けものフレンズ、“監督降板騒動”で制作会社などが初言及<今さら聞けない“けもフレ騒動”って何?>
2017.10.03 21:50
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社会現象を巻き起こしたアニメ「けものフレンズ」のたつき監督が、9月25日にTwitterで監督降板を発表して大きな騒ぎとなった問題で、たつき監督が所属するアニメ制作会社の「ヤオヨロズ」の取締役の福原慶匡氏と、同作の製作委員会に出資するKADOKAWAの井上伸一郎専務が3日、初言及した。
けものフレンズとは
「けものフレンズ」は、巨大動物園“ジャパリパーク”を舞台に、パークで迷子になった女の子「かばん」と、とある物質により擬人化し“アニマルガール”となったサーバルキャットの「サーバル」が出会い、そのほか様々な動物のアニマルガールと交流し冒険しながら、かばんの正体を探っていく内容。ゲーム、マンガ化を経て今年1~3月にはテレビアニメ(テレビ東京系)を放送。ラジオ番組や舞台なども制作され、メディアミックスとして展開する一大プロジェクトとなっている。また、全国各地の動物園とも実際にコラボし、プロジェクト内で集まった一部資金が一部動物園に寄付される動きも行われている。
作中の「すっごーい!」「たのしー!」「○○のフレンズ」などアニマルガールたちのゆるいセリフがSNS上でも人気で、主題歌を歌う声優陣は「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演するなど話題を集め、社会現象を巻き起こした。
けもフレ騒動経緯
その後、公式発表がなかったためさらにファンが物議を醸し、たつき監督が「僕もとても残念」などという発言をしていたことから、自らの意思ではないと察したファンらが監督続投の署名活動まで行っていた。
同27日には運営する「けものフレンズプロジェクトA」が公式サイトにコメントを掲載。
たつき監督を擁するアニメ制作会社「ヤオヨロズ」について「8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状」と報告。
運営側はたつき監督の二期続投も求めたというが、ヤオヨロズ側から「受け入れられない」旨の返答があったという。
製作委員会と制作会社が初言及
3日、ヤオヨロズの取締役の福原氏と、同作の出資企業のKADOKAWAの井上専務が初言及。福原氏はTwitterに「ファンの皆様にお伝えする事が遅くなりまして大変申し訳ございませんでした」と謝罪し、「影響の大きさを鑑みて発表の方法に関して協議しておりました。これから話し合いを始めますので何卒よろしくお願いします」と事態に対して初めて触れた。
さらに同日、井上氏は「『けものフレンズ』の件につきまして、KADOKAWAは製作委員会の一出資企業にすぎないことから今まで発言を控えていました。私としても『けものフレンズ』におけるたつき監督の功績は大いに認めております」とコメント。
続けて「先週ヤオヨロズのみなさんと2回のミーティングを行なう機会を得ました。その際、製作委員会のご意見とヤオヨロズ様のご意見に大きな溝があることが分かりました」と説明。
監督降板の経緯に「認識の相違があった」ことが判明したという。井上氏は「ヤオヨロズのみなさんと今後のことについてどうするべきか相談に入ったところです」と現状報告をしている。(modelpress編集部)
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