満島ひかり、坂口健太郎にキス 押し倒したり馬乗りしたり…“奔放”ラブシーンで魅せる
2016.10.28 19:35
女優の満島ひかりと俳優兼ファッション誌「MEN’S NON-NO」モデルの坂口健太郎が28日、都内にて行われた舞台「かもめ」のプレスコールに参加した。今回は、第一幕より一部を抜粋して上演。恋人役を演じる2人は、感情的なラブシーンを熱演した。
舞台「かもめ」
演出家・熊林弘高氏が手掛ける同作は、ロシアを代表する劇作家アントン・チェーホフが、だれもがだれかに片思いして報われない人間ドラマを描いた作品。満島・坂口のほか、佐藤オリエ・田中圭・中嶋朋子・渡辺大知・小林勝也・渡辺哲・山路和弘・あめくみちこといった豪華な顔ぶれが集結し、大女優アルカージナ(佐藤)が田舎にもつ別荘を舞台に、アルカージナの息子で劇作家志望のトレープレフ(坂口)、その恋人で女優志望のニーナ(満島)、別荘管理人の娘でトレープレフに恋するマーシャ(中嶋)、マーシャに冷たくあしらわれても慕う教員のメドヴェジェンコ(渡辺)、管理人の妻・ポリーナ(あめく)に恋をする医者・ドールン(山路)などが絡みあった人間関係を展開。
プレスコールで披露されたのは、トレープレフが恋人のニーナを主役にして作ったお芝居を皆の前で上演する場面。若い2人の芝居は実験的で斬新でぎこちない部分があり、騒がしい観客に癇癪をおこしたトレープレフが中断してしまう…というシーンが繰り広げられた。
キスも…ラブシーン熱演
ニーナを愛するトレープレフは、彼女に会えた喜びを全身で表現。一方、ニーナはトレープレフを勢い余って押し倒したり、そのまま馬乗りになったりと奔放に振り回す。そして、ニーナからトレープレフに、突然駆け寄ってキスをする場面も。さすがの演技力と圧倒的な存在感で魅せた満島、初舞台とは思えぬ堂々とした演技を披露した坂口という、新鮮な組み合わせで舞台を華やかに彩った。
満島ひかり&坂口健太郎、本番に向け意気込み
舞台は、29日よりスタート。翌日に控えた本番に向けて、満島は「ニーナは演劇や文学など華やかな世界に憧れ、功名心も隠さない。そこはかとなく底辺に流れている感情の起伏とか物事の感じやすさは自分とも重なります」と明かし、「熊さんの演出は無限の可能性と、このメンバーだからこそ生まれる舞台への大きな夢をみせてくれます。まだまだ拙い力かもしれないけれど、この『かもめ』に自分の大切なものを捧げたいです」と意気込み。一方、坂口は「その場で相手の呼吸を感じて演じたり、こんなにも肉体で表現できることがあるんだ!と感じる稽古場での体験は新鮮です。演出の熊林さんはすべてが見えている魔法使いのようですし、『演劇はこれだけ自由なんだよ』ということを教えてくれている気がします」と初舞台への思いを語り、「今は目の前に何百人もいる前で演技をするという状況の想像がつかないんです。でも不思議とそれが『コワい』感情はなく、楽しみのほうが大きいです」と期待に胸を膨らませた。(modelpress編集部)
舞台「かもめ」概要
東京公演:2016年10月29日~11月13日(14 回)/東京芸術劇場プレイハウス宮崎公演:11月16日(1回)/メディキット県民文化センター 演劇ホール
松本公演:11月19日~20日(2回)/まつもと市民芸術館 主ホール
札幌公演:11月23日(1回)/札幌市教育文化会館 大ホール
滋賀公演:11月26日~27日(2回)/滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール
相模原公演:11月29日(火)~30日(2回)/杜のホールはしもと ホール
とよはし公演:12月3日(土)~4日(2回)/穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
作:アントン・チェーホフ
翻訳:木内宏昌
演出:熊林弘高
出演:満島ひかり、田中圭、坂口健太郎、渡辺大知/あめくみちこ、山路和弘、渡辺哲、小林勝也、中嶋朋子、佐藤オリエ
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