仮面女子・桜雪、“殺害予告”受け緊急会見 ファンから豹変したきっかけは?犯人との会話は?<主な一問一答>
2016.11.26 17:07
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地下アイドルグループ「仮面女子」のメンバー・桜雪がファンの男から殺害予告を受けていたことが25日、わかった。26日、桜が都内にて緊急会見を行った。以下、会見での主な一問一答をまとめる。
殺害予告までの経緯
犯人は、1年ほど前から桜のファンだったという23歳の兵庫県出身の男性。握手会やライブでも月1回は見かける熱心なファンだったという。犯人の男は、昨年の終わり頃から桜のTwitterへ繰り返し中傷のコメントを送っており、夏頃に所属事務所が本人に警告。しかし、その後も中傷コメントが止むことはなく、今月21日には「殺すぞ」という殺害予告にまで発展。出入り禁止の措置を取ったが、23日、犯人の男がライブ会場に現れ、取り押さえようとしたスタッフの男性に全治2週間の怪我を負わせたため、警視庁万世橋署に逮捕された。
当時、桜は別の仕事のためライブ会場にはおらず、後から逮捕の事実を知ったという。
会見での主な一問一答
― 犯人の男はいつ頃から桜さんのファン?桜:元々別のメンバーのファンの方で、私のファンになったのは1年ほど前です。当時は普通に応援してくれる方で、嬉しいコメントを残してくれる方。豹変してしまったのは去年の終わり頃でした。
― 豹変したきっかけは?
桜:それが全然わからなくて…。「消えろ」とか「死ね」とか「やめろ」とか言うようになってしまって…。そういうコメントを残したかと思えば、次の日には「好きだよ」とか「結婚したい」ってコメントを残したりして、気まぐれなのかなというぐらいにしか受け止めていなくて。すごく嫌だったんですけど、一人の方のコメントに動揺してはいけないと思って、あまり周りに相談したりもしないでいました。しいて言うなら、私が別のお仕事のためにライブをお休みしますと呟いた時に、その方がすごく怒ってしまったことがあって、私が他のお仕事をするのが嫌だったのかなと思います。
― 返事は返していた?
桜:返事は返していないです。
― どういう経緯で警告することになった?
桜:本当に反省しているんですけど、私はまさか自分が襲われたりすることはないだろうと思っていたので、メンバーやファンの方が先に「すごいコメントしてる人がいるけど大丈夫?」って気にして声をかけてくれていたんですけど、私は「実際は普通のファンの方だから大丈夫だよ」と言っていて。それでもコメントが過激になっていくので、ファンの方がスタッフに相談して、警告をすることになりました。でも今月、警告があったのにコメントがどんどん過激になっていって、「殺すぞ」と言われた時に、私の方からスタッフさんに「書き込みが止まないんです」ということを相談して、出入り禁止という措置を取ることになりました。
― 中傷コメントをしている間も犯人はライブに来ていた?
桜:そうですね。中傷する一方で、会いにも来ていて、楽しそうにライブを見ている時もあれば、怖い顔をしてずっと睨んでくるような日もあったりして。やっぱりそういう顔をされるとこちらとしても怖いので、あんまり刺激しないでおきたいなと思って、私の方の対応は変えないでいました。
― 握手会などで直接触れ合うこともあったと思うが?
桜:あったんですけど、そういうところで危害を加えられたことはなくて。怒った様子で握手会に来た時は、何かされるんじゃないかという怖さもありましたし、少し警戒しながらといいますか、内心怖がってはいたんですけれども、その時は表に出しちゃいけないと思っていたので、怖がってないふりをしていました。直接暴言を吐かれたりする日もあったんですけど、自分の中で“たいしたことない”と言い聞かせて大きなことだと考えてなかったです。
― 逮捕されたという連絡を受けた時はほっとした?
桜:ほっとしたというかそういう状況になって初めて、犯人の激情の矛先が私に向いていたら私が怪我をしていたかもしれないし…。すごく怖くなりました。
― 他のメンバーで被害に遭った人は?
桜:いません。その方は元々別のメンバーのファンで、その時はそんなことはなくって、私のファンになってからそういう過激なことを言うようになりました。
― 暴言を吐かれた日も握手はしていた?
