松井玲奈、清水富美加(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会

清水富美加&松井玲奈が“漫才コンビ”結成!「苦手なシーンもたくさんだった」

2017.01.30 06:00

女優の清水富美加が主演を務め、同じく女優の松井玲奈と“漫才コンビ”に初挑戦した映画『笑う招き猫』が4月29日より公開されることが決定。そして映画に先駆け、同作のTVドラマシリーズ(全4話)も3月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送されることがわかった。

  
原作は女漫才師を描く友情譚の傑作であり、小説すばる新人賞を受賞した山本幸久氏の人気作「笑う招き猫」(集英社文庫刊)。若手漫才コンビ「アカコとヒトミ」がお笑いの世界で奮闘し、挫折しながらも固く結ばれた女の友情のもと夢を追いかける青春物語となっている。

清水富美加、松井玲奈と漫才コンビ結成

清水富美加(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
高城ヒトミを演じる清水は「ただワイワイしてるだけではない人生を描いている所がこの映画の魅力のひとつ」と紹介しながらも、「『わー、大変そう、撮影前からもう辛い』というのが、台本を読んだ時の正直な感想です」と率直にコメント。「漫才をやるということ、体を張ったり色んな顔を見せなきゃいけないこと、セリフのあまりないシーンで淡々と過ごすという苦手なシーンもたくさんだった」と振り返り、「でも飯塚監督と松井玲奈ちゃんがいてくれて本当に良かった」と話している。

松井玲奈、清水富美加(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
一方の松井は、相方・本田アカコ役。「まさか自分が漫才師を演じるなんて、お話を聞いた時は不安しかありませんでした」と最初の心境を吐露するも、「撮影が始まるかなり前から漫才稽古を始めて、相方の清水さんと漫才ができたことは、とても貴重な経験です」と回顧。「毎日ワイワイとした現場で、学生時代に暗い思い出しかない私にとっては、個性的なキャストさんに囲まれて遅れて来た青春みたいでした」と撮影の充実ぶりをうかがわせた。

監督・脚本は「荒川アンダーザブリッジ」「大人ドロップ」の飯塚健

そして今作の監督・脚本を務めるのは映画「荒川アンダーザブリッジ」「大人ドロップ」や、山田孝之主演ドラマ「REPLAY&DESTROY」など独特の疾走感あふれる作風で知られる飯塚健氏。映画のみならずドラマや舞台など様々な分野で才能を発揮している監督の手によって「アカコとヒトミ」の友情がどう描かれていくのか注目である。

映画公開前にドラマ放送も決定

清水富美加(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
さらに映画「笑う招き猫」の公開に先駆け、MBS/TBSのドラマイズム枠で全4話のTVドラマシリーズが放送決定。ヒトミとアカコが芸人として奮闘する日々を描くアナザーストーリー的な内容で、既存のフォーマットに捉われない斬新な構成のドラマとなる。

ドラマ「笑う招き猫」は、MBSでは3月19日より毎週日曜24:50~、TBSでは3月21日より毎週火曜25:28~で放送する。(modelpress編集部)

映画「笑う招き猫」ストーリー

松井玲奈、清水富美加(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
高城ヒトミ(清水富美加)と本田アカコ(松井玲奈)は、「アカコとヒトミ」という結成5年目の売れない女漫才師。今日も小劇場の片隅で、常連客に向けて漫才を披露する毎日。そんなある日、いつもネタ合わせをしている河川敷で、ヒトミの自転車を盗もうとしている中学⽣を捕まえてから二人の冴えない運命が回り始める。初めてテレビのバラエティ番組出演が決まったり、番組出演をきっかけに大学時代の旧友と再会したり…。

漫才師として売れる兆しが⾒えてきた二人だが、とある事件をきっかけに糸が切れた凧のように飛んでいきそうになってしまう。果たして「アカコとヒトミ」にはどんな未来が待っているのか!?27歳、素直になれない女のちょっと遅めの青春ドラマが誕生する。

清水富美加コメント

1つの夢に向かっていく事はとても輝かしいですが、現実はそんなに甘くない、悩みも不安も絶えない。そんな中でどうするのか見つけてゆく、選んでゆく。ただワイワイしてるだけではない人生を描いている所がこの映画の魅力の1つだと思います。「わー、大変そう、撮影前からもう辛い」というのが、台本を読んだ時の正直な感想です。漫才をやるということ、体を張ったり色んな顔を見せなきゃいけないこと、セリフのあまりないシーンで淡々と過ごすという苦手なシーンも沢山だったからです。でも飯塚監督と松井玲奈ちゃんがいてくれて本当に良かったです。

松井玲奈コメント

まさか自分が漫才師を演じるなんて、お話を聞いた時は不安しかありませんでした。でも、最初の台本を読んだ時には爆笑していました。撮影が始まるかなり前から漫才稽古を始めて、相方の清水さんと漫才ができたことは、とても貴重な経験です。毎日ワイワイとした現場で、学生時代に暗い思い出しかない私にとっては、個性的なキャストさんに囲まれて遅れて来た青春みたいでした。ドラマから映画まで続けて見て、笑って泣いていただきたいです。

監督&脚本・飯塚健コメント

とあるナイター撮影時、思い詰めた様子で清水さんが近寄ってきました。けれど、じっと僕の顔を見つめるばかりで、なかなか口を開きません。こりゃ何か芝居の相談に違いない、と思い促してみても、押し黙ったまま……と次の瞬間、いきなり鼻に触れられました。「監督、ゴミ付いてたんで」と。……ええ。彼女は鼻●●を取ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思いました。

また、松井さんとは昨年春のドラマに続き、二度目の仕事となるのですが、髪を切り、金色に染めてくれ、眉毛の一部を失い、ごく近くで爆破され、時には鮮魚も抱きしめてくれました。……ええ。それはもう、相当に体を張ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思えました。映画の題材として最も手を出してはいけないものの一つ、それが漫才だと思います。が、そんな不安も二人と共に芝居を作っていくにつれ、払拭されました。

また、原作から異常に飛び出ることを深く広い懐でお許し頂いた山本さんにも感謝しております。毛色のまったく違うドラマ版と合わせて、楽しんで貰えたら嬉しいです。

原作・山本幸久コメント

驚いた。自分が書いた小説の主人公ふたりが、銀幕の中で漫才をしているのだ、驚かないほうがどうかしている。見た目はずっと可愛いしスマートだ。漫才もうまくておもしろい。でも松井玲奈さんと清水富美加さんは紛れもなくアカコとヒトミだ。原作者冥利に尽きる。監督をはじめキャストおよびスタッフの方々にひたすら感謝。
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