役者・桜田通、今年も本気でライブやる！汗にじむリハに潜入 ファン、バンドメンバー、マネージャー…“全てがチームに”

役者・桜田通、今年も本気でライブやる！

昨年の「Sakura da Festa 2016～Music for my friends～」では、映画『orange-オレンジ-』の主題歌「未来」（コブクロ）など過去の出演作にまつわる楽曲を中心に、オリジナル曲も含めた全12曲を披露。高校時代から曲作りやバンド活動に勤しんできたが、初の本格的なライブでギターをかき鳴らし、熱唱し続けた約1時間半。役者の枠にとどまらない表現で感謝を示し、その想いにファンも大歓声で応えていた。

今年も「これまで応援してくれたファンが楽しめるように」と過去作の主題歌を中心にセットリストを構成。サウンドプロデュースには数々の有名アーティストを手がけるNaoki Itai（@NaokI_Edge）、ベースには桜田と舞台「ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』」（2015）で共演した慎之助（@shinnosukedesu1）がフルで参加。その中心に立つ桜田は首筋に汗をにじませながら、真剣かつワクワクした表情で通しリハーサルに臨んでいる。


セットリストなどの詳細は当日のお楽しみだが、半年前から準備を積み重ねてきた桜田からのメッセージでイベントへの期待値を高めてほしい。

高校時代の“大失敗”を思い出しながら…

― リハーサルの手応えはいかがですか？

桜田：僕だけが頑張ってできることではないんですよね。今回サウンドプロデューサーに入ってくれているナオキさんをはじめ、ギターのみなみ（@MINAMI_WOSSA）や、ベースの慎之助……個々が今まで頑張ってきたものが交わっている感じがしています。今日は3日目のリハーサルなんですけど、初日は僕も全然うまく歌えなかったし、それぞれ楽器が合わさる感じが難しかったりもして。でも今、音もまとまってきて歌いやすい環境なので、逆にここまで環境が整ったなら自分もいっそう歌をしっかりやらなきゃというプレッシャーも感じてきました。

― 昨年に引き続き、ライブ形式での開催となりました。

桜田：去年やってみた感じからすぐに「来年もできたらいいな」と思っていました。それで作品に出ていく中で、「この主題歌、歌えるんじゃないかな？」とか、考えながら仕事をするようになりました。

― 今年も作品の主題歌を中心に。

桜田：はい。関わった作品の主題歌や、イメージソングみたいなものが中心になります。ただ好きな曲だけをカバーすることは誰でもできると思いますが、僕の本業は役者なので、役者として作品に出た時に関わった曲をやることによって、今まで僕のことを見てくださった人もより楽しめると思いますし、作品に出ている人がその曲を歌っているというのは単純に面白いかなと。

― 今年、新しい試みはありますか？

桜田：もちろん新しい曲は歌いますが、今回は名古屋と大阪で開催されることが僕の中で一番新しいことです。キャパは東京と比べたら小さいですけど、地方でこうしてファンの皆さんにインフォメーションして来てもらうことは初めてなので。

個人的に、高校の頃は同じくらいのキャパの会場でライブをしたことがあります。それこそ一緒にイベントに出るギターのみなみとかと一緒に組んでいたバンドだったんですけど、本当にお客さんが5人とかのライブで大失敗したりして（笑）。全然違うタイミングで曲が始まっちゃったりとか、そういうのも経験した上で、今回こうやって曲をしっかり用意して、同じくらいのキャパでライブをやれる。どれくらいのお客さんが来るのかは何となくわかるので、「こんなに人が来てくれるんだ！」ってことが嬉しくて、より頑張ろうと思えます。

― 東京は昨年に引き続き、渋谷のduo MUSIC EXCHANGEですね。

桜田：同じ会場ですが、今年は照明などの演出面でパワーアップしていると思います。

― 1年ぶりに同じ場所に戻ってくるというのも良いですね。

桜田：そうですね。前回やったからホーム感も出ますし。もちろん今後、自分が大きくなるにつれて、会場を拡げていけたらと思いますが、今回は大阪と名古屋に行くということを自分の中で新しく打ち出していきたいと思いました。

半年前から準備「マネージャーさんが白目に（笑）」

― 準備はいつ頃からスタートするんですか？

桜田：大きな準備として、打ち合わせが始まるのは半年前くらい。サウンドプロデューサーのナオキさんやバンドメンバーと会う機会が増えて、音楽面を詰めていくのはラスト1ヶ月くらいですね。それより前は事務所の人とグッズ作りについて話したり、ジワジワと。グッズは、製作し、発注もしなくてはいけないから。だからもう、割と終わったらすぐ次って感じで（笑）。