桜:普通に握手はするんですけど、やっぱりちょっと様子がおかしいというか、怒ってるようなぶっきらぼうな対応をされる時もあるし、逆に機嫌が良くて嬉しそうに手を握ってくれる時もあって、本当に差が激しいというか、自分でもこの人が何を考えているかわからないという感じで、一概に自分の中でこの人は悪い人だと決めつけたり、危険な人だと思うことができず、普通に対応していました。
― 握手会で犯人とはどんな会話を?
桜:その人から話をすることはあまりなくて、私の方から話しかけるんですね。「今日も来てくれてありがとう」とか。私の方から「なんでひどいこと言うの?」とか「そういうこと言わないで」って言うこともあるんですけど、「ムカつくから」とか「うるさい」って返ってくる時もあるし、「好きだから」とか、その日によって回答がまちまち。
― その時の犯人の表情は?
桜:ムスッとしていて、握手会なのに私の前に来ると携帯をいじり始めて、私が手を差し出しても握らないでなぜかずっと携帯をいじっている日もありました。
― 中傷が始まってから直接的な接触はどのくらい?
桜:関西の方なんですけど、月に1回はライブとかに来てくれていたので、10回はありました。
― 中傷コメントの頻度、その内容は?
桜:私がひとつツイートをすると必ず応答が来る感じでした。「嫌い」っていう言葉をバーっと並べている時もあれば、すごく具体的に「私を襲って暴行したい」というような内容を書いてきて。「気持ち悪いな。こんなことを女の子に言うなんて」と衝撃を受けて…。「殺すぞ」と言われた時はその一言でした。
― 被害を受け、アイドル活動を辞めたいと思ったことは?
桜:一人になる時にやっぱり怖いなと思うことはあるんですけど、私自身、夢を叶えるためにここまで頑張ってきたので、ひとりのファンのために負ける訳にはいかないといいますか、くじけるつもりはありません。
― ライブなどの合間に身のまわりに異変を感じたことは?
桜:そういうことを感じることはあまりなかったんですけど、(犯人が)ライブ会場に現れると、他の方と握手をしている時でもずっと視線を感じるというか、怒った顔で見ていることもあって、怖いなと思っていました。
― プライベートで尾行されたりという被害はなかった?
桜:そこまではなかった。本当に自分が事件に巻き込まれたりすることはないだろうと思っていたので、何か自分で対策を取るということはなかったです。
― 今、犯人に言いたいことは
桜:私にとっては大切なファンの方のひとりで、口ではひどいことは言っていても悪いことはしないと信じていたので、すごくショックで。できれば出入り禁止という措置にも本当はしたくなくて…。ずっと自分からは言わずにいたんですけど、こういうことになってしまってショックですし、何も考えずに私に暴言を言っていたと思うので、自分の言った言葉の意味、人に対して使う言葉や意味をちゃんと考えてほしいなと思います。
― 今日すでに劇場公演と握手会に参加しているが、今の心境は?
桜:ファンの方が「無事でよかった」と言ってくれて、その言葉の裏には「もしかしたら私が無事じゃなかったかもしれない」という意味があるので、私自身、今日ライブをしながら無事にこうしてライブをできて、もしかしたら無事にライブをできていなかったかもしれないと思うと、すごく怖いなと思いました。心の底から無事で、何事もなくライブができることは当たり前じゃなくて、幸せだなと思いました。
― ファンの方にメッセージを
桜:ファンの皆さん。心配をかけてしまって本当に申し訳ありません。でも、私はもう笑顔でライブをしたいと思っていますし、これからも夢に向かって頑張ることをやめるつもりはないので、これからも応援してほしいです。本当にこういう怖い目に遭う女性が減るように日本がなっていけばいいなと思います。
“東大出身アイドル”桜雪 プロフィール
桜は1992年12月12日生まれの23歳。三重県出身。高校在学時からアイドル活動を行い、受験勉強と両立し、2012年に東京大学文化3類に合格。2013年3月、「アリス十番」「スチームガールズ」「アーマーガールズ」という3つの地下アイドルグループが合体した仮面アイドルユニット「仮面女子」に加入。
今年3月に東京大学文学部行動文化学科心理学専修課程を修了。最近ではその知識を活かし、“東大出身アイドル”としてクイズ番組にも多数出演している。
また、先月には小池百合子東京都知事が立ち上げた政治塾「希望の塾」に合格したことでも話題を呼んだ。(modelpress編集部)
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