
りんな:偉い人で、スーツを着ている人(笑)。違う世界の人みたいなイメージがあるかも。
李璃:私は子供みたいに感じるときがあるかも。なんかテレビでさ、言い合いがすごい時とかあるじゃないですか。
― 国会中継など?
李璃:そうですね。そういう時はもっとしっかりしてほしいと思う。綺麗に見せて欲しい。
りんな:うんうん、言い合いがひどい時あるよね。
るな:見てて気持ちよくないもん。
りんな:あと言葉遣いに制限をかけてほしいかも。こういう言葉言ったら退場みたいな。
るな:レッドカード(笑)。
りんな:あ、いっつもスマホの速度制限がかかる。外でいじってる時も多くて、毎月最終週とか、3週目ぐらいから速度制限かかってるので、制限を解消してほしい。
― そうなんですね。具体的に何に使っていますか?
りんな:移動時間に動画を見ちゃったり、Twitterやインスタなどを見てるとすぐです。あと私はライブ配信アプリで生配信をしたりしているんですね、外でやらないといけない時はすぐに制限されます。それはなんかもうどうしようもなくて…。
― 制限かからないようどんな工夫をしていますか?
りんな:外ではできるだけWi-Fiがあるところに繋いだりしてるんですけど…大変です。
― なるほど。ほかには生活の中で大変だと感じることはありますか?
るな:電車が24時間動いて欲しい。家が田舎なんですよ。電車が終わるのが早いから、私だけ先に帰らないといけなかったりします。
りんな:そうだね。そういう時に困るので。やっぱりもうちょっと遅くまで出てほしいなっていつも思う。あとさ、田舎だと本数少ないよね。
李璃:少ないね。
りんな:1時間に1本しかないから、本数を増やしてほしい。
るな:あと混雑をなんとかしてほしい。
りんな:確かに。やばいよね。
りんな:それとエスカレーターとエレベーターを、せめて東京の全駅に付けてほしい。キャリーバッグでの移動が多いので。今日も階段で持ち運んでいたからすごく大変だった。
李璃:ATMの手数料も気になるかなぁ。
りんな:あー、それは本当に思う!手数料いらないよね。行くのが嫌になる。
るな:うん。だから無料の時にしか行かないみたいな。
りんな:そうそうそう!
りんな:あっという間。楽しかった。
るな:うん、楽しかった。
李璃:楽しかったね。
りんな:政治や選挙がもっとわかりやすくなったら、自分も投票する日が来るのかなって思います。スマホで簡単に出来るようになるなど、そういうアイディアを聞いたら、いつか来るのかなと思いました。
るな:それこそSNSで投票が出来たら嬉しい。
りんな:確かに!
― 色々な意見をありがとうございます。本日はこちらで以上とさせていただきます!
一同:ありがとうございました。
― ありがとうございました。
今回集まってもらった3人は、有権者として選挙を意識はしているようだが、いまひとつ投票意欲が沸いていない印象だった。
政治に対する声はもっているものの、投票方法やシステムに対して障壁を感じ、政治全般への理解を困難に感じているように思われた。そのような層へのアプローチも、これからの課題となりそうだ。(modelpress編集部)
そして今回集まってもらったのは、「選挙へ行かない、または迷っている」と答えた、モデルとして活動する相沢りんな(19)、流川るな(18)、李璃(19)の3人。初の衆院選を迎えるにあたって、彼女ら3人は、選挙や政治へどのようなことを考えているのだろうか。座談会を通して探った。
3人は選挙へ行く?
― さっそくお聞きします。10月22日、選挙へ行きますか?りんな:行かないです。
るな:行かないです。
李璃:迷ってます。
― 行かないとおっしゃった2人の理由は?
