「突然ですが、明日結婚します」が“月9感”溢れる理由に迫る 作った人に聞いてみた<撮影セットに潜入>
2017.02.09 23:13
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歌手、モデル、そして女優として活躍する西内まりやが主演を務めるフジテレビ系ドラマ『突然ですが、明日(あした)結婚します』(毎週月曜よる9時)。9日、都内にて同ドラマの撮影セットを見学するツアーが行われ、同作で美術デザインを担当した武田麻衣子(たけだまいこ)さんが同作を、美術面から紹介してくれた。
「突然ですが、明日結婚します」が「これぞ月9」と反響
同作は、コミック誌『プチコミック』(小学館)にて2014年5月号より連載中の宮園いづみ氏による同名の人気漫画が原作。「専業主婦になりたい女」と「絶対に結婚したくない男」が、リアルな恋愛模様を繰り広げる最旬ラブストーリーが描かれる。胸キュンシーンが多く、西内のくるくると変わるキュートな表情や、flumpool山村隆太の絶妙な色気など多くの要素で世の女子をときめかせている同作。夜景の見える高層マンションや、おしゃれなファッション、甘い音楽など相まって華やかな恋愛ドラマ、といった印象を視聴者に与え、放送中、ネット上には「これぞ月9」「まっすぐな恋愛ドラマ感がたまらない」「やっぱり月9の恋愛に憧れる」といった声が毎回上がっている。
美術コンセプトは?
過去にはアシスタントとして「リッチマン、プアウーマン」(2012年)や「大使閣下の料理人」(2015年)などを担当していた武田さん。今作の美術コンセプトについては「(少女漫画が原作なので)働いてるOLさんや、主婦など少女漫画を昔から読んでいたであろう人たちが、1週間のはじめに見て元気になれる画面が良いよね、ということで、明るい画面ということを全体を通して意識しました」と紹介した。
“ナナリュースペース”が出来るまで
セットを作る上で「住んでみたいな、とか、このお店行ってみたいな、とか…みんなが憧れるような空間を目指しました」と言うが、今回、特に“月9”感を高めているのが、名波竜(以下ナナリュー/山村隆太)と同居している小野広紀 (森田甘路)の高級マンション。最上階(45階)のペントハウス、という設定で作られており、落ち着いたスタイリッシュな雰囲気で統一されている。武田さんいわく「自分の中でのあこがれを込めた」という小野のマンションだが、中でも会心の出来といえるのが「ナナリューのいるスペース」。「ドラマオリジナルで作ったスペース」だそうで「(アナウンサーである)ナナリューの仕事上、(ペントハウス2階にある)自分の部屋に戻る前に、どこか居場所を作って寝ちゃうだろうってことで考えました。和室のちょっと小上がりになっているスペースの雰囲気を出したかったんです。でも畳を敷くのはちょっと違うだろうと思って、床をフカフカにして布団を敷かなくてもゴロゴロ出来るスペースということで出来ました」と経緯を説明してくれた。
また同所では、第1話から衝撃のキスシーンが描かれたが「あそこで2人がイチャイチャするんだろうな、して欲しいなって。でも何となく、囲われすぎたスペースじゃなくて、キッチンからもスリットで覗けるような」と、そのこだわりを明かし「あの狭い空間の中でラブなシーンが撮れれば良いなと、キッチンからも階段からも絵を撮れるように狙いました」と狙い通りだったよう。
夜景にもこだわり
ドラマ内では、マンションの外には美しい夜景が広がり、また一層“月9の恋愛”に憧れを抱かせている。そんな夜景にもこだわりがあり「高層マンションの1番上(の階)って実際は外が真っ暗で夜景も見えない。それでも夜景を見せたかった」と作られたものだそう。「外が見える(シーンの)時にはちょっと低めの所にCGで夜景を作って、お芝居している時のアップになった背景(が映るシーン)には赤灯(※)だけ感じさせようってことで、黒いパネルに赤いランプを付けて、ブラインド越しから赤灯だけがチラチラ見えるように工夫しました」と語っていた。
(※航空障害灯のこと。超高層建築物や管制塔などに設置され、夜間に飛行する航空機に対し、建物の存在を示すために使用される)
第4話は13日放送 セットや小道具にも注目
この日は小野家のほかあすかの家や、オフィス、行きつけのバルのセットも公開。こちらにも武田さんこだわりの演出がたくさん見られた。「月9はやっぱり恋愛ドラマ」そう思えるような同作。ストーリーだけでなく、その舞台にも注目したい。(modelpress編集部)
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