篠田麻里子“悲劇のヒロイン”熱演「女優としての転換点に」
2016.04.18 16:59
モデルで女優の篠田麻里子が、27日放送のテレビ朝日系「警視庁捜査一課9係 season11」第4話(よる9:00)に出演することが分かった。11年目を迎えた同シリーズにAKB48グループのメンバーが出演するのは、現役・卒業メンバーを含めて今回が初。篠田は「長く皆さんに愛されている作品でもありますし、私自身も見ていたので、出演が決まったときはうれしかったです」と喜びを語った。
篠田麻里子が“悲劇のヒロイン”に
篠田は、ベンチャー企業の社長として成功した高見沢(金子昇)の妻・美咲役として出演。高級レストランで結婚記念日のディナーを楽しんだ夜、夫が駐車場で何者かに射殺されてしまうが、逃げる男の背中を目撃する。その後、調査を進めていく中で高見沢がある犯罪に手を染めていた可能性が浮上し、被害者の息子・土橋(須田邦裕)から強く恨まれていたことが判明。倫太郎(渡瀬恒彦)、直樹(井ノ原快彦)ら9係は、土橋を最重要容疑者としてマークしつつ、高見沢の過去を調べていくが、“悲劇のヒロイン”である美咲をも巻き込み急展開を迎える。
「儚さや苦しい心情を感じていただけたら」
被害者遺族でありながら、唯一の“目撃者”でもあるため、面通しのシーンでは、夫を失った悲しみを隠しつつ毅然と証言するという複雑な心情を表現した篠田。刑事役・検事役の経験はあったものの、今回初めて挑戦した“被害者の妻”という役柄については、「一見、お金に目がくらんだ女性にも見えますが、実は純粋に愛を探して幸せになりたいと思っていた、儚い女性だと思います。視聴者の皆さんには、そんな美咲の儚さや苦しい心情を感じていただけたら」とアピールした。篠田麻里子「勉強になりました」
さらに篠田は、「お会いするまでの渡瀬さんには『怖い方なのかな?』とか、いろいろなイメージがあった」と率直に明かし、実際に対面した時の印象を「ご自分に対して厳しい方」と吐露。「誰よりも早く現場に入られて、渡瀬さんがいるだけで現場にいい意味での緊張感が出てきます。持っていらっしゃるオーラが違います。勉強になりました」と回顧した。そして井ノ原については、緊張していた時に声をかけてくれたことから「すごく優しい方」と告白。「差し入れのポンカンの皮もむいてくれて、食べなよって(笑)。おかげで気持ちがすごく楽になりました」と振り返った。
みどころは「言うまでもなく彼女」
一方、AKB時代の篠田をあまり知らず、現場では“一人の女優さん”として見ていたという渡瀬は「ルックスは皆さんご存知のとおり、おキレイですし、感情のため方、その持っていき方、作り方など、とても感性豊かな方だと思いました」と今後の活躍に期待。続けて「彼女の役は、彼女の実年齢を考えても、とても難しい役だと思います。ただ、彼女自身は気に入っているかどうかはわかりませんが、役にのめり込んでいるのかな、という気がします。そういう意味でも、いい女優さんだと思います」と褒め称えた。また、渡瀬には「犯人役や事件解決のカギになる役などで、ゲスト出演して下さる俳優さんには、『9係』が代表作になってくれれば」との想いがあるようで、「そういう意味では、篠田さんにとっても今回の『9係』が、女優としての一つの転換点になるのかな、という気もしますね」とコメント。見どころを問われると「もちろん、言うまでもなく彼女ですよ(笑)」と篠田の活躍ぶりに太鼓判を押した。(modelpress編集部)
「警視庁捜査一課9係 season11」第4話あらすじ