りんな:気になってはいるんですけど、選挙の仕組みがよくわかってないです。どこに行ったらいいとか、どういう風に書いて投票したらいいかわからなくて。気になりはしますけど、今年も行かないだろうなっていう感じです。
るな:周りの友達も行かないと思う。そもそも選挙の話を友達としないですし、別の世界の話に感じます。
― ちなみに今回、なぜ選挙を実施すると思いますか?
李璃:衆議院が解散したから新しい衆議院議員を決めるっていうやつ?
りんな:なんで解散したんですか?
るな:うん、そこわかんないよね。
― なるほど…。李璃さんは先ほど、迷ってるとおっしゃってましたが。
李璃:はい。前にテレビで、選挙へ行くのが高齢者が多いから、高齢者の意見が通りやすくなるというのを見て、行ったほうがいいのかなって思いました。意見が言えるのは投票した人だけだって聞いて、増税に関しては意見があるなって思ったので、行ったほうがいいと思いました。
― そこまで考えていても、迷ってる理由はなんですか?
李璃:私の一票で何が変わるんだろうって思ったら…。
りんな:確かに。
李璃:でも、もし1万人が同じようなことを思ってたら、結局社会は何も変わらないと思うので、行ったほうが良いのかなって迷ってます。
― 李璃さんの意見を聞いても、お二人は選挙へ行こうとは思わない?
りんな:確かにその通りだなって思ったけど、なんだかんだ行かないかな。
― 増税に対しては?
るな:嫌ですね。
りんな:嫌だなとは思います。お買い物するのが高くなっちゃうから。
― それでも選挙には行かない?
りんな:うん。あ、矛盾してるかもしれない(笑)。
るな:なんか自分の時間を割いてまでね、行かないと思う。
― ではもし税率が変わっても、それはそれで…。
るな:うん、だって上がっちゃたのはしょうがない。
りんな:しょうがないなって(笑)。
― では質問を変えまして…例えば好きな芸能人が出馬したとしても、興味がわかない?
るな:気にはなるけど、たぶん選挙には行かないかなぁ
りんな:でも何を掲げているのかは調べたりしそう。
― それが自分にとって嬉しい公約内容だったら?
るな:イェーイ!勝てばいいなと思って終わりです。
りんな:確かに。私もそうかも。
― 応援してるけど行かない…投票のシステム自体、ネックに?
りんな:そうかも。
るな:だってわざわざ行くの嫌じゃない?
選挙へ行くためには?
― では、どうしたら選挙へ行きやすくなると思います?るな:言ってることを分かりやすくしてほしいですね。
りんな:うん。あともっと簡単に投票できたら。
李璃:あ、スマホとかでサクッと?
りんな:うん。わざわざ時間を割いて足を運んでっていうのがちょっと面倒くさいと思っちゃう。
るな:そもそも選挙って偉い人の話とかを聞いてから投票するんですか?
李璃:いや、投票するだけだよ。私も18歳になるまで何もわかってなくて。衆議院の意味も最近知ったんですよ。めっちゃすごい人なんだみたいな。
りんな:すごい人(笑)。
李璃:神みたいな感じじゃないですか(笑)。
るな:あってるのそれ(笑)?
― (笑)。選挙によって国民から選ばれた代表ですよね。ちなみに学校で選挙についてどう学びましたか?
李璃:高校の授業で投票の練習があったんですよ。その時は顔がいい人を選んでました(笑)。顔が良さげな人の方がいいこと言ってるのかなみたいな。
― そう聞こえちゃう?
李璃:そうそうそう。
るな:やばいね、それ(笑)。
― なるほど。そうなるとルックスをひとつの判断基準にする人もいるかもしれませんね。
りんな:うん、いると思います。私は公約を調べると思うけど、周りの友達で考えたら全然いると思う。
― ちなみに行くとしたらどういう基準で選びたいですか?
りんな:えー行くとしたら…自分の生活をよくしてくれる人がいいなって思います。
街頭演説で足を止めたことは?
