ピース又吉直樹、次回作は「書かないと失礼」新たな決意語る【モデルプレス】

ピース又吉直樹、次回作は「書かないと失礼」新たな決意語る

2015.08.21 18:49

お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が21日、都内にて行われた「第153回芥川賞・直木賞贈呈式」に出席した。

  
ピース又吉直樹、次回作は「書かないと失礼」新たな決意語る【モデルプレス】
又吉直樹
自身初の本格小説「火花」で「第153回芥川龍之介賞」を受賞した又吉は、最初の挨拶で「お笑いのライブで1万人、2万人入れるのは難しいんですが、200万部を突破したということで、興味はあるけど難しいからなかなか本を読まないという人にも読んでもらえたことが嬉しい」と反響の大きさに感謝。

「作家と芸人どちらでいくか聞かれたら、よく芸人100%でいきますって話をするんですけど、僕にとっては両方必要」と語り、次回作への期待の声については「最初の何日かは(プレッシャーで)ゲー吐きそうだった」と本音。それでも「そもそも仕事も何もなかった時間が長かったので、どうなろうとも表現する場所を与えてもらってることがすごく嬉しい」と充実の表情をみせ、「このような賞をもらって次を書かないというのはすごく失礼だと思うので、書くべきだと思っている。面白いものを書きたいと思うので、また皆さんに読んでもらって率直な感想いただければ励みなります」と決意を新たにした。

芥川賞受賞2作は日本文学会の“秘密兵器”

芥川賞選考委員の島田雅彦氏は、同じく芥川賞を受賞した羽田圭介氏の「スクラップ・アンド・ビルド」と、又吉の「火花」について「日本文学会の秘密兵器」と評価。2人の選出について「これから強力なライバルになるにもかかわらず、この2作を世に送り出してしまった自殺行為ともいえる決断は褒めらるべき」と独特の表現で賛辞を送り、この日詰めかけた大勢の報道陣を見渡しながら「日本文学の役目は終わったとも言われるが、こんなにも報道陣が多いこの自体をどう説明したらいいのか。『近代文学の終わり』というのも撤回せざるを得ないだろう」と文学会のさらなる発展に期待を寄せた。

なお、贈呈式には羽田氏、直木賞を受賞した「流」の東山彰良氏も出席した。(modelpress編集部)

(左から)東山彰良氏、又吉直樹氏、羽田圭介氏

「火花」作品概要

まったく売れない芸人徳永は、ある日、同じようにまったく売れない先輩芸人神谷と運命的に出会う。神谷は独自のお笑い哲学を抱く、日常においても人とは違う行動や思考を繰り広げる類稀な男。そんな天才肌の神谷を徳永は師として仰ぐ。二人とも生活は苦しかったが、貧しいながらもまっさらな「生」を生きていた。神谷には同居している恋人がいて、その女性にも徳永は人間として惚れ込んだ。二人は別れることになるが、その別れの場面はこの小説の一つのクライマックスとなっている。少しずつ売れるようになっていく徳永は、やがて、ある決断をする。時が過ぎて、徳永は神谷に再会するのだが―。

又吉直樹 略歴

1980年6月2日大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。<作品>『カキフライが無いなら来なかった』2009年幻冬舎刊(自由律俳句集 せきしろとの共著)。『まさかジープで来るとは』10年幻冬舎刊(同 せきしろとの共著)。『第2図書係補佐』11年幻冬舎よしもと文庫刊。「そろそろ帰ろかな」別冊文藝春秋12年5月号。「夕暮れに鼻血」別冊文藝春秋12年9月号。『鈴虫炒飯』12年幻冬舎刊(創作四字熟語集 田中象雨との共著)。『東京百景』13年ワニブックス刊。『火花』15年文藝春秋刊=第28回三島由紀夫賞候補。『芸人と俳人』15年集英社刊(堀本裕樹との共著)。

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