玉木宏、自身初の挑戦「非常にチャレンジングな作品」(画像提供:テレビ東京)

玉木宏、自身初の挑戦「非常にチャレンジング」<コメント到着>

2016.07.20 11:06

俳優の玉木宏が、ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」(2016年放送予定)で主演を務めることがわかった。今回テレビ東京では、2016年、六本木3丁目移転プロジェクトの一環として放送を決定。玉木はNHK連続テレビ小説「あさが来た」以降、民放ドラマ初出演となり、東京地検特捜部に抜擢された検事・冨永真一を演じる。また玉木は、テレビ東京のドラマに初出演、社会派ドラマも初挑戦となる。

  
原作は、小説家・真山仁氏の「売国」。社会に鋭く切り込む真山作品を、民放でドラマ化するのは初となり、ベストセラーシリーズ「ハゲタカ」をはじめ、震災後の原発政策とリーダーシップのあり方を問う「コラプティオ」など、数々の最上級エンターテインメント小説を発表し続けてきたが、本作を作家生活10周年記念の第1弾として発表した。

壮大なスケールで描かれる

玉木演じる冨永は、世間が注目する幼児誘拐事件で成果を上げ、東京地検特捜部への異動を命じられた気鋭の検事。一方、八反田遙は、幼い頃の夢を叶え、宇宙航空研究センター(通称・宇宙セン)で日本の宇宙開発を支えている若き研究者。冨永は赴任早々、大物政治家の関与が疑われる闇献金疑惑の捜査に参加するが、幼なじみの親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれていく。そしてその事件が、政界と産業界の深い闇に繋がっていることがわかったのだが。

脇を固める豪華なキャスト陣も順次発表を予定している。(modelpress編集部)

玉木宏コメント

― 台本を読んでの感想

現在の世の中の流れからすると、非常にチャレンジングな作品だなと思いました。テレビ東京だからこそ、できるのかもしれません。原作とは多少設定が変わっている部分はありますが、大きな軸は変わることなく、原作にあった「正義」と「夢」というテーマはしっかり掲げられると思います。

「悪」を知ることにより「正義」を知る。「悪」に視点を当てた本作品をご覧いただくことで、「正義」とは何かということをよく考えていただけると思います。

― 主人公の検事・冨永真一という役を演じるにあたって

今だからこそ、僕自身の年齢に近く、重厚な検事という役がいただけたのだと思います。冨永は30代後半で、年齢は重ねているけれども、検事として特捜部に移ったばかりで、どこか初々しさがあって…。そういった、年齢的な若さではない「初々しさ」を演じていきたいです。

検事ときくと「固い」というイメージをもっていましたが、冨永のように特捜部に移ったばかりの初心者もいますし、検事であっても一人の人間だということを改めて感じました。正義を謳う人自身も葛藤して、真正面から向かっていった結果が「正義だ」となることで説得力が生まれると思います。なので、迷いというものはきちんと表現したいですし、大事に演じたいです。

― 撮影について

関東近郊のいろいろな場所での撮影で、いい気分転換になっています。原作に出てくる地方でのロケもありますので、設定に基づいた空気感のもとでできるのは、幸せなことです。キャスト、監督、スタッフと素晴らしい方々が集結していますので、題材も含め、見応えのある作品になると思います。まだ探り探りではありますが、今までにないような重厚な作品をお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。

原作者・真山仁氏コメント

私にとって「売国」は、特別な作品です。小説家デビュー10周年に当たり、「ハゲタカ」シリーズのライバルになるようなシリーズを生み出したいと願い、知恵を絞り、徹底した取材と試行錯誤を重ねて誕生したからです。その「売国」を、テレビ東京からドラマスペシャルとして映像化したいと打診を戴いた時は、本当に感激しました。しかも、素晴らしいスタッフと俳優陣で映像化される幸運にも恵まれました。

どこまでも静かでありながら、己の胸の内に秘めた揺るがない正義で巨悪に立ち向かう冨永真一と、宙に夢を馳せ、研究とプロジェクトに没頭する八反田遙が映像でどのように光り輝くか楽しみです。

プロデューサー・田淵俊彦氏コメント

「テレビ東京が社会派ドラマ?」そう驚かれた方も多いのではないだろうか。しかし、テレビ東京には「池上彰の参院選ライブ」など社会に鋭く切り込む硬派な番組もある。そんなテレビ東京が、「最近、見たいドラマが無い」という視聴者の声も多く聞かれるテレビドラマ界に新風を巻き起こす。

設定やテーマが余りにもリアル、余りにも過激、余りにも壮大過ぎるために「映像化が困難」と言われる、気鋭の作家・真山仁。NHKの「ハゲタカ」では話題を呼んだが、民放で真山氏の原作がドラマ化されるのは初めてのことだ。真山氏の原作の中でも特にメガトン級のスケール感を誇る「売国」を完全映像化する。そのため、脚本、監督、主演全てにおいて最高の布陣で臨む。

脚本は、「おかえり、はやぶさ」「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」などで硬軟様々な話題作を手掛ける金子ありさ。監督は、「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」などで社会派ドラマに定評がある若松節朗。そして主演には、NHK連続テレビ小説「あさが来た」以来、初のテレビドラマ出演となる玉木宏を迎える。

今回の新風・チャレンジには、実力・人気共に申し分のない玉木氏の力が必要だと確信したからだ。玉木氏においては、テレビ東京のドラマ初登場、社会派ドラマ初挑戦と、新本社移転記念に相応しい“初モノづくし”である。歴史上の人物から探偵まで幅広い役を演じることが出来る玉木氏は、徹底的に役を作り込む俳優だと聞いている。 おそらく初めて挑戦する特捜検事を彼なりの解釈で創り上げてくるに違いない。

計算され尽くした重層的な金子氏の脚本をどう読み解き、ダイナミックな演出を誇る名将・若松監督と現場でどう闘うのか。今から、私はワクワクしている。テレビドラマのスケールを越えた、超ド級のエンターテインメント「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」。以上のようにこのドラマの目玉は多い。だが、まだ隠し玉がある。次回以降、豪華な共演者の発表と共にお知らせしてゆく。ご期待頂きたい。

「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」あらすじ

東京地検特捜部に赴任した検事・冨永真一(玉木宏)は、「永田町のドン」と呼ばれる大物政治家・橘洋平が絡む闇献金疑惑事件の捜査に奔走していた。そのさなか、親友の近藤左門から謎めいたメッセージを受け取る。左門は文部科学省で宇宙開発を担当するキャリア官僚だが、宇宙開発にまつわる疑獄事件の告発メッセージを冨永に託し失踪してしまう。闇献金疑惑と、宇宙開発をめぐる疑獄事件。2つの事件は、双方に関わる大物政治家によって繋がりをみせ始める。

一方、幼い頃からの夢を叶え、宇宙航空研究センター(通称・宇宙セン)の研究者となった八反田遙は、憧れの研究生活を始めるが、次第に宇宙開発の厳しい現実に直面する。ある日、遙はパソコンの不審
な操作ログの痕跡を見つけたことから、思いがけない事実を知る。以前、捜査で宇宙センを訪れた冨永と面識があったことから、知りえた事実を打ち明けようと遙は冨永に接触するが…。「巨悪は眠らせない」―。冨永はその使命を果たし、親友を救うことができるのか。
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