NON STYLE石田明「泣いてしまいました」才能に感嘆
2017.04.22 20:39
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22日、沖縄で開催されている「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」にて「原作開発プロジェクト」発表会見が行われ、NON STYLE、大谷ノブ彦(ダイノジ)らが出席した。
「原作開発プロジェクト」とは、メディアの多角化が進む現代において、一段と重要視される“原作”の力を最大化することを目指す企画。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーが様々なユーザー投稿型サービスとタッグを組み、それぞれの大賞作品を決め、原作と才能を最大限に引き出し世に輩出していく。
なお、同日よりマンガ部門の作品募集がスタートした。
以下、グランプリ受賞作品とコメント。(modelpress編集部)
八ヶ岳の麓・清里で、奈菜と平穏な生活を送っていた鮫島。長野県を中心とした不可解な連続殺人事件が発生し、自身の回りに不穏な動きを察知する。奈菜の護衛任務を負う鮫島は清里を離れ、身を隠すために大震災で壊滅した人気の無い東京へ向かった。
国の財政難により復興に着手することが出来ない東京は、本来警察と自衛隊のパトロールによって治安が保たれているはずだった。 だが突然現れた正体不明の武装集団に銃撃され、同時に奈菜の体に異変が起こる。鮫島は、敵の銃弾を浴びながら、奈菜を護るために引き金をひき続けた。
【受賞コメント】
国語は苦手だったし、書き方も学んでいないので私でいいのかと思いました。
ハゲ、デブ、メガネの非モテ要因三拍子揃った三十歳童貞サラリーマン 赤羽久志。いつものように出勤中、あることに気付いた。自分が乗っているエスカレーターの乗客の動きが、止まっているのだ。三百六十度どこを見渡しても動いている人がいない。これは人の動きが止まっているわけではなく、時間が止まっていることに気づくヒサシ。
まるで成人向けビデオの企画のようだと、そんな奇妙な能力に喜ぶヒサシであったが、ある日、地下鉄テロ爆破事件に巻き込まれてしまう。一分三十二秒で日本を救ったハゲデブメガネのスーパーヒーロー物語。
【受賞コメント】
取れるかなぁ~と思っていました。それが実感となり嬉しいです。賞金はスネ毛の脱毛に
アルバイトの簡単な仕事もミス連発の、鈍臭い高校生が主人公。子供の頃からの鈍臭さは、いよいよ就活生になっても続き、就活という人生のふるいを前に、したいこともなく、できることもない自分に全く自信が持てずにいた。
そんな折、何気なくお寺に立ち寄ってみた時があった。そのお寺に鎮座していた一体の仏像に目を奪われる。「お前はこのままでいい。ありのままでいいのだ」錯覚か、仏像の声が聞こえ、心が救われた。”出来るものなら、こんな仏像を自分も作ってみたい…” 仏像彫刻家としての人生が幕を開けたのだった。
【受賞コメント】
めちゃびっくりしています。嬉しいです。妻に言われて書き始めたので、賞金は妻が7で私が3と言われています。
【審査員コメント】
・大谷ノブ彦(ダイノジ)
一番映像化したいなって思いました。つまり多くの方に共有したいと思ったのは、ここには救いしかないからです。僕は欠けてる人が好きです。というか欠けてて当たり前だと思ってます。でも人ってその欠けてるとこを認めることが本当に辛いですよね。大事なことは修正力と工夫。僕の尊敬する中居正広さんがいたSMAPも最初はアイドルの落ちこぼれと言われてました。そこから何度革命を起こしたか。それは最初にうまくいかなかったことが大きい。最後に信用という価値を手に入れたカッコよすぎる男の話。とても震えましたよ。
・石田明(NON STYLE)
作者がどういう人なのかがはっきりと見えて、どんどん惹き込まれました。失敗談を綴ったユニークな入り口がいいですよね。僕もどんくさくい方なので「わかるわー」って感じで読み進めていたら、まさかですよ、泣いてしまいました。自分なりのベストを尽くすこと、そしてそこに思いがちゃんとあることが重要なんですね。出来ることなら、作者が作った仏像をいつか見たい。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーが様々なユーザー投稿型サービスとタッグを組み、それぞれの大賞作品を決め、原作と才能を最大限に引き出し世に輩出していく。