ベンチャー企業の社長・高見沢(金子昇)が何者かに銃で殺害された。発射された弾は2発。高見沢の左胸と右ヒザを貫通していた。高見沢の妻・美咲(篠田麻里子)によると、銃声を耳にしたため、駆けつけると夫がすでに死んでおり、逃げる男の後ろ姿を目撃したという。動揺する美咲は、まともに歩くこともできず、抱きとめた矢沢(田口浩正)の胸にすがるように嗚咽をもらすと泣き崩れる。真澄(原沙知絵)の検視で左胸の一発が至近距離から発射されていたことがわかった。さらに右足を撃ち抜いた弾丸にコンクリートの粉らしい成分が付着していたという。高見沢の秘書の証言で、高見沢が土橋(須田邦裕)という男に脅されていたことがわかった。青柳(吹越満)と矢沢が土橋を訪ねると、事件当夜、現場で高見沢を待ち伏せしていたことを認める。土橋によると、10年前、父親が振り込め詐欺に騙され、大切な金を失い自殺。詐欺事件は時効になったが、単独で事件を調べ、高見沢が主犯であることを突き止めたという。土橋の追及に高見沢は時効を盾に開き直り、逆に訴えると言い放ったとか。怒りを露にする土橋だったが、殺害については否定する。
そんな土橋を取調室の隣で確認する美咲も、事件当夜に目撃した男とは似ていないと証言する。志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は、高見沢の社長仲間・西田(松嶋亮太)から、高見沢が過去を隠したがっていたことを聞き出す。西田は高見沢の過去を知るバーテンの男と会ったことがあったが、その話をしただけで高見沢は不機嫌になったらしい。
倫太郎(渡瀬恒彦)と直樹(井ノ原快彦)は、事件当夜、現場近くに止まっていたタクシーの車載カメラの映像を入手。再生すると銃声だけが聞こえたが、そこからある疑問が浮かび上がる。その疑問を解決すべく、改めて現場を調べた倫太郎と直樹は、事件の見方を一変させるような事実をつかむ。
篠田麻里子コメント
長く皆さんに愛されている作品でもありますし、私自身も見ていたので、出演が決まったときはうれしかったです。渡瀬さんと共演できるというワクワクもすごかったです。青柳さん(吹越満)と矢沢さん(田口浩正)の掛け合いが好きですね。台本はあるけど、撮影現場でお二人で考えていらして、息ぴったりの掛け合い作っている。それを間近で見られたのがうれしかったです(笑)。作品のイメージを壊さない形での二人の掛け合いって、簡単に出来るようで出来ない。難しいことを楽しそうにやっていらっしゃると思いました。
お会いするまでの渡瀬さんには「怖い方なのかな?」とか、いろいろなイメージがあったのですが(笑)、ご自分に対して厳しい方、と思いました。誰よりも早く現場に入られて、渡瀬さんがいるだけで現場にいい意味での緊張感が出てきます。持っていらっしゃるオーラが違います。勉強になりました。井ノ原さんはすごく優しい方ですね。撮影の初日、すごく緊張して、皆さんと同じ楽屋にポーンと入れなかったんです。そうしたら井ノ原さんが気を使ってくださって、中で台本合わせをしよう、と声をかけてくれたんです。井ノ原さん差し入れのポンカンの皮もむいてくれて、食べなよって(笑)。おかげで気持ちがすごく楽になりました。
今まで刑事役、検事役の経験はあるのですが、こういう被害者の妻という役は初めてです。美咲は純粋な女性で、夫を愛し、幸せになりたかっただけ。一見、お金に目がくらんだ女性にも見えますが、実は純粋に愛を探して幸せになりたいと思っていた、儚い女性だと思います。視聴者の皆さんには、そんな美咲の儚さや苦しい心情を感じていただけたら、と思います。次に出演することがあれば、(犯人を)捕まえたいですね(笑)。青柳さんたちと掛け合いもしてみたい!私はいじられ役で「お前はあっちへ行ってろよ」と邪魔者扱いされる、みたいな(笑)。
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