マネージャー：終わった時点で、次の大きな骨組みを決めなくてはいけない。

桜田：そう。この取材に関しては、マネージャーも一緒に受けてもいいかもしれない（笑）。

マネージャー：桜田のファンイベントは、ファミリー感のあるイベントを目指しているということ。ファンの皆さんと、一緒に作り上げるイメージです。イベントに来て下さるだけではなく、イベントの中身を作る前から、TwitterやSTOLABO TOKYO（※ライブ配信）などでファンの皆さんの要望を聞く場を設けています。当日も桜田がプロデュースするグッズを身に着けて遊びに来て下さる…会場に入った瞬間から一体感のある空間が出来ています。そういった部分も、桜田のファンイベントの面白みのひとつというか。

桜田：言ってしまえば、別に役者は芝居だけやっていればいいと思うんですけど、それでもこういうことをやっちゃうんですよ。もちろん自分も楽しいからだし、楽しんでくださる皆さんがいるからですけど。このイベントがあるから、役者に使うパワーが半分になるわけではなくて、両方とも120％でやらないといけないから、イベントが近づくとよくマネージャーさんは白目むいてますね（笑）。何のスケジュールを管理しているのかわからなくなる。僕が撮影に行くスケジュールを見つつ、スタジオをおさえたり、バンドメンバーのスケジュールを調整したりとか。

― 特に今年は『嫌われる勇気』と『クズの本懐』の連ドラ2作品が同時進行で。

桜田：それでもステージの上に立った時、頑張ったものは出ると思う。さっきも言いましたけど、僕だけがやっても本当にできないものだし、みんなが頑張った分、僕も頑張らなきゃというところが、関わってくれた人とのチームワーク感になるので、1年に1度のいい機会です。この1年で成長していなくてはと思います。

― 先程お話に出ましたが、今年もグッズのプロデュースは桜田さんご自身が。

桜田：最近の僕が好きな洋服のスタイルが現れたものになっています。Tシャツはレイヤードで、前後で長さが変わっていたり、パーカーは腕に切り返しが入っていて、若干大きめのシルエット。キャップはみんなが使いやすい形で、「Sakura da Festa」のロゴを入れました。タオルは今回薄手にして、使いやすくしてみたり。ドラマとかの作品と一緒なんですけど、前回作ってみてわかったことをより良くブラッシュアップしていく形なので、気に入っています。デザインとしては、自分の2年前のカレンダーに出てきた桜田通の女装が絵で描かれていて。“どおりいぬ”っていうキャラクターもいたりして、どう見ても桜田通のイベントのグッズだってことがわかると思います。

僕を知っていれば知っているほど面白いライブ

― 今年も会場の熱気が楽しみです。最後に、楽しみにしているファンの皆さんにメッセージを。

桜田：本当に最近僕を知ってくださって、ちょっと興味があるっていう方は、歌っている姿を見て驚くだろうと思いますが、僕は全然、本気でやっているので、その熱量も伝わって楽しんでいただけると思います。それに僕がどうのこうのじゃなくても、歌う曲は元々誰かが作った曲だし、僕がオリジナルとしてやるものも僕の思いや、一緒に曲を作ってくださった人の気持ちが詰まっているわけで、イベントに来ることによって好きな曲を見つけてくれたらいいなと思います。

昔から僕のことを知ってくださっている方は、知っていれば知っているほど楽しいライブになるはず。「この作品好きだった。この主題歌歌うんだー！」とか、僕がブログとかで過去に名前を出した「この曲好きなんだ」っていうやつが、もしかしたら演奏されるかもしれないし。僕を知っていれば知っているほど面白いライブというのは、あまり役者としてはやっている人はいないと思っているので、「Sakura da Festa」に来る醍醐味のひとつだと思いますね。

（modelpress編集部）

「Sakura da Festa 2017～Wonderful Encounter～」

【大阪公演】
会場：Music Club JANUS
2017年3月24日（金）
[1]14:15開場／15:00開演
[2]18:15開場／19:00開演

【名古屋公演】
会場：SPADE BOX
2017年3月26日（日）
[1]13:45開場／14:30開演
[2]17:45開場／18:30開演

【東京公演】
会場：duo MUSIC EXCHANGE
2017年3月31日（金）
[1]13:45開場／14:30開演
[2]18:15開場／19:00開演

桜田通（さくらだ・どおり）プロフィール

1991年12月7日生まれ、東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』（2006）にて主役を務め、映画『劇場版さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』（2008）野上幸太郎役で主演。日本テレビ系ドラマ『弱くても勝てます ～青志先生とへっぽこ高校球児の野望～』（2014）、映画『orange-オレンジ』（2015）では萩田朔役を演じ好評を得た。2016年はドラマ『グッドモーニング・コール』（Netflix）、『HOPE～期待ゼロの新入社員～』（フジテレビ系）、『ラブラブエイリアン』（フジテレビ系）、映画『全員、片想い』などに出演。今年はドラマ『嫌われる勇気』（フジテレビ系）、『クズの本懐』（フジテレビ）に出演。映画『君の膵臓をたべたい』が7月28日公開。