グランプリ作品が決定
この日の会見では、小野寺秀樹さんの『桜七 II (上)』と、大石ロミーさんの『エスカレーターボーイ』が小説部門のグランプリ、安本篤人さんの『マクドナルドで役立たずだった僕が、仏像彫刻家として生きて行くまでの話』がノンフィクション部門に輝いたことを発表。審査員を務めたNON STYLE石田明は「まさかですよ。泣いてしまいました」と作品を絶賛した。なお、同日よりマンガ部門の作品募集がスタートした。
以下、グランプリ受賞作品とコメント。(modelpress編集部)
小野寺秀樹『桜七 II (上)』
【あらすじ】八ヶ岳の麓・清里で、奈菜と平穏な生活を送っていた鮫島。長野県を中心とした不可解な連続殺人事件が発生し、自身の回りに不穏な動きを察知する。奈菜の護衛任務を負う鮫島は清里を離れ、身を隠すために大震災で壊滅した人気の無い東京へ向かった。
国の財政難により復興に着手することが出来ない東京は、本来警察と自衛隊のパトロールによって治安が保たれているはずだった。 だが突然現れた正体不明の武装集団に銃撃され、同時に奈菜の体に異変が起こる。鮫島は、敵の銃弾を浴びながら、奈菜を護るために引き金をひき続けた。
【受賞コメント】
国語は苦手だったし、書き方も学んでいないので私でいいのかと思いました。
大石ロミー『エスカレーターボーイ』
【あらすじ】ハゲ、デブ、メガネの非モテ要因三拍子揃った三十歳童貞サラリーマン 赤羽久志。いつものように出勤中、あることに気付いた。自分が乗っているエスカレーターの乗客の動きが、止まっているのだ。三百六十度どこを見渡しても動いている人がいない。これは人の動きが止まっているわけではなく、時間が止まっていることに気づくヒサシ。
まるで成人向けビデオの企画のようだと、そんな奇妙な能力に喜ぶヒサシであったが、ある日、地下鉄テロ爆破事件に巻き込まれてしまう。一分三十二秒で日本を救ったハゲデブメガネのスーパーヒーロー物語。
【受賞コメント】
取れるかなぁ~と思っていました。それが実感となり嬉しいです。賞金はスネ毛の脱毛に
安本篤人『マクドナルドで役立たずだった僕が、仏像彫刻家として生きて行くまでの話』
【あらすじ】アルバイトの簡単な仕事もミス連発の、鈍臭い高校生が主人公。子供の頃からの鈍臭さは、いよいよ就活生になっても続き、就活という人生のふるいを前に、したいこともなく、できることもない自分に全く自信が持てずにいた。
そんな折、何気なくお寺に立ち寄ってみた時があった。そのお寺に鎮座していた一体の仏像に目を奪われる。「お前はこのままでいい。ありのままでいいのだ」錯覚か、仏像の声が聞こえ、心が救われた。”出来るものなら、こんな仏像を自分も作ってみたい…” 仏像彫刻家としての人生が幕を開けたのだった。
【受賞コメント】
めちゃびっくりしています。嬉しいです。妻に言われて書き始めたので、賞金は妻が7で私が3と言われています。
【審査員コメント】
・大谷ノブ彦(ダイノジ)
一番映像化したいなって思いました。つまり多くの方に共有したいと思ったのは、ここには救いしかないからです。僕は欠けてる人が好きです。というか欠けてて当たり前だと思ってます。でも人ってその欠けてるとこを認めることが本当に辛いですよね。大事なことは修正力と工夫。僕の尊敬する中居正広さんがいたSMAPも最初はアイドルの落ちこぼれと言われてました。そこから何度革命を起こしたか。それは最初にうまくいかなかったことが大きい。最後に信用という価値を手に入れたカッコよすぎる男の話。とても震えましたよ。
・石田明(NON STYLE)
作者がどういう人なのかがはっきりと見えて、どんどん惹き込まれました。失敗談を綴ったユニークな入り口がいいですよね。僕もどんくさくい方なので「わかるわー」って感じで読み進めていたら、まさかですよ、泣いてしまいました。自分なりのベストを尽くすこと、そしてそこに思いがちゃんとあることが重要なんですね。出来ることなら、作者が作った仏像をいつか見たい。
「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」
2009年にスタートした「沖縄国際映画祭」は2014年より「島ぜんぶでおーきな祭」と改称し、映画・音楽・ダンス・お笑い・ファッション・アート・スポーツなど総合エンタテインメントの祭典として成長。今年は那覇のうみそら公園を中心に、北部や離島も含む過去最大規模の12市町村、20会場を上回る会場数で開催中。23日まで。
【Not Sponsored 記事】