Instagram、ユーザーの広告投稿の透明性を図る正式な広告表記機能を発表
2017.06.14 22:00
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Instagram(インスタグラム)は、今後数週間のうちに、ユーザーによる広告投稿の透明性を図るため、正式な広告表記を付けるツールを機能追加することを発表した。
Instagramへの広告投稿に正式な広告表記
インフルエンサーやパブリッシャーなどのクリエイターが、スポンサー関係にあるビジネス(広告)に関する投稿をInstagramにシェアする際、該当するフィードやストーリーズ投稿のサブヘッダーに「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿」(英語表記:Paid partnership with XXX)と表記するツールを公開する。Instagramの広報担当者の発表によると、利用者同士が築き上げるコミュニティこそがInstagramの原動力・特徴であり、クリエイターとビジネスとの協業関係もまたInstagramというプラットフォームにおける重要な体験。そのため、Instagramは、健全なコミュニティを実現するために、報酬の授受が存在するパートナーシップによるコンテンツについて高い透明性と一貫性が必要だと考えている。
米国では米連邦取引委員会がセレブ、インフルエンサーに警告指導
米国での報道によると、米連邦取引委員会(Federal Trade Commission 略称: FTC)は、Instagramで広告投稿して多額の報酬を得ているセレブ、インフルエンサーらに広告表記の明示がないとして警告指導の書簡を送ったという。警告の書簡が送られたセレブ、インフルエンサーの中には、アン・ハサウェイ、ブレイク・ライブリー、キム・カーダシアン、ケンダル・ジェナー、カイリー・ジェナー、ジジ・ハディット、ベラ・ハディット、ナオミ・キャンベル、エミリー・ラタコウスキー、クリッシー・テイゲン、ジェニファー・ロペス、ヴィクトリア・ベッカムらが含まれている。
また、広告クライアントであるジョンソン・エンド・ジョンソン、アディダス、シャネルなどにも警告が入ったという。FTCのアクションを受けInstagramも機能対策を急いでいたと報道されている。
ユーザーによる広告投稿の透明性を図る
Instagramは、今回提供される新しいツールよって、クリエイターは協業しているビジネス(広告)を簡単に投稿にタグ付けできるようになり、フィード及びストーリーズ投稿には「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿」というサブヘッダーが付き、スポンサー関係にあるビジネスの名称が続いて表示。投稿されたコンテンツの背景にある関係性がより明確になるという。また、ツールを使用してタグ付けすると、クリエイターとビジネスパートナーの両者が該当する投稿のインサイト(エンゲージメントなどの数値解析)にアクセス可能。広告投稿に対するフォロワーの反応を簡単に共有できることができる。
新機能は、数ヶ月以内に拡大予定
なお、今回のアップデートは、これらのツールがコミュニティにどのように受け入れられるかを探るための第一歩であり、当面はフィードバックを集めることに注力するとのこと。ごく少数のクリエイター及びビジネスを対象にしたツールの提供からスタートし、数ヶ月以内に公式なポリシーと施行ガイドラインをもって提供範囲を拡大する予定。(modelpress編集部)
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