― 駅前などで街頭演説などをやってるかと思いますが、足を止めたことはありますか?るな:ないですね。
りんな:通りかかって「頑張ってるなっ」とは思うけど。
― 聞いたりします?
るな:聞きはしない。
りんな:信号で止まった時にちょっと聞くかなくらいで。
― では…もしイケメンが街頭演説していたら?
りんな:見ます。
るな:とりあえず見るよね。
りんな:でも内容は入ってこないと思う。ただちょっと気になるから、公約とかを後で調べるかもしれないけど。
― なるほど。続いて“政治家”と聞いて、どんなことが思い浮かびます?
りんな:偉い人で、スーツを着ている人(笑)。違う世界の人みたいなイメージがあるかも。
李璃:私は子供みたいに感じるときがあるかも。なんかテレビでさ、言い合いがすごい時とかあるじゃないですか。
― 国会中継など?
李璃:そうですね。そういう時はもっとしっかりしてほしいと思う。綺麗に見せて欲しい。
りんな:うんうん、言い合いがひどい時あるよね。
るな:見てて気持ちよくないもん。
りんな:あと言葉遣いに制限をかけてほしいかも。こういう言葉言ったら退場みたいな。
るな:レッドカード(笑)。
日常生活での不満は?
― では日常で生活していて、もっとこうだったらいいなって思うことは何かありますか?りんな:あ、いっつもスマホの速度制限がかかる。外でいじってる時も多くて、毎月最終週とか、3週目ぐらいから速度制限かかってるので、制限を解消してほしい。
― そうなんですね。具体的に何に使っていますか?
りんな:移動時間に動画を見ちゃったり、Twitterやインスタなどを見てるとすぐです。あと私はライブ配信アプリで生配信をしたりしているんですね、外でやらないといけない時はすぐに制限されます。それはなんかもうどうしようもなくて…。
― 制限かからないようどんな工夫をしていますか?
りんな:外ではできるだけWi-Fiがあるところに繋いだりしてるんですけど…大変です。
― なるほど。ほかには生活の中で大変だと感じることはありますか?
るな:電車が24時間動いて欲しい。家が田舎なんですよ。電車が終わるのが早いから、私だけ先に帰らないといけなかったりします。
りんな:そうだね。そういう時に困るので。やっぱりもうちょっと遅くまで出てほしいなっていつも思う。あとさ、田舎だと本数少ないよね。
李璃:少ないね。
りんな:1時間に1本しかないから、本数を増やしてほしい。
るな:あと混雑をなんとかしてほしい。
りんな:確かに。やばいよね。
りんな:それとエスカレーターとエレベーターを、せめて東京の全駅に付けてほしい。キャリーバッグでの移動が多いので。今日も階段で持ち運んでいたからすごく大変だった。
李璃:ATMの手数料も気になるかなぁ。
りんな:あー、それは本当に思う!手数料いらないよね。行くのが嫌になる。
るな:うん。だから無料の時にしか行かないみたいな。
りんな:そうそうそう!
最後に…
― そろそろお時間となります。選挙についてなどを改めて話してみて、いかがでしたか?りんな:あっという間。楽しかった。
るな:うん、楽しかった。
李璃:楽しかったね。
りんな:政治や選挙がもっとわかりやすくなったら、自分も投票する日が来るのかなって思います。スマホで簡単に出来るようになるなど、そういうアイディアを聞いたら、いつか来るのかなと思いました。
るな:それこそSNSで投票が出来たら嬉しい。
りんな:確かに!
― 色々な意見をありがとうございます。本日はこちらで以上とさせていただきます!
一同:ありがとうございました。
― ありがとうございました。
今回集まってもらった3人は、有権者として選挙を意識はしているようだが、いまひとつ投票意欲が沸いていない印象だった。
政治に対する声はもっているものの、投票方法やシステムに対して障壁を感じ、政治全般への理解を困難に感じているように思われた。そのような層へのアプローチも、これからの課題となりそうだ。(modelpress編集部)
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