志尊淳が初抜てき 性の目覚め、苦悩…“上演禁止処分”の名作で主演<本人コメント>
2016.12.01 07:00
俳優の志尊淳が、2017年5月にKAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演される舞台「春のめざめ」で主演を務めることがわかった。志尊にとって、これが舞台初主演となる。
話題作への出演続く
2014年「烈車戦隊トッキュウジャー」に出演して注目を集め、最近ではテレビドラマ「そして、誰もいなくなった」(NTV系)、「プリンセスメゾン」(NHK)、「5時から9時まで~私に恋したお坊さん~」(CX系)、「表参道高校合唱部!」(TBS系)や映画「疾風ロンド」、「全員、片想い」、「先輩と彼女」等数々の話題作に出演し、活躍の場を広げている志尊。来年4月には、いま最も勢いのある主役級若手俳優陣が大集結し話題となっている映画「帝一の國」の公開が控えているほか、原作コミック累計発行部数420万部を記録する「きみはペット」(CX)の14年ぶりテレビドラマ化で主演のペット“モモ”役にも抜擢されている。
そんな志尊が演じるのは、物語の中心人物となるメルヒオール役で、思春期の少年たちの性の目覚めや苦悩を表現。演出はKAAT神奈川芸術劇場・芸術監督の白井晃氏がつとめる。
初主演舞台「とても光栄」
1891年に書かれたドイツの劇作家、ヴェデキントの名作戯曲「春のめざめ」は、そのセンセーショナルな内容から当時上演禁止の処分を受けたほど。2006年にブロードウエイでロックミュージカルとして上演され、第71回トニー賞8部門を受賞。日本では劇団四季が日本語版ミュージカル「春のめざめ」として上演し話題になった。今回はストレートプレイでの上演となる。志尊は「以前劇団四季でも上演されたことがあり、海外でも人気のある歴史ある作品に挑戦させていただける事、とても光栄に感じております」と抜てきの喜びを語り、「期待と同時にプレッシャーも感じていますが、白井さんの演出の元で誠実に作品と向き合い、同時に役者としても大きくなっていきたいと思います」と意気込み。
一方、白井氏は「一見、穏やかで柔らかな感触のある志尊君ですが、なかなか芯が強く、頑固で頑張り屋だと思っています。この作品を通じて、新たな志尊淳と出逢い、益々俳優として花咲いてくれることを願っています」とコメントを寄せている。
思春期の若者たちの物語である今作には、志尊をはじめ若手の俳優たちを起用。200席程の濃密なスタジオ空間での緊迫した舞台と新たな才能との競演に期待がかかる。(modelpress編集部)
志尊淳(メルヒオール役)コメント
この度、「春のめざめ」主演のメルヒオール役で舞台に立たせていただく事になりました。以前劇団四季でも上演されたことがあり、海外でも人気のある歴史ある作品に挑戦させていただける事、とても光栄に感じております。「春のめざめ」は難解な戯曲で、初めて白井さんにお会いした時に「稽古場は厳しくやるから頑張ってね」と激励の言葉をかけて頂きました。期待と同時にプレッシャーも感じていますが、白井さんの演出の元で誠実に作品と向き合い、同時に役者としても大きくなっていきたいと思います。
公演が成功させられるよう、自分の全てをさらけ出して精進していきたいと思います。
白井晃さん(演出)コメント
100年以上前に書かれた、「春のめざめ」という作品の中には、現代の若者にも通じる生きることへの悩みが組み込まれています。今回志尊君が演じるメルヒオールという人物は、常に自分を取り巻く環境と対峙しながら、自分を作ろうともがいています。そんな人物を演じることによって、自分自身の新たな面を発見してもらえればと思っています。一見、穏やかで柔らかな感触のある志尊君ですが、なかなか芯が強く、頑固で頑張り屋だと思っています。この作品を通じて、新たな志尊淳と出逢い、益々俳優として花咲いてくれることを願っています。
ストーリー
ドイツの中等教育機関で学ぶ優等生のメルヒオール、友人で劣等生のモーリッツ、同級生のヴェントラ3人。ある日の帰り道、メルヒオールはモーリッツに『子供の作り方』を図解で説明すると約束する。成績のさえなかったモーリッツは、学校での過度な競争にたえられず米国への出奔を企てるものの果たせず、将来を悲観して自殺する。一方、メルヒオールは半ば強姦のようにヴェントラと関係し、ヴェントラを妊娠させてしまう。自殺したモーリッツの遺品からはメルヒオールのメモが見つかりヴェントラとの事も発覚。自殺の原因とされたメルヒオールは親に感化院に入れられてしまい…